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『第2期』シェレンベルガー&岡山フィルの体制を見据えて(その2) [岡山フィル]

 最初の記事から時間が経ってしまいましたが、あれから高畑壮平さんのお話からも、シェレンベルガー氏の首席指揮者契約延長を確信。第2弾の提案記事を起こしたいと思います
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(岡山音楽の殿堂、岡山シンフォニーホール)
 第2回は現状の「問題点」を把握するところから始めたいと思いますが、分析するのは僕ではありません。
では、だれか?
 岡山フィルには創立10年目に小泉和裕氏を音楽アドバイザーに迎えていた時期がありました。小泉さんと言えば、都響のイメージが強いかもしれませんが、仙台フィルや日本センチュリー響、九響など、国内の地方オーケストラをことごとくトップレベルに引き上げてきた、屈指のオーケストラビルダーです。
 その小泉和裕氏が山陽新聞のインタビューで応えている内容が、今の現状の岡山フィルの課題そのものであると感じたため、掲載したいと思います。
 


 発足十二年となる岡山フィルハーモニック管弦楽団(岡フィル)が本年度、初めて「音楽アドバイザー」のポストを設置、十年来の親交がある指揮者小泉和裕氏(54)を迎えた。就任記念を兼ねた第二十四回定期演奏会(定演)のため来岡した小泉氏に、抱負を聞いた。

<岡フィルでは、一九九五年の第六回定演に始まり、二年前の創立十周年記念公演を含めて客演指揮者としては最多の計五回タクトを振った。これから二年間、企画立案や演奏指導、人事的アドバイスを通じ、岡フィルの音楽性を高めていく>

小泉:率直に言うと、この楽団は今、岐路に立っている。創設十年が経過したこの時期に、今後どういうオーケストラを目指したいのかを明確にし、音づくりをしっかりしておくかどうかが将来を左右するだろう。音にスタイルがなければ存在にも特徴が出ない。
 とはいえ、その無色なところに逆に可能性を感じる。悪い癖や、技術的に弱いパートがないのは美点で、団員から音楽への純粋な意欲も伝わってくる。定期的に接してきて「助けたい部分がたくさんある」「もっと良くなる」と感じたため、この役を引き受けた。

<小泉氏が早速、着手したのが定演の強化。これまでの年二回から、来年度は五回に増やす。子ども向けコンサートなど 啓蒙 ( けいもう ) 公演も“活動の両輪”だが、楽団の基本である音楽性の向上を披露する定演が少ないのは、致命的との考えからだ>

小泉:今回の定演ではどのオーケストラでも「挑戦」と位置づけているブラームスを取り上げたが、まだ息遣い、音の組み立て方、曲が持っているものへの理解が十分ではない。ほかにハイドン、モーツァルト、ベートーベンなど古典の重要なレパートリーを最初からやり直す。
 その上で、「岡フィルはどんな曲をやっていくのか」を考える。公演回数が増えれば系統立ったプログラムを計画的に組めるようになる。だが、それもメンバーが確立していない現状では容易ではない。

<現在岡フィルの運営は県、岡山市、経済界が担い、予算は年間約五千万円。厳しい台所事情を反映し、四十人の登録団員も月給制ではなく、演奏会ごとに日当で呼ぶという状態にある。結果としてその都度顔ぶれが異なる点を、小泉氏は「最大の弱み」と指摘する>

小泉:これまでの岡フィルは「確かにそこにあるけれど姿がつかめない」という印象だ。これを払しょくするには、メンバーの固定化が急務。スタイルを固めるためだけでなく、どんなコンサートマスターがいて、どんなプレーヤーがいるオケなのか“姿”を人々に見てもらうことが不可欠だからだ。
 結局は、どのオーケストラも抱える財政の問題にぶつかる。だが、音楽は社会、人の心を豊かにするため必要な栄養のようなもの。せっかく本拠地となるホールがあるのだから、良い演奏をつくり上げ、企業や聴衆の理解・援助を求めていきたい。何年もしないと答えは出ないが、後々どの客演指揮者が来ても「とてもいいオーケストラになった」と言われるよう、最善を尽くしたい。

(2004年9月25日 山陽新聞掲載)
 



