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2017年に足を運んだコンサートのデータ [コンサート感想]

 これが2017年の最後のエントリーになります。今年足を運んだコンサートのデータをまとめてみました。

 足を運んだコンサートは29回、今年も秋から冬にかけて予定が狂ってしまい、30回の大台には乗りませんでしたが、この回数はブログをはじめた2006年以降、過去2番目に多かったです。
 来年4月以降、職場の体制が大きく変わるので、関西への計画的な遠征はほとんど出来なくなります(思い立って突然遠征することはあるかも知れません)。もし、身動きが取れる状況になってもコンサート遠征をセーブする方向性は変わらないでしょうね。大阪や京都へ往復すると1万円ぐらいかかりますが、回数を減らして浮いた遠征交通費を岡山フィルの賛助会員(1口1万円)の会費として納入することを検討しています。

 年間のチケット代総額は97,850円、1回あたり平均3,374円でした。

◎ジャンル別
 オーケストラ19回、室内楽8回、ピアノ・ソロ1回、吹奏楽1回
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◎オーケストラの楽団別
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岡山フィルハーモニック管弦楽団:6回
 日本センチュリー交響楽団:4回
 京都市交響楽団:3回
以下、1回
 ブリュッセル・フィル、タンペレ・フィル、アークティック・フィル、広島交響楽団、読売日本交響楽団
 アマチュアオケ:1回(岡山大学交響楽団)

◎指揮者別
 ハンスイェルク・シェレンベルガー:5回
 ドミトリー・シトコヴェツキー  :2回
 ジョン・アクセルロッド     :2回
 下野竜也            :2回
 以下、1回(おもな指揮者のみ)・・・ステファヌ・ドゥネーヴ、イジー・シュトルンツ、クリスティアン・リンドバーグ、サントゥ=マティアス・ロウヴァリ、飯森範親、大友直人、下野竜也、三ツ橋敬子、保科洋・秋山隆、丸谷明夫

◎ソリスト・アーティスト
2回:ドミトリー・シトコヴェツキー(Vn)、ハンスイェルク・シェレンベルガー(Ob)、松山冴花(Vn)、ウェン・シン=ヤン(Vc)

 以下、すべて1回(おもな奏者のみ)
 ミシェル・ダルベルト/ペーター・ヤブロンスキー/ピョートル・アンデルシェフスキ/モナ=飛鳥・オット/田部京子/津田裕也(Pf)、アレクサンドラ・スム/川久保賜紀/青木尚佳/守屋剛志/黒川侑/高畑壮平/近藤浩子(Vn)、ドミトリー・フェイギン(Vc)、クリスティアン・オイラー(Va)、村田和幸(Cb)、アンドレア・グリミネッリ(Fl)、シュテファン・ドール(Hr)、(Hp)、浜田理恵(S)、福原寿美枝(A)、松本薫平(T)、片桐直樹(B)

室内楽団体:カルテット・ベルリン=トゥキョウ、ザ・イマイ・ヴィオラ・カルテット、アンサンブル・ステラ、アンサンブル・レ・ペッシュ

◎プログラム曲目別
 プログラムにあがった曲(アンコールは含まず)の標準的な演奏時間を5分単位で指数化。作曲家別にまとめています。
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ちなみに・・・
 2014年は1位:ベートーヴェン、2位:バッハ、3位:チャイコフスキー、4位:ブラームス、5位:レスピーギ
 2015年は1位:ベートーヴェン、2位:ベルリオーズ、3位:モーツァルト、4位:シューベルト、5位ドヴォルザーク
 2016年は1位:ブラームス、2位:ハイドン、3位:ベートーヴェン、4位:モーツァルト、5位ショスタコーヴィチ

◎コンサートホール別
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◎会場の府県別
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◎会場の市町村別
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◎平成29年の印象に残ったコンサートは次の通り
(期間:2017/1~2017/12)

超SS級(まさに奇跡的な体験をしたコンサート)
2017/11/25 京都市交響楽団第618回定期演奏会(1日目) 指揮:下野達也 Pf:フェドロヴァ
2017/6/17 日本センチュリー響第217回定期演奏会(2日目) 指揮&Vn独奏:シトコヴェツキー
2017/2/11 クァルテット・ベルリン=トゥキョウ 2017岡山公演

SS級(物凄く感動したコンサート・・・年間ベストコンサート候補)
2017/12/10 2017/12/12 岡山フィル ベートーヴェン「第九」演奏会2017
2017/10/3 ピョートル・アンデルシェフスキ ピアノリサイタル 倉敷公演
2017/9/3 京都市交響楽団第616回定期演奏会(2日目) アクセルロッド指揮
2017/6/16 日本センチュリー響第217回定期演奏会(1日目) 指揮&Vn:シトコヴェツキー
2017/5/31 アンドレア・グリミネッリ フルートリサイタル
2017/3/25 岡山フィル第52回定期演奏会 シェレンベルガー指揮
2017/3/9  読売日本交響楽団第16回大阪定期演奏会 下野竜也 指揮 Vn:スム
2017/1/18 シェレンベルガー・セレクション ベスト・オブ・カルテット 

S級(非常に印象に残ったコンサート)
2017/10/8 岡山フィル第54回定期演奏会 シェレンベルガー指揮 Vn独奏:青木尚佳
2017/8/11 日本センチュリー交響楽団 いずみホール定期 No.36 ハイドンマラソン
2017/5/20 タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団 2017 福山公演
2017/2/5 広島交響楽団第23回福山定期演奏会 指揮:大友直人 Vn:川久保賜紀
2017/1/15 岡山フィル第51回定期演奏会 指揮:シェレンベルガー Vc:ウェンシン・ヤン Vn:松山冴花

