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大阪フィル第499回定期演奏会 スピノジ指揮 [コンサート感想]

大阪フィルハーモニー交響楽団 第499回定期演奏会

ラ・ヴェル/ラ・ヴァルス
  〃  /ボレロ
 ~ 休憩 ~
ショスタコーヴィチ/室内交響曲ハ長調
プロコフィエフ/古典交響曲ニ長調

指揮:ジャン=クリストフ・スピノジ
コンサートマスター:田野倉雅秋

2016年6月18日 フェスティバルホール
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 全体の感想としては、プログラムもひねりが効いているし、スピノジも一筋縄ではいかない曲者で、大いに楽しめた、いい演奏会でした。
 僕はラヴェルの「ラ・ヴァルス」という曲が好きで、これが大フィルのプログラムに上がっているとなれば聴きに行かない訳にはいかない。しかも先月、京響で聴いたばかりで、「比較」して聴いてみたいという意地の悪い楽しみもありました。
 スピノジさんのラ・ヴァルスは、先月のウィーンからみたラヴェルを表現したゲッツェル&京響とは違って、変化と柔らかさを愉しむものとなりました。

 しかしこのスピノジさん、普通の指揮者はあまりやらない動きをしますな。
 首席指揮者の井上道義も真っ青の、踊るような指揮。しかもそれが見事に音楽に反映されていく。タイプとしてはミッキーよりも広上さんに近いかも?

 ただ・・・ラ・ヴァルスもボレロもそうだったんですが、今日の大フィルは管高弦低、いや弦が低いといってしまったら語弊があるな、木管金管のサウンドの迫力に比べると、弦が腰高で思ったほど客席に飛んでこなかった。いつもは2階のB席(4,5列目あたりの屋根かぶり席)に座るのを今回は少々奮発してA席(2回1列目)に座ったにも関わらず、です。
 先月の定期も、演奏があまりにも充実していたために感じなかったんですが、弦楽器のあのパワフルなサウンドがさく裂した場面はなかった気がします。

 後半のショスタコーヴィチ(バルシャイ編)の室内交響曲で、あることに気付く。ヴィオラパートの音が以前とは全然違う、よく言えば洗練されてシャープなサウンドにはなっているけれど、以前の多少荒々しい所がありながら腹に堪えるような豊かなヴィオラの音がしない。

 この感じ、覚えがあるなあ、と思って気が付いたのが、3月に聴いた新日本フィルの演奏。あの時も「ほんまに上手い!んやけど、弦がもうちょっとパワーがあれば・・・」と思ったのを思い出しました。

 僕が大阪まで大フィルを聴きに来る動機は、あの天井からナイアガラの瀑布のように圧(の)してくるような大フィルサウンド、あれを味わいにわざわざ交通費を払ってやってくるんです、でも、今回は…一度もそういう瞬間が無かった…。
 これはプログラム的なものもあるでしょう。次は8月の大植さんとのブルックナー9番に来る予定なので、その時に一定の結論は自分の中で出ると思います。
 でも、ブログやtwitter上では、最近の大フィルの演奏は総じて評判がいいです。僕のように感じているのはごくごく少数派でしょうね。

 あっ、室内交響曲、ピリリとした緊張感とショスタコーヴィチの動機がどんどん展開していく構成力には圧倒されました。名演と言っていいと思います。
 最後のプロコの古典交響曲も、スピノジ節全開なところに大フィルが戸惑っているような印象を受けたものの、4楽章それぞれの表情が違ってて、楽しめました。
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 年に3,4回しか、大フィルを聴きに来れませんが、アンサンブルはかなりレベルアップが図らてますね。何より指揮者の棒に対する反応速度が格段に上がったと思います。音も非常に洗練されてきていて、でも、それが行きすぎると大フィルでしか聴けない個性・魅力がスポイルされてくる部分もあるのかな?難しいところですが。東京のオケのサウンドにどんどん近づいてしまったら、なんだか淋しいですね。

 多少どん臭くても愚直なサウンド、半テンポ遅れて、「ドスーン!」腹に響く、あのサウンドが懐かしいです。

・編成は14型のステレオ(ストコフスキー)配置、お客さんの入りは良好で、1・2階席が8割がた埋まっていた。

・ボレロの管楽器は、皆さん素晴らしい演奏でした。サックスのお二人は何者?めちゃめちゃ上手いだけでなく、柔らかい音色が最高でした。

【余談】
フェスティバルホールの南側、土佐堀川を挟んで大同生命本社ビルがあるんですが、連ドラで有名になった「加島屋」(ドラマ中は「加野屋」)跡の碑が立っていて、今回初めてじっくりお参り(?)しました。
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 時々やっているグルメレポ。今回は、大阪駅前第1ビルの「長屋オムライス」に行きました。チキンライスベースのオムライスを注文。ふわトロの卵とブラックペッパーがピリリと聴いたチキンライスによく合います。チキンライスのチキンが、小さく刻んだものではなく、ほとんどチキンソテーのような大きさ、あまり重いものを胃に入れたくないコンサート前にはピッタリのメニューかも。
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