 岡山フィルの長所・足りない部分、今後どうするべきか?という諸問題に関して、これほど明確なビジョンを持っていた人物(小泉和裕氏)が居たことを岡山フィルのファンは記憶にとどめておくべきでしょう。

 そして、この『小泉音楽アドバイザー』が、なぜ任期が更新されなかったのか?集客が厳しかったのか?小泉氏の要求する体制を整備できなかったのか?などなど、岡山フィル側からファンに十分な説明がなかったことも併せて記憶にとどめるべきです。

 少し(いや、かなり)話は脱線します。 

 もし、私のブログを初期のころ(2006年あたり)からご覧いただいている方がいらっしゃるとしたら、以前の私が岡山フィルに対して、けっこう醒めた目で見ていたことを覚えていらっしゃるかもしれません。
 なぜなら、小泉アドバイザー制にしろ、サントリーホールとの提携にしろ、N響の岡山定期演奏会にしろ、最初だけ華々しく新聞やマスコミに発表するのに、その後どうなったのか?年会費を払っているファンにすら十分な説明が無かった。せめて「諸事情があって止めます」というアナウンスひとつぐらいは欲しかった。

 当時の私の心の中は『なんや、結局ぼくらのことなんか眼中にないんやな。市からもらった補助金の範囲内で出来ることやってればいい。いちいち説明して、うるさいファンから色々難癖つけられたくない、と思うてるんやろ。それやったら応援してやるかい』というのが正直な気持ちだったんですよ。

 シェレンベルガー氏が就任する数年前の岡山フィルは、こんなふうに岡山市民に「根付いていない」どころか、岡山のクラシック・ファンからもそっぽを向かれかけていた。ネット上でやり取りをしていた岡山のクラシックファンの間でも『ああいう姿勢では、おらが街のオーケストラ!という気にはならない』というやり取りをしたことが何度もあった。

 その後、色々な関係者から話を行く機会があって、小泉アドバイザー時代の萩原市政から高谷市政へ移り、緊縮路線になり、県の財政危機とともに橋下徹・維新の大阪府市政もビックリの補助金削減のスパイラルに陥り、楽団運営が窮地に追い込まれていたことも知りました。
 それだったら、苦しい時は『楽団が苦しいんです』と、せめて会費で支えているファンには説明すべきだったんです。

 シェレンベルガーが首席指揮者に就任し、事務局にもアウトリーチや市民との交流事業に経験豊富な方が入ったとのことで、現在の岡山フィルは本当に変わった。
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 その日の演奏者が(立楽団からの助っ人も含めて)必ずプログラムに明記されるようになった。年間プログラムがきちんと発表されるようになった。ホームページが更新されるようになった。書いてて思わず遠い目をしてしまう。ほんの6,7年前までこんな「当たり前」の事が出来ていなかったんですよ。

 それに加えて、facebookなどでリアルタイムの情報がきちんと更新され、見どころ聴きどころの情報が発信されて本番までのワクワク感が演出されるようになった。プログラムの楽曲解説が充実してきた。演奏会の前に色々なメディアでPRしている姿が目につくようになった。特に昨年10月定期の前に世界の至宝ともいえるシェレンベルガー氏が岡山市役所のロビーで定期演奏会のPRをしていた姿は神々しかった。あれだけのキャリアのある音楽家が、ファンのために汗をかいている。今まで岡山フィルが定期演奏会のPRのために、不特定多数の人が集まる様な街角で演奏することはほとんど無かった。それをあのシェレンベルガーがやった。その姿がファンの心を動かし、楽団員を発奮させ、事務局の姿勢を変化させた。
 そして会員をリハーサルへ招待、賛助会員はパーティーでおもてなし、岡山大学でのワンコインコンサートの年間シリーズ(シェレンベルガーも登場する)。そして今年度はついに定期演奏会会員(マイシート)の導入。
 細かいところでは、チケットホルダーにホールの座席表が印刷されるようになったこと。僕はこの取り組みを見た時、「ああ、岡山シンフォニーホールも本当の意味で顧客目線になったのだな」と思いました。しかし、まだまだ努力する余地はある。