A級(たいへん良かったコンサート)
2017/12/12 シェレンベルガーのメリーX’mas 岡山大学Jホール
2017/9/2 京都市交響楽団第616回定期演奏会(1日目) アクセルロッド指揮
2017/9/1 カフェ・モンタージュ 田村安祐美・小峰航一・佐藤禎・塩見亮
2017/7/9 岡山フィル第53回定期演奏会 指揮:三ツ橋敬子 Hr独奏:ドール
2017/6/15 ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団 姫路公演
2017/3/18 倉敷のヴィルトゥオーゾ室内楽コンサートVol.2
2017/3/10 日本センチュリー響第215回定期(1日目) 指揮 :シュトルンツ Pf:ダルベルト

 今年も、拙ブログをお読みいただきありがとうございました。感謝申し上げます。


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過去1年の印象に残ったコンサート【自己紹介代わりに・・・】 [自己紹介]

 最近(過去1年間)聴きに行ったコンサートの中で、特に感動した・印象に残ったコンサートについて書いた感想をピックアップします。演奏の巧拙や周りの評価に関係なく、自分が感動したものだけをピックアップしています。自己紹介代わりになるかな。

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京都の紅葉2017 永観堂禅林寺(その2) [名庭シリーズ]

 今日は、前回にひきつづいて永観堂です。建物内の拝観が終わり、次はいよいよ多宝塔に登ります。

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相変わらず凄い人出です

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散り紅葉も見事な美しさ。

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多宝塔への階段は、なかなか険しかったです。ご高齢の方の中には、上の写真の景色

が見える地点で、引き返された方もおられました


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写真だと広角に取れてしまうので伝わりにくいですが、手前の『紅葉の海』の向こうに京都市街が拡がっている感じでした。

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多宝塔から降りてきて、放生池の周りの庭を散策します。永観堂のシンボルの一つ、極楽橋の上は撮影に群がる人々のため、ここに掲載できるような写真は撮れていませんでしたorz


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お茶処で一休みして「みたらし団子」を頂きましたが、味の感想は控えさせていただきます(笑)久しぶりに京都の観光客向け料理を食べた感じ。この紅葉が何よりのごちそう、ではありますが。

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 2017年に拝観した京都の紅葉シリーズ、完結する前に年を越すことは確実になりました。1月になっても引き続き更新する予定です。

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京都の紅葉2017 永観堂禅林寺(その1) [名庭シリーズ]

 京都の紅葉の三大名所は?という問いがあったら、人によって答えは違うでしょうが、ほとんどの人はこの永観堂の名は外さないのではないでしょうか。ピアノ協奏曲で言ったらチャイコフスキーの1番、みたいな存在?(違うか)

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しかし、まあ凄い人出でした

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総門前、まだ境内に入っていないのに人々からは歓声が上がります


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総門から中門にかけての参道。まだ参拝料を取られないエリアですでにこの紅葉です。

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参拝料を払って、いよいよ中門をくぐります

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仰ぎ見るような方丈の巨大建築を覆い尽くす紅葉に圧倒されます

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だいぶトリミングしていますが・・・凄い人でしたわ

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建物に入ると寺宝展が開催されていますが、ここも凄い人で・・・後日ゆっくり見に来ることを誓って、

先に進みます。これは中庭の風景

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釈迦堂と唐門の間の庭園

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ブラタモリ風に言えば、永観堂の伽藍は京都東山の断層崖に沿って立っています。

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人が歩いているのは、多宝塔への階段。のちほど我々も登りました

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逆方向を向くと、この紅葉です

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永観堂みどころの一つの「臥龍廊」この時期は立ち入り禁止です

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断層崖に沿って立つ臥龍廊と紅葉のコントラストも見事

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永観堂の最大の見どころの「見返り阿弥陀さま」にお参りしたら、靴を履いて外の順路

へ出ます。

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次回も永観堂の続き。いよいよ多宝塔に登ります。

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京都の紅葉2017 蓮華寺の紅葉 [名庭シリーズ]

 今回のエントリーでは、その庭をこよなく愛している洛北の蓮華寺です。朝9時の開門と同時に見ることが出来ました。写真では部屋には人影がありませんが、部屋の一番手前の朱毛氈が敷かれている場所に二十数人の参拝者が譲り合って写真を撮影していました(笑)
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本当にバランスの良いお庭ですね。初めて紅葉の季節に来て、改めて思いました。
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本堂を出て、参道の紅葉も、それはもう見事だったのです。
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実は結構人が居ます。ゆっくり景色を堪能する、という訳にはいかないのが残念ではあります。
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次回は永観堂です。
(2017年11月撮影) 

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京都の紅葉2017 北野天満宮「御土居の紅葉」 [名庭シリーズ]

 かねてからの念願だった、京都の紅葉を見に行きました。京都とは浅からぬ縁(祖父の代まで住んでいた)がある筈なのですが、これまで錦秋の京都に出向いたのは高校時代の遠足と職場の旅行の2回のみ。今回、はじめてゆっくりと古都の紅葉を愉しみました。

