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RSKメッセージ特別篇「新たなるシンフォニーへの招待」 [岡山フィル]

 放送から時間が経過してしまいましたが、岡山フィルの演奏が地上波TVで放送されるという機会もそうそうないと思うので、少しばかり感想を。
 
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・ショスタコーヴィチ/交響曲第5番から第1楽章ダイジェスト
・チャイコフスキー/交響曲第5番から第2、4楽章ダイジェスト
 
 今回の放送では、6月20日放送のドキュメンタリー「おらが街のオーケストラ 岡山フィルの新たな挑戦」の取材の際に収録されていた映像を使って、演奏の模様が1時間にまとめて放送された。楽章抜粋の上にダイジェスト版ということでしたが、音楽の切れ目をうまく繋げていて、普段クラシックを聞き込んでない方には全く違和感の無いものに仕上がっていたと思う。
 
 シェレンベルガー&岡山フィルの演奏は、ショスタコーヴィチとチャイコフスキーという、ロシアの音楽という共通項はあったものの、アプローチは全く異なっていた。
 私はショスタコーヴィチの交響曲第5番についてシェレンベルガーの指揮では関西フィルの演奏で聴いているが、その時と印象はほぼ同じ、この曲にまつわる様々な時代背景やエピソードを排し、純粋に音楽としての美しさを際立たせたものだった。
 第1楽章では、透明感のある響きと、大音量の場面でも決して濁らないアンサンブルを貫き、強引に押していくような場面は全くなかった。新首席奏者陣の奮闘もあって磨きに磨き抜いた美しさが光る演奏だった。チェロとヴィオラのユニゾンの作りだすピュアな世界は、まるでこの世のものとは思えない無機的な美しさで、出来れば第3楽章も聴いてみたかったなあ・・・と思わされた。
 一方で、生演奏でも聴くことが出来たチャイコフスキーの交響曲第2番の2・4楽章。第2楽での美しさは中高音のユニゾン多様によるピュアサウンドが特長だったショスタコーヴィチとは違い、和音のハーモニーの柔らかさが光る美しさだった。その一方で、第4楽章では、当日の感想でも書いたとおり、バーバリアニズムを感じさせる野性的な演奏。ボウイングを深く取り、油絵を何層にも塗り込めるような、ちょっと語弊はあるが、チャイコフスキーの音楽特有の一種『暑苦しさ』を見事に表現している。テンポの速い場面で弦楽器の音がもっと一本筋の通った統一感が欲しい、とは思う。
 岡山フィルは、以前、youtubeで定期演奏会の動画を配信していた時期もあったが、現在はケーブルテレビ(オニ・ビジョン)での放送に切り替えた。私のようにマンション住まいで容易にケーブルテレビに入れない者に取っては、こういう地上波の放送は本当にありがたいのです。深夜枠でもいいから、今後もこういう機会を作って欲しいと、切に願う次第です。

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