 2008年に橋下徹が大阪府知事に就任以降の大フィルは、ホームページやツイッターなどのネットメディアを活用して、①まず市民の税金を使って運営していることに感謝しつつ、②楽団の厳しい経営状態をすべて公開し理解を求め、③市民のより根付いた楽団になるための様々な改革案を示し、④ファンからの忌憚のない意見を求めた。
 大フィルのコンサートでは、プレトークサロンと称した事務局とファンの交流の時間がありますが、経営に関する厳しい質問や意見にも誠実に応えている姿勢が印象に残ります。
 大阪交響楽団では、自身のホームページに評論家の演奏批評を掲載し、厳しい批判を正面から受け止める姿勢を見せているし、関西フィルは徹底した顧客目線と関西だけでなく中国・四国地方にまでその地域密着型の営業を展開し、近隣では高松で毎年のように第九を演奏し、近年では岡山フィルが抑えておくべき筈の倉敷にまで関西フィルの営業の手が伸びている。

 競争が厳しい関西のオーケストラ業界。大フィルのような国内屈指の老舗オーケストラでも、ここまでやってるんです。岡山フィルは成立過程で東京のプランナーが深くかかわってきた経緯から、運営に関してもスマートな在東京オーケストラの手法を参考にしているフシがありますが、今後は大フィルや関西フィルなど在阪オケの方が学ぶべきことが多いのではないかと思います。そうすれば岡山フィルには出来ることがまだまだある。
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(市役所の玄関ホールで大フィルの奏者の演奏を待ちわびる、『大阪クラシック』の熱気にあふれた会場)
 かなり脱線してしまいましたが、小泉さんが指摘した演奏面や楽団経営面での問題点も、以前の岡山フィルのファンに対する姿勢も、すべて同根の問題がある。 
 それは楽団としての体制の脆弱さです。岡山フィル20年の歴史のなかで常に抱えてきた懸案。それに向けて私は一つ秘策を提案しようと思います。それについては次回。

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ドイツのベテランコンサートマスターから見た岡山フィル [岡山フィル]

 ひとつ前の記事の続きです。
 ドイツの南ヴェストファーレン・フィルで35年以上コンサートマスターを務める高畑壮平さんですが、7月4日の岡山フィル定期に第1ヴァイオリン奏者として参加されていたそうで、確かに2プルト目に乗っていらっしゃいました。
 一昨日のレインボーコンサートでその時の感想を次のように熱を持って語っておられます。このブログには岡フィルファンの方も沢山見ておられると思うので、ぜひ知って欲しいです。要約なので、言い回しなど正確なものではありません。
『岡山フィルと一緒に演奏して非常に驚いた。僕はドイツ国内の色々なオーケストラを知っているから分かる。岡山フィルは本当にレベルが高い。正直、これほどの演奏をするオーケストラとは思わなかった。岡山フィルは岡山の宝だと思う。素晴らしいオーケストラ』
『シェレンベルガーさんとリハーサルの時に、同じドイツ語を日常で使う者同士、色々お話が出来た。彼は岡山フィルと岡山という町と岡山の聴衆のみなさんのことを、心底惚れ込んでいて情熱を注いでいる。まだまだ岡山フィルと一緒にやりたいことがたくさんあり、そのために色々なアイデアを持っている。
彼は皆さんもよくご存じのとおり、ベルリン・フィルの奏者としてずっと世界トップレベルに居て、それをいまも続けている音楽家。ドイツでは「音楽には絶対に妥協しない、たいへん厳しい人」であることで知られている。その彼が、これほど岡山フィルのことを評価しているのだから社交辞令ではなく本当に素晴らしいと思っていいと思う。』
『岡山フィルは、このままシェレンベルガーと一緒にやっていけば、間違いなく岡山の大切な財産になり、未来に残していける。しかしそのためには、皆さんの支援が必要。ドイツでは「コーヒーを飲むのを何回か我慢して、コンサートに来てよ」というような言い方をするけれど、例えば、皆さん、外食を2回ぐらいやめて家で自炊するようにすれば、コンサートのチケットが買えるようになりますよね。そんな感じでぜひ支援してほしい。』
 高畑さんの言葉の端々から、シェレンベルガーが岡山フィルを評価しているのは、これはリップサービスでも社交辞令でもない、本気でそう思っているのだ、という思いが感じられ、「こんな素晴らしい岡山の宝を、維持し残していくためには、やはり市民の支援が必要なんだ」という訴えを、僕は受け止めました。
 岡山フィルのコンサートには、出来うる限り聴きに行って、周囲の人にも勧めて回っているところです。クラシックに多少なりとも興味がある方は、だいたいコンサートにお誘いしましたが、ほとんどすべての人が、「こんなにすごい演奏が聴けるとは思わなかった」との反応が返ってくるし、それがここ数回の観客動員に現れていますね。
 『クラシック?いやいや自分はいいわ、オーケストラ?いやいや、ああいうのはホント苦手で・・・』っていう感じでハナから拒否反応を示す方は、まあ無理にお誘いできませんが、昔吹奏楽や合唱団をやっていた方なんかに声をかけても、「うーん、映画見に行ったり、CDを買ったり、もっと他のことにお金を使いたいから」という感じの方が本当に多いですね。
 よく考えてみれば、例えばMr.childrenのファンの人出も、よほどのコアな人でない限り、ライヴに出かけるのは年に数回程度。常設オーケストラのある街の定期演奏会会員は年に10回も足を運ぶわけでして、一般の人の感覚からすると「よくそんだけコンサートに行くよな」という方が普通なのかもしれない。岡山フィルの発展の先には、「岡山で常設のプロオーケストラを作る」という目標になって来ると思いますが、なかなかハードルは高いですよね。
 やっぱり実際にプロの音楽に触れさせるのが一番。去年、イオンモールの未来スクエアでやったような、一般の人がゾロゾロいるような場所でのライブや、今回のように室内楽ユニットを組んで、ゲリラ的に人が集まるところに出没するのが有効なんじゃないかと思います。
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『第2期』シェレンベルガー&岡山フィルの体制を見据えて(その1) [岡山フィル]