 1か所目は北野天満宮の「御土居の紅葉」です。写真はクリックするとフォトギャラリーに飛びます。




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正門から入らずに、上七軒から向かいました。

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北野天満宮の西側、天神川沿いに豊臣秀吉が築造した御土居(おどい)があり(ブラタモリでも有名になりました)、そこが紅葉の名所として公開されています。


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公開されている御土居はかなりの距離で、そこにズラリと植わる楓の森は壮観です


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御土居の上から本殿の眺め。写真からはわかりにくいですが土手の高さはかなりのもの。桃山時代には10m級の土居が京都市中をぐるりと囲っていたことになります。

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御土居の紅葉のハイライトの一つが、この「鶯橋」という朱塗りの太鼓橋の景観。

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鶯橋を過ぎると、天神川沿いから生い茂る紅葉を見上げる視点になります。

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最後に、お茶が振る舞われるんですが、これが大変な混雑でした。御土居は広大な敷地のため、比較的ゆっくり見ることが出来ましたが。


紅葉自体は、ピークまであと4,5日といったところでしたが、寒暖の差が激しい京都盆地の紅葉の美しさは存分に堪能できました。しかし、翌日に京都の紅葉の本気を見ることになりますが・・・それはまた後日の更新で。


(2017年11月)

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岡山フィルの2018/19シーズンプログラムの発表は?マイシートの発売は? [岡山フィル]

 全国のオーケストラの来シーズンのプログラムが出揃い、気になるのは岡山フィルの来季のプログラムですが、5月定期演奏会の発売日(会員先行)が1月14日になることが、すでに発表されいるにも関わらず、未だに年間プログラムが発表されておりません。
 
 ということで、シェレンベルガーさんのホームページ掲載情報から、来季のプログラムを予想してみたいと思います。正確なプログラムと公演日時は、後日の主催者発表を確認してくださいね。
 
岡山フィルの2018/19シーズンのプログラム(見込み)
 
2018年5月27日(日)※発表済
岡山フィル第56回定期演奏会
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
グリンカ/「ルスランとリュドミラ」序曲
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
        Vn独奏:福田廉之介
  〃   /交響曲第5番
2018年7月?
(定期演奏会開催?)
 
2018年10月14日(日)
岡山フィル定期演奏会
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
ベートーヴェン/「レオノーレ」序曲
  〃   /ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
  〃   /交響曲第4番
2019年1月20日(日)
岡山フィル特別演奏会「ニュー・イヤーコンサート」
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
ロッシーニ/オペラ・アリア集
モーツァルト/交響曲第41番「ジュピター」
 
2019年3月10日
岡山フィル定期演奏会
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
ハイドンの作品
ウェーバー/ファゴット協奏曲
 Fg独奏:グスターボ・ヌニェス(ロイヤル・コンセルトヘボウ管・首席奏者)
ブラームス/交響曲第4番
 
 こんな感じになっています。
 
 以前、このブログでも触れた、シェレンベルガーさんのHPに掲載されていた5月定期の予定プログラム「大地の歌」は差し変わりました。う~ん、これは残念ですが、オーケストラも首席奏者が就任したばかりだし、一昨年のマーラー1番の客の入りだと(1000人しか入らなかったそうだ)集客が心配。新日本フィルの倉敷公演でも、マーラー1番で客が入らなかったですからねぇ。まだまだそこまでの聴衆は育っていないという判断でしょう。
 
 来年は10型2管編成という岡山フィルの標準サイズで、古典派~前期ロマン派を徹底的にやる、ということで、シェレンベルガーさんらしいプログラムにはなったかと思います。しかしチャイコフスキーをやるのは意外でした。ちょっと一味違うかっちりとしたチャイコフスキーを聴かせてくれそうですね。地元期待の天才少年、福田廉之介君(スイス留学中、17歳)を定期演奏会のソリストに迎えてのチャイコフスキーのVnコンは聞き逃せないです!
 あと、弦4パートと管6パートの新首席奏者の契約がH30年7月からとなっているので、7月にその披露定期演奏会が開催されるのではないでしょうか。
 
 
マイシートの発売は!?
 
 せっかく固定客がつきはじめているのですから、発売される筈ですよね。でも、5月定期の会員先行発売日である1月14日まで、あと1か月を切っています。友の会会員にはDMで送られてくるんでしょうが、新規のお客さんの開拓の絶好のチャンスだった第九には、何のアナウンスもありません・・・。なんだかねえ、この辺が相変わらず・・・という感じやねんなあ。
 
ホームページも更新されていない?
 
 苦言ついでにもう一つ、12月15日現在で、楽団ホームページに首席コンサートマスターの高畑さんのお名前が掲載されていないんですよ。
 事務局さん・・・仕事がいっぱいいっぱいで、回っていないんじゃないかしら?
 
 
動画配信も停止?
 
