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豪雨災害から得た教訓 [雑感]

 今月の5日~7日にかけて、九州から愛媛・広島・岡山を通って京都・岐阜を結んだラインに前線が居座り、岡山でもバケツをひっくり返したような雨が2日以上続きました。
 その結果、岡山県内でも倉敷市真備町や高梁市、岡山市東区などで街が水没する深刻な被害が出ました。この災害によって亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、今なお避難生活を強いられている被災者の方々にはお見舞い申し上げます。
 岡山市内は外見上は平静を取り戻しJRを中心に交通網も徐々に回復しつつありますが、私の職場では浸水した事業所もあり、県北部や広島への交通は鉄道・高速交通網ともに遮断されているので、まだまだ平常運転に戻るには時間がかかりそうです。
 岡山市街地は、周囲の地域の浸水被害に比べて、ほとんど無傷といっていい結果になりましたが、5日から6日にかけて夜中中、警報サイレンが鳴り響くとともに、スマホの避難情報も数十分おきに鳴りっぱなしの状態になり、ほとんど眠ることが出来ない状態でした。
 私の住む建物の上階からは旭川の水面が見えるのですが、6日の3時ごろには旭川の水位は氾濫危険水位をゆうに超過し、少し離れていても聞こえるぐらいの滝のような轟音を上げて、濁流の水面が土手上の道路の路面から1mにまで迫っていました。旭川の洪水調整として江戸時代に掘られた百間川も、氾濫危険水位に達し、まったく余裕がない状態に突入していたのです。
「こら・・あかん・・・」頭の中では岡山の街が茶色い濁流に飲まれる様子が浮かびました。
Screenshot_2018-07-07-04-48-21.jpg
 幸い、未明1時ごろから雨自体は小雨になっていたこともあって、旭川の水位は徐々に下がってくれましたが、あのバケツをひっくり返したような雨が、あと2、3時間続いていたら、岡山市街地が大規模な浸水被害を受けていただろうと思われます。
 7日の午前中に撮影された、旭川の様子を写した動画がYOUTUBEにもアップされていました。


この動画が撮影されたのは、午前7時とのことなので、氾濫危険水位の7.6mを下回り7.4mぐらいでしょう。夜中に達した最大水位は、これより50cmほど高く、土手上の道路を川の水が洗うような感じでした。
Screenshot_2018-07-07-09-58-14.jpg
 さて、今回の豪雨で得た教訓です。
1.「避難準備」は非難する服装に着替え、持ち出す物資・貴重品などを準備するだけでは足りない。
 避難準備の間に、家族と連絡を取り、避難する場合はその場所などを打ち合わせておく必要がある。
 自宅がマンションの中層階ということもあり、「避難をしない」という選択をしましたが、真備町の様子を見ると水も電気も無い建物に孤立する状況というのは想像以上に過酷なことだと思いました。そこへ水が引かない状態で連日39度の猛暑がやってきたら、生命の危険が迫ってきます。
 避難所へ行く場合でも、家族や親族に連絡が取れるうちに打ち合わせておく必要があると思います。今回、生存しているのに「行方不明」とされた方が何十人もいらっしゃったようで、こうした事態も避難準備時間帯での連絡を密にすることで防げることでしょう。
2.校区内の小中学校が、洪水時に避難所として開設されるかどうかを知っておく。
 今回は、休止状態だったツイッターのアカウントを復活させて情報収集に努めていましたが、豪雨の中近くの小学校へ向かったご家族が、避難所が開設されていないのを見て引き返した、というようなツイートを多く見かけ、かなり混乱している様子でした。避難所を管理する市の職員の到着が遅れたりしたところもあったようですが、それ以前に、そもそも洪水時には避難所として開設されない施設もあったようです。僕もハザードマップは見ていたつもりでしたが、今回、初めて土砂災害、洪水、津波など、どの場合にどの避難所が開設されるのかを確認した次第です。
3.「災害が少ない岡山」の概念を捨てる
 東日本大震災以来、地震が少なく、台風の際も逸れていくことが多い岡山について、行政側が「災害が少ない岡山」をPRして、積極的に工場誘致や移住者の受け入れに力を入れている様子が見られました。
 じっさい、岡山県の移住PRサイトや倉敷市の移住ポータルサイトには、現在(2018/7/20)でも「災害が少ない」と明記されています。
 私は学生時代に岡山平野の水害の歴史についての講義を受けたこともあり、ずっと違和感がありました。
 以前のエントリー:岡山県が2年連続転入超過
 今回の豪雨でも、岡山市内で避難所へ避難した人は少なかったようですし、じっさい戸建て住宅に住んでいる周囲の人に聞いても避難した人は皆無でした。外に向けて「岡山は災害が少ない」と言い続けることによって、「岡山は大丈夫」という根拠のない自信のようなものが蔓延していたのではないでしょうか?
 今回の豪雨災害で、「災害が少ない岡山」という神話は崩壊しました。この日本に住んでいる以上、安全な場所などない、という意識が必要なんでしょうね。

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