 音楽関係者の中から、2016年シーズンの公演の情報が漏れ聞こえてくる時期になりました。
 来シーズンの具体的な内容については、9月号の音楽の友に掲載されてくるものと思いますが、現在はその下準備の時期だと思われます。
 われわれ岡山のファンにとって一番気になるのは、3年の任期が今シーズンで満了となる、岡山フィルとシェレンベルガー氏の首席指揮者契約。
 一ファンの意見を言わせていただくと、これは
 契約更新するしかあり得ないでしょう!!
 岡山フィルが次のステージに進むためには、音楽的にも集客的にも、地域の継続的な音楽文化の成長の点でも、シェレンベルガー氏の力が絶対に欠かせない。これほどのキャリアを持った音楽家が、自らの経験・技術・人脈を惜しげもなく投入する。シェレンベルガー氏を超える貢献を岡山フィルや岡山の街にもたらせてくれるような選択肢はまったく見当たらない以上、契約更新に向けて関係者は全力を尽くしていただきたいと思います。
 今年の10月定期の(ブラームス・チクルスを思わせるような)プログラムから、シェレンベルガー・サイドも続投の意欲を見せていると推察します。
 契約更新を当然のこととして、さて具体的に『次のステージ』とは何か?
 1つ目は、演奏能力の一層の強化。これに関しては全くの門外漢の私が口を出すことではありません。2つ目は、このシェレンベルガー旋風と呼ぶにふさわしい『風』を一般市民のレベルまで吹かせること。要するにオーケストラ文化のすそ野を広げることですね。
 3つ目は楽団の体制強化。これも門外漢の私ですが、オーケストラ・ウォッチャーとしての提言を、無謀にも述べさせていただきたく思います。
 シェレンベルガー旋風を、どうやって一般市民にも感じられるものにするか?その一つとしてイメージ戦略を大幅に変更するということがあります。若干の手間はかかりますが、お金は殆どかかりません。
 岡山フィルの現在のプロモーション用の写真。
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 シェレンベルガー氏を前面に押し出したいいプロモーション写真だとは思いますよ。岡山クラシック音楽の殿堂:岡山シンフォニーホールのステージから感動をお届けします、というような意気込みやよし!
 定期演奏会のチラシなど、クラシック音楽ファン向けのプロモーションにはいいと思いますが、まったく関心が無かった層からどう見えるか?という視点で考えてみると・・・・
 私の家人がそうだったんですが、岡山シンフォニーホールに行ったのは学校の芸術鑑賞と、友人が出演した吹奏楽のコンサートのみ。それ以外はホールに全く足を運ばなかったし、関心もなかった。ホールの前にはチラシや看板が沢山掲示されているが、「正直、私には関係が無い」と思っていた。そういう市民が多いんです。