 これは苦言ではないですが、毎回、楽しみにしていたyoutubeでの動画配信が、3月の定期演奏会以降、配信をストップしています。う~ん、楽しみにしてたんだけどなあ。ただ、今後のことを考えるとyoutubeでの収入なんて雀の涙みたいなものでしょうから、低コストでファンに有料で買ってもらえるような方法を探った方がいいかもしれませんね。
 
テレビの収録があった?
 先週の第九の時に、2階後方の客席にテレビカメラが入っていました。相方がロビーでテレビクルーがお客さんにインタビューをしている様子を目撃しています。もしかしたら、地元のテレビ局(RSKかOHK)がドキュメンタリー番組でも作っているのかもしれません。
 
市長の本気度は!?
 先月の「GIKAI STYILE」(いわゆる議会だより)に岡山フィルの支援策について書かれていたので、市役所のホームページで市議会の議事を詳しく見てみました。
 
質問者:林敏宏市議(公明党)
「(2)オーケストラ支援について。
 公明党主導で文化芸術振興基本法が2001年11月に成立してから15年余り。関連予算の拡充などが進む中,国を挙げた取り組みを拡充させ,名称を文化芸術基本法に改める法改正がことし6月,全会一致で成立し,施行されました。今回の法改正の内容は,公明党など超党派の議員連盟で取りまとめられました。文化芸術立国実現へ,文化芸術の振興にとどまらず,観光やまちづくり,国際交流,福祉,教育,産業など関連する分野の施策も法律の範囲に取り込み,施策のウイングを広げていく取り組みをさらに強化することが主な狙いです。名称も文化芸術基本法と改められました。政府でもこの基本法の施行を受けて,文部科学省のほか内閣府,総務,外務,厚生労働,農林水産,経済産業,国土交通の各府省などによる文化芸術推進会議も新設され,体制の強化が図られました。基本理念には,年齢,障害の有無または経済的な状況にかかわらず等しく文化芸術の鑑賞ができる環境整備や児童・生徒らに対する文化芸術に関する教育の重要性が盛り込まれています。今後,子どもたちの心の豊かさを育むための体験事業などがさらに進んでいくものと期待しています。
 本市では現在,岡山フィルハーモニック管弦楽団が我がまちのオーケストラとして活躍しています。子ども連れで演奏会に参加できる親子deクラシックや学校へ赴き演奏するスクールコンサートを通して子どもたちの心の豊かさ,感性を育むための一翼を担ってくれています。また,岡山市ジュニアオーケストラも結成されています。これからの岡山市の都市格を向上させていくためにも,また今後展開されてくる基本法においても,文化芸術におけるトップチーム,そのまちのオーケストラの果たす役割はますます大きくなるものと考えます。
 先ほど述べました岡山市を世界に向けて発信し得る魅力ある都市にしていくための資産として育てていく必要があると考えます。その支援について当局のお考えをお聞かせください。
 あわせて,教育の側面からオーケストラの果たしている役割についてお聞かせください。」
 
大森岡山市長の回答
「 次に,トップチーム支援について,私はオーケストラの話をさせていただきたいと思います。
 就任してしばらくたってからでありますけども,指揮者のシェレンベルガーさんが何回かお越しになりました。シェレンベルガーさんのおっしゃりたいことは,岡山フィルハーモニー──岡フィルというものはもちろん存在するんですが,その中で演奏している人たちが毎回変わってしまう。岡フィルという弁当箱の具材は1回1回まるっきり変わってしまう。そうなると,音をつくっていくというのはなかなか難しいんだと。これは岡フィルがあって岡フィルがないようなものなんだというようなことを強く主張されておられました。ただ,一挙にこの具材を確定するというわけにいかないんで,お互いステップ・バイ・ステップで考えていこうというところになったわけであります。
 したがって,今年度予算を承認していただき,首席コンサートマスター,また各パートの首席奏者を固定していくことで,この具材の一部固定というか主要部分の固定ができることになって,音のつくりやすさ,一体感というものができていくということになるんだろうと思います。このように市は今積極的に支援しているところでありますが,今後は県や経済界とも連携しながら,今のステップ・バイ・ステップを実行していくことができればと考えているところであります。」
 
 ここまで岡山市長が踏み込んだ発言をしているとは思いませんでした。先週の第九にも大森市長が聴きに来られていました(ついでに言うと、津村代議士の顔も見えました)ので、「ステップ・バイ・ステップ」の先にある目標は、岡山フィルの常設プロ・オーケストラ化なのでは?と期待してしまいます。
以上、岡山フィルに関する小ネタ集でした

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シェレンベルガーのメリーX’mas 岡山大学Jホール [コンサート感想]

 2017 Jホール・レインボーコンサート Vol.49
 『シェレンベルガーのメリーX’mas』
 
マンフレディーニ/クリスマス協奏曲(ソロ:高畑壮平、近藤浩子)
マルチェロ/オーボエ協奏曲(ソロ:シェレンベルガー)
トレッリ/クリスマス協奏曲(ソロ:高畑壮平、近藤浩子)
 ~ 休 憩 ~
J.S.バッハ/オーボエ・ダモーレ協奏曲(BWV1055)(ソロ:シェレンベルガー)
リチョッティ/協奏曲第2番(弦楽合奏)
J.S.バッハ/オーボエとヴァイオリンのための二重協奏曲(BWV1060)(ソロ:シェレンベルガー、近藤浩子)
 
岡山フィルハーモニック管弦楽団弦楽アンサンブル
コンサートマスター:高畑壮平
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 第九の記事より先にこちらを更新、第九は強烈な印象を残したので、忘れることはありません。後ほど更新します。
 
 10月にエリシュカの最終来日公演(大フィル)とイブラギモヴァの協奏曲演奏(日本センチュリー響)を聞き逃し、先週はゲルギエフ&マリインスキー劇場管@高松のチケットをフイにしてしまって、イマイチ不完全燃焼だったこの秋のコンサート巡りでしたが、捨てる神あれば拾う神あり、日曜日(バリバリの出勤日)の岡山フィルの第九を聴くことができ、本日は無理やり半ドンにしてシェレンベルガーと岡山フィルの公演を聴くことが出来た。第九の時にチラシが入っていて、やっぱりこのメンバー、このプログラムは聴きにいかにゃーおえんですよねぇ。
 
