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MTT&サンフランシスコ響のマーラー『大地の歌』 [クラシック音盤]

 大地の歌は、去年の大植&大フィルの11月の定期で生演奏に接するまで、それほど熱心に聴く曲じゃなかったですが、最近ではマーラーの交響曲の中でも一番よく聴く曲になっている感じです。

 マイケル・ティルソン・トーマスのマーラーは、緻密で柔らかい。トゥッティーでも、大音量で圧倒したりすることはせず、各楽器の声を明朗に響かせながら、音のピークを持っていく感じ。『大地の歌』の持っている、モノクロームの水墨画のような世界を描きながら、筆のタッチで微細な部分を書きわけて、「カラフル」さすら感じさせるという・・・、新世紀のマーラー演奏という感じがする。
 以前貰ったコンサートのプログラムノートに、21世紀のマーラー演奏はカラフルで鮮やかな演奏が主流になってきていると読んだ事がある。ラトル&BPO7やヤンソンスとRCOのマーラーも、そちらの方向性だと思うけれど、このMTTのマーラーは21世紀のマーラー演奏の最先端に位置づけられるのではないだろうか?一方で、20世紀のマーラー演奏の、あの世紀末のウィーンの狂気や鬱屈した雰囲気は、ほとんど感じられる事は無い。その点では好みが分かれるかも知れません。

 こうして聴くとMTTは独特のセンスと美的感覚を持っている指揮者だと思う。先日読んだ、小澤征爾と村上春樹の対談本にもありましたが、マーラーの交響曲の楽譜には、指揮者がいやになるほど細かい指示が多いのに、振ってみるとなぜか、他の作曲家の楽曲に比べて指揮者の個性が出るのだそうだ。

 ちなみに声楽は、バリトンとテノールの男声二人となっている。男声VS女声に慣れていると初めは違和感があるが、よくよく聴き込んでいくと、 第6楽章の「告別」はテノールでもしみじみと味わい深さを感じるようになった。

Das Klagende Lied

Das Klagende Lied

  • アーティスト: Sergei Leiferkus,Gustav Mahler,Michael Tilson Thomas,Michelle DeYoung,San Francisco Symphony Orchestra,San Francisco Symphony Chorus,Marina Shaguch,Thomas Moser
  • 出版社/メーカー: San Francisco Sym
  • 発売日: 2007/09/11
  • メディア: CD


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コメント 2

サンフランシスコ人

マイケル・ティルソン・トーマスがサンフランシスコ交響楽団の音楽監督を辞める....

http://www.sfgate.com/music/article/Michael-Tilson-Thomas-sf-symphony-music-director-12320794.php
by サンフランシスコ人 (2017-11-01 07:24) 

サンフランシスコ人

マイケル・ティルソン・トーマスが指揮活動を一時休止....

Michael Tilson Thomas Takes Medical Leave
By Janos Gereben,
June 4, 2019

http://www.sfcv.org/music-news/michael-tilson-thomas-takes-medical-leave
by サンフランシスコ人 (2019-06-06 01:19) 

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