 今日の岡山フィル弦楽アンサンブルのメンバーは1stVnが高畑コンマス、奥野さん、石原さん、田中さん。2ndVnが入江さん河野さん、澤田さん。Vcは山本玲子さん、Cbは嶋田真志さん。チェンバロに小川園加さん、というメンバー。
 
 Xmasと聴くと、日本人の僕はすぐに浮かれた気分になってしまう訳だが、前半の2曲の「クリスマス協奏曲」は、祝祭的な中にも敬虔な祈りのような雰囲気を湛えていて、Xmasはあくまでキリストの誕生を祝う日なんだなあ・・・と今更ながらに噛みしめる。
 岡山フィルの弦楽アンサンブルは、シェレンベルガーさんが絶対の信頼を置く首席コンマスに、精鋭のベテランメンバー、気鋭の若手で構成されていて、なかなかの好演を聴かせる。高畑さんと近藤さんのソロの掛け合いの見事な音楽を聴いていると、今後はこの両コンマスが岡山フィルをますます発展させていくことは間違いないと確信させられる。
 しかし、やはりシェレンベルガーのソロは今回も凄かった!マルチェッロはバロックの作曲家だが、オーボエ版パガニーニのコンチェルトか!と突っ込みを入れたくなるような超絶技巧と高速パッセージや、第2楽章のメランコリックさ(映画にも使われるほど、名曲なんですね)などは、もはやロマン派のようなドラマチックさに溢れていた。第1楽章で「いや~さすが、シェレンベルガーやなあ!」と惚れ惚れさせられ、第2楽章の味わい深い音色にうるっと来て、第3楽章の超絶技巧でも魅せる魅せる。
 
 日曜日の第九と今日の前半の演奏について、岡山フィルは本当によくなった、と感慨にふけっていたが、後半の1曲目が、どうもうまくない。シェレンベルガーのオーボエは流石の一言だったが、寄せ木細工のような幾何学的なバッハのオーケストレーション、しかも少人数という厳しい状況に、十分に対応しきれていない。バッハの音楽は、少しのズレがきっかけで全体のアンサンブルが定まらなくなる危険を孕む、そんな場面が散見され、吹きながらも少し心配そうにオーケストラを振り返るシェレンベルガーの姿が印象に残った。
 まだまだ、シェレンベルガーさんに小編成のアンサンブルを鍛えてもらわないといかんなあ・・・

 それにしても、オーボエ・ダモーレって、なかなか聴く機会は無いし、それもシェレンベルガーの演奏っで聴けて、これだけでも今日無理してでも来て良かった。もう少し朴訥とした音だというイメージだったが、シェレンベルガーの手にかかると、これほど切れ味のある演奏ができる楽器なのか・・・と驚いた。「シェレンベルガーのオーボエ・ダモーレを聴いた」というのは、のちに自慢できる場面もあるだろう。
 
 後半2曲目は、トッププルトだけが残り、2-2-2-1-1の編成に。シェレンベルガーはお休みで、指揮者無しの高畑コンマスのアイコンタクトでの弦楽八重奏。これは見事な演奏だった。これを聴くと、先ほどのバッハは単純に弾き込み不足・リハ不足だったのかもしれない。オーケストラではファーストを弾く入江さんがセカンドに座ってよく歌う演奏を聞かせ、これまた歌心にかけては負けていられないとばかりに高畑コンマスの音楽と融合する。前半の近藤さん演奏も含め「これが、これからの岡山フィルの音の核になる音楽なんだなあ」と思いながら聴いていた。
 
 最後のバッハのオーボエとヴァイオリンのための協奏曲。シェレンベルガーとこれまで岡フィルのコンサートミストレスを張ってきた近藤さんがソロを取る。これが本当に熱い演奏になった。
 首席指揮者とそのオーケストラのコンミスという立場をお互い脱ぎ捨てての真剣勝負、一人の音楽家同士の作り出す2つの世界が、時に対峙し、時に融合する。シェレンベルガーがこれまた鬼のように正確なピッチとフレージングで演奏し、演奏の正確性とテクニックの面では近藤さんが一歩譲った感はある(というか、オーボエ奏者:シェレンベルガーという怪物と、すべてにおいて互角に渡り合えるヴァイオリニストなんて一握りしかいないだろう)、しかし、二人のソロに導かれた音楽は、バッハの幾何学的な、あるいは宇宙的な世界にを描き出し、その迫力に圧倒された。
 終演後に、近藤さんに惜しみない拍手を送ったシェレンベルガーの姿と、会場の盛り上がりがすべてを物語っていたと思う。 
 
 しかし、このホールでのコンサートはいい演奏になる。シェレンベルガーさんが以前、語っていたように、彼自身がこの会場で演奏することを楽しみにしていることも大きい。特別に音響がいいわけでも居住性が高い(会議用の椅子ですから・・・)わけでもないけれど、最先端のデザインの建築物に包まれて、日光が降り注ぎ、ガラスを通して外の世界を感じながら聴くと、素直に自分の心を開いて、その音楽が作り出す世界に没頭できるように思う。
 そして。これはシェレンベルガーも狙ってやっていたのだろうが、岡山フィルには新・首席コンマスの高畑さんだけじゃなく、近藤さん、入江さん、他の奏者にも素晴らしい駒が揃っている。オーケストラとしての定期演奏会だけじゃなく、シェレンベルガーと高畑コンマスは、色々なことをやるんじゃないか?そんな予感のするコンサートでした。

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岡山フィル ベートーヴェン「第九」演奏会2017 [コンサート感想]

ベートーヴェン「第九」演奏会 2017


ベートーヴェン/「エグモント」序曲
  〃    /交響曲第9番ニ短調「合唱付き」


指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー

管弦楽:岡山フィルハーモニック管弦楽団

首席コンサートマスター:高畑壮平


ソプラノ:浜田理恵

メゾソプラノ:福原寿美枝

テノール:松本薫平

バス:片桐直樹

合唱:岡山第九を歌う市民の会

合唱指揮:渡辺修身
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 今回のチラシ、デザイン(特にレイアウト)がめちゃめちゃカッコいい、ですよねぇ。


 予約時にいつもの特等席がすでに埋まっていたので、左サイドバルコニーの席に座ってみたら、これが大正解だった。シェレンベルガーとタクトと、それに反応するオーケストラのコンタクトが手に取るようにわかる。ファースト・ヴァイオリンも誰がどの音を出しているのか、弱音部は特によくわかる。たまには違う席に座ってみるもんです。でも、よくよく考えたら大阪のザ・シンフォニーホールや京都コンサートホールでは、ほとんどこの位置で聴いているんですよね。


 シェレンベルガーが岡フィルの第九を振るのはこれで2回目、しかし、前回はこれまでの『第九』で積み上げてきたもののうち、いい部分を研ぎ澄ます一方で、リズムや音のフレージングに大きく手を入れ「作為的な劇的さ」を極限まで削ぎ落とし、シェレンベルガーが本場で演奏し作り上げてきたベートーヴェンの最終交響曲そのものが持つドラマを、岡山に移植する挑戦的な演奏だった。そのため、大きな感銘を受けると同時に、オーケストラも合唱も十分に咀嚼しきれていない部分があったことも事実。


 今回は、特にオーケストラ演奏において前回粗削りで突破していった部分も、細部にまで念入りに作り込まれたものだった。


 編成は12型2管。下手(しもて)から1stVnが12→2ndVnが10→Vaが8→Vcが6で、上手(かみて)奥にコントラバスが6本。トランペットとトロンボーン、ティンパニが上手、その他パーカッションとホルンが下手に分かれて配置。合唱団は総勢150人。男女比率は1:2といったところか。


 1曲目のエグモント序曲から、鳴りっぷりの良い弦楽器の音が聴かれたが、前回から就任した首席コンマスの高畑さんによる効果か、響きが本当に柔らかくなった。次回あたりから首席奏者の試用期間がはじまりそうなので、他のオケからの客演首席奏者陣の助けを借りるのは最後になるだろう(※訂正 首席奏者の試用期間は3月定期からで採用の場合は来年7月から契約開始のようです)。しかし、見ている方のメンタル的な効果もあるだろうが、高畑さんを中心に「岡山フィル」の核がしっかりとあり、客演首席も含めて、シェレンベルガー&岡山フィルの理想の音を目指して、まとまっている印象を受ける。


 第九は、合唱団は第1楽章から入場し出番が来る手前で一斉に起立。声楽の4名は第3楽章から入場し待機。これも出番の手前で規律するという流れ。


 前回は、これまでの第九演奏の溜まった「澱」をそぎ落とそうとする、シェレンベルガーのタクトに、まるで始めて演奏するような緊張感に、見ている方もハラハラドキドキの演奏だったことを覚えているが、今回は安心して聴いていられた。しかし、演奏そのものはエキサイティング、かつ一瞬も聞き逃せないものだった。なんとなく流れる瞬間というものが無く、シェレンベルガーも切れ味の鋭いアーティキュレーションと、ダイナミクスの微調整による豊かな表情付けを要求。微に入り細に入り作り込まれた演奏になった。

 印象に残ったのは、第1楽章の第1主題では嵐の中の大伽藍とでもいうべき、巨大な世界がいきなり姿を現す。それに対し、安らぎを感じる第2主題では各フレーズがパースペクティブに整理され、その両者がまるで視界の見えない嵐の中と、雲が晴れて何か広い場所に出たような感覚になり、そこで確かに付点音符で偽装された第4楽章の「歓喜の歌」の主題がエコーする。シェレンベルガーのタクトと、今の岡山フィルの手に係れば、混沌としたこの楽章が、実は単なるカオスではなく、フーガの構造が整理されて、この世界のすべてが法則性を持っていることが示されるようだ。

 第2楽章は前回よりもいっそうテンポが速い!2階バルコニー席から覗き込むように見ていると、単純な繰り返しのようでいて、本当に難しい曲であることがわかる(特に中間部の管楽器泣かせっぷりのハンパ無さ!)。日本のオーケストラが陥りがちな「ズンチャズンチャ」のリズムではなく、ドイツ語圏のオーケストラのディクションを聴いているようだ。中間部の木管・ホルンの奏でる音からも、「歓喜の歌」のエコーが聴こえてくる。


 第3楽章は、近年の岡山フィルの代名詞となった、温かい弦のハーモニーを存分に堪能した。ベーレンライター版の第九は聴き慣れているはずが、シェレンベルガーはかなり速いテンポで小気味よく夢のような安寧な世界を描いてゆく。それは老人が走馬灯のように自らの人生を振り返る時間のようでもあり、青春真っただ中の青年が何かに夢中になっているさまを表しているようでもある。どちらにしても切ないまでの美しさが疾走するフレーズの中で息づいている。


 第3楽章から第4楽章はアタッカ気味に続く。今日の演奏を聴いてみると、個々の場面では、これまでの3楽章の主題を決して否定しているわけではなく、それまでの時間が「歓喜の歌」が生まれるための苗代の時間であった、そんな解釈だったように思う。

 バスが「おお友よ、このような調べではない。もっと快いものを歌おうではないか!」のところは、第1楽章から第3楽章までの否定ではなく、「もっとシンプルに、単純に感じよう」と諭しているのではないかと思うのだ。そして、隣人と友達になれさえすればよい、そのことに気付いた時点で勝ったようなもの、に繋がっていく。これって、親鸞聖人の「ただ念仏を唱えよ」と意味するところは同じなんじゃないかと思う。

 なぜこんなことを感じられたか?それは、この第4楽章の演奏が本当に心に染み入る演奏だったからだ。色々な人生を背負った人々が、ひとところに集まって、奏でるもの・歌うもの・聴くもの、その触媒として音楽が存在する。この日の演奏はオーケストラ、合唱、聴衆が三位一体となった演奏だったように思う。僕が岡山フィルの第九(時々、聴きに行くのをさぼっていますが)の中で、3指に入る演奏だったと思う。技術的な細かいところはわからないけれど、音程などは気になったところは皆無だったし、声に伸びがあり「人間の声ってこんなにカラフルなんだ」と感じた。舞台に乗っている方々の顔ぶれを見ると、年配の方から大学生風の方まで、バラエティに富んでいる。
 2年前にプロの合唱団を擁した読響の第九(大阪公演)を聴いた。そのとき、あまりの合唱の上手さに驚いて、本当に腰が抜けそうになった。しかし、あのプロの合唱は訓練された色彩の豊かさはあったが、天然色のカラフルさは無かったし、一人一人の個性的な声が折り重なった時に出る暖かいボリューム感は無かった。
 
 加えて、声楽の4名が素晴らしかった!関西二期会のスターたちがずらりと並んだキャストを見た時に、すでに名前で圧倒されていたのだけれど(笑)実際の演奏もやはり素晴らしかった。関西のプロオーケストラ主催の第九の歌手キャストと比べても、この岡山の第九、まったく見劣りしないメンバー。
 片桐さんのバスの冒頭を聴いただけで「おおうっ!」ののけぞりそうになる声量と声の質感。薫平さんのクリアな声、福原さんと浜田さんの二重奏は天女の舞のようだったし、特に浜田さんのハイトーンはヴィヴラートに頼らないピュアな音が心地よかった。
 
 合唱に参加された方のブログを拝見すると、舞台の上でも手ごたえを感じられていたようだ。そして、合唱の力演がオーケストラの演奏とも相乗効果が生み出された、とも。客席で聴いた自分と、舞台上の演奏者が同じように感じられていたことがわかって、うれしい気持ちになった。
 
 この曲の感動ポイントは無数にあるのだけれど、「神の前に!」のところとその後の大休止、残響豊富な岡山シンフォニーホールで毎回この部分を聴くと「教会に居るみたいだ」と思う。その後のトルコ行進曲調から有名な「歓喜の歌」に向かう部分も、何度聞いても感動的だ!今や、あの超大国のAHOな大統領が、ドAHOな政治決定をした直後だけに、ことさら今年の第九ではこの部分を聴くと、シラーやベートーヴェンの思いと歴史観に感銘を受ける。
 
 「わが抱擁を受けよ、何百万もの人々よ!」以降の部分も感動的だ(結局、どこを切り取っても感動的なのだが)。人数割合は少数の筈の男声から、力強い伸びのある合唱が聴こえ、女性の大きなものに包まれるような包容力のある声に心をゆだねる時間が愛おしい。私見ですが、お年を召めされた女声の歌唱には独特の魅力がある。特に、この中世の教会音楽の旋法で歌われる合唱の部分は本当に味わい深い。
 最後の「神々の輝きを!」のところは前回は快速テンポのまま突破していったが、今回はいったんテンポを落として、合唱が歌いきった後に一気に加速した。その前で高畑コンマスが「いくぞ~!」という感じで後ろを見渡したのが印象的。
 全体的には、前回同様の快速テンポで進める場面が多かったが、1度でも共演しているというのは大きなことのようで、オーケストラも合唱も、常に音楽の息づかい聞こえてくるような演奏。とはいえ、やはり大変な曲であるのは間違いなく、シェレンベルガーも定期演奏会でのベートーヴェンの他の交響曲よりも慎重にタクトを進めていたように思う。
 漏れ聞くところによると、来年は僕の岡山フィル第九鑑賞史上最高の演奏を聴かせてくれた、あの指揮者の再演のようで、今から楽しみです。


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京都国立博物館 特別展「国宝」第Ⅳ期 [展覧会・ミュージアム]

京都国立博物館 特別展「国宝」

第Ⅳ期(11/14~11/26)
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===京都国立博物館ホームページから================

2017年は、日本の法令上「国宝」の語が初めて使用された「古社寺保存法」制定より120年にあたります。当館開館と軌を一にするこの節目の年に、昭和51年(1976)に「日本国宝展」を開催して以来、実に41年ぶりとなる「国宝展」を開催します。古より我々日本人は、外来文化を柔軟に取り入れつつ、独自の美意識によって世界にも類を見ない固有の文化を育んできました。歴史的、芸術的、学術的に特に優れ、稀少である国宝は、何よりも雄弁に我々の歴史や文化を物語る、類い希なる国の宝といえましょう。本展覧会では、絵画・書跡・彫刻・工芸・考古の各分野から、歴史と美を兼ね備えた国宝約200件を大きく4期に分けて展示し、わが国の悠久の歴史と美の精華を顕彰いたします。

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 何年か前に、建仁寺の展覧会で俵屋宗達の「風神雷神之図」が岡山に来たことがありました。その時はかなりのフィーバーになったことを覚えています。国宝が1点だけでもそれだけの話題になるのに、今回は210点もの国宝が一度に終結するという目もくらむような企画。先月の上京の第1目的は、この国宝展を見ること(第2は紅葉狩り、第3に京響の定期)でした。
※このブログでは上京=京都へ上る、在京=京都にある、という意味で使っています。東京へ行くときは「東上」、東京にある、という意味では「在東京」という表現。偏屈なこだわりです。


 一度に国宝が見られる、といってもご本尊の仏像だったり寺宝だったり、そのミュージアム随一の至宝だったりするわけで、長期の貸し出しが不可能な国宝も多く、モノによって会期中に入れ替わりがある。私は第Ⅳ期にしか行けませんでしたが、第Ⅰ期は雪舟の国宝水墨画6点が一堂に会し、第Ⅱ期は曜変天目茶碗、第Ⅲ期は「漢委奴国王」の金印とというように、その時期にしか見られない「目玉展示」があり、地元の人は4回も足を運ぶことになったのではなだろうか。
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 京博の「平成知新館」は初めて入ったのですが、非常に大規模な建物でスポットライトも明るく、本当に見やすい。そして上階へ続く階段の広い踊り場から、俯瞰して展示物が見られる。この構造は応挙と光琳の屏風画を至近距離&俯瞰位置の2回鑑賞するという味わい方を提供してくれた。
 一方で、ことごとく展示室が箱状になっていて、鑑賞者は「コ」の字型に回らざるを得ず、角の部分で人間が滞留し、常に「最前列の方は止まらずに鑑賞してください」というアナウンスが聞かれた。新しい施設の割に導線については大きな課題があるように感じた。


 1階から上階へ向けてみて回ったのだが、最初に金剛寺の「大日如来座像」と「不動明王座像」の巨大ご本尊2体が圧倒的存在感で迎えてくれる。期せずして私も相方も「なんか、かわいいな」とつぶやいてしまったのが「不動明王像」。近寄り難しいと思っていた不動明王が、絶妙の愛嬌を湛えながら心の中に入ってくる。我々を救ってくれるという確信が芽生えてくるその造形に魅了される。

 「陶磁」のスペースには油滴天目茶碗が展示されていたが、あまりの人だかりと全く動かない導線に見るのを断念。これは大阪の東洋陶磁博物館で展示されるときに行けばいい。

 次は一気に3階へ。この日、一番時間をかけて鑑賞したのが考古遺物のスペース。深鉢型土器、いわゆる火焔土器はNo.6が第Ⅳ期に登場。彫りの深い造形は縄文時代の日本独特のもので、大陸からの影響も希薄で。恐らくこれを作った集団のトーテムとされていたであろう、ニワトリの造形は、写真で見るものとは全く印象が違った。これほどの造形を縄文時代に施した、その技術たるや凄いものがある。
 縄文式土器や火焔型土器のなかには、バランスや造形の美しさを欠くものも出土しており、このNo.6を作った陶工は、100年に一度の天才だったのではないだろうか?現代にまで完全にその姿を留める焼成技術も高かったのだろう。興奮で15分ぐらいはこの場に居ついてしまった。


 他にも縄文のビーナス、仮面の女神という土偶2点にも目が釘づけに。おりしも我が国は少子化真っ只中。子供を産み育てる母体や母性に対する尊崇の念が数千年の時を時を超えて伝わってきて、現代人の我々の心をも動かす。
 桜が丘遺跡(神戸)の銅鐸はこれまで何度も鑑賞してきたが、照明の加減でこれほど文様や図柄が見えたことはなく、じっくりと拝見した。ちなみに出土地点の桜が丘は灘区の六甲病院や親和高校の近くの住宅地。高校時代にその地に行ってみたこともある。大阪湾を見渡す風光明媚な土地だ。
 加茂岩倉や荒神谷などの古代出雲の金属器なども展示されていたが、これは何百器という金属器とともに展示されている古代出雲歴史博物館での鑑賞の方が面白かった。


 考古学のスペースの次に目を引かれたのは、何といっても中世絵画。尾形光琳の「燕子花図屏風」と円山応挙の「雪松図屏風」。両社とも東京に行かねば目にすることはできない。近くで見た時の大胆な筆と、階段踊り場から見下ろした時の見事な構図、両方を楽しんだ。


 他にも平家納経やポルトガル国印度副王新書、後鳥羽天皇宸翰御手印置文など、日本市場も重要な国宝に触れることが出来た。
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 Ⅰ期~Ⅲ期のみの展示物や、あまりの人出の多さに近くで鑑賞することを諦めたものもあったが、総じて満足感を胸に抱いて閉館の放送に追いかけられるように京博を後にした。

 昼間に紅葉狩りをした足で回ったため、もうクタクタになってしまったのだが、心底行って良かったと思った、満足した展示だった。備忘として作品目録をアップしておく。

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