 
 ホールやオーケストラ側もファン層の拡大に様々なイベントで応えているのも解っていますが、あえて書きます。岡山市民70万人のうち、自らの意志で(招待券ではなく)自らの財布を痛めて聴きに来たことがある人。10分の1も居ないと思います。結局のところ現状の岡山のクラシック音楽「経済」は同じようなメンバーの間でグルグルとまわっている。クラシック音楽興業の『敷居の高さ』というのは関係者の想像以上に深刻だと思います。
 そこへシェレンベルガーが風穴を開けました、その穴を拡げて外部にまで旋風を巻き起こす必要がある。

 ここで一点、確認したいことは、その残りの10分の9の人に足を運んでもらうにはどうしたらいいか?という命題を立てるわけではありません。というか、それは無理な注文です。

 しかし、岡山フィルも(金沢や広島や山形に比べれば極めて少額ではありますが)市や県の財政補助で維持されている側面がある以上、その10分の9の人々に向けた対策を怠ってはならないということ。大阪の街であれだけ歴史的にも定着し、大阪の文化を牽引していた大阪フィルですら、あっさりと財政負担を引き揚げられてしまう時代ですから・・・。
 とにかく、「私はあまり行ったことは無いけれど、岡山には岡山フィルというオーケストラがあって、色々街のために頑張ってくれてるんだなあ」という好意的な市民を少しでも増やすこと。それが第一段階として必要です。
 話を戻しまして、オーケストラのプロモーション写真、私が写真に注目するようになった切っ掛けは、海外オーケストラのパンフレットやプログラムには、様々な趣向が凝らされた写真が使われていたからです。国内オーケストラでも色々な工夫が行われています。
 僕が最初にプロモーション写真で「おっ!」と思ったのは、北ドイツ放送フィルのプログラムの写真。
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 当時の常任指揮者の大植英次さんを中心に、歴史的な建造物をバックに非常に自然体です。まさに『街のオーケストラ』という強い印象を与えます。
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 こちらはバンベルグ交響楽団(バイエルン州立フィル)。バンベルグは人口6万人程度の小さな農業主体の町、それを逆手にとって、緑豊かな自然の中での写真になっています。

日本のオーケストラもなかなかやりますよ
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 日本センチュリー交響楽団。センチュリーの本拠地がある豊中の服部緑地での撮影だと思います。ホールから飛びだして街のオーケストラとしての宣言のような写真。小泉音楽監督時代に消滅の危機に瀕したセンチュリー響、そういう悲壮な時期にもこういう自然体の写真が使われていて、写真の中の楽員さんが笑顔で映っている。素敵だな、と思いました。

 
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 これはドレスデン・フィルですね。たぶん音楽ホールの中でしょうか?ステージ以外でもこういうホワイエのような場所を使うと、まったく印象が変わりますね。

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 最後にオーケストラアンサンブル金沢。ホールのステージ上での写真ですが、これは秀逸ですね!メンバー同士の親密さが感じられ、こういう人たちだと何かをやってくれる、という期待感が出てきます。

 僕が岡山フィルに提案したい撮影場所は、ズバリ!ここです!
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 天下の名演、後楽園。ミシュランガイド☆☆で、世界の後楽園になりました。7月か10月の来日時期に、ぜひシェレンベルガーと団員さんがここに集まって撮影会をやって欲しい。同時にシェレンベルガー氏のスナップ写真を撮影して、それをプロモーションに使っていただくようにお願いしてもいいと思います。
 岡山市・県も、後楽園の観光プロモーションに非常に力を入れているので、(直接、後楽園の事務所へアポを取るのではなく、文化振興課から観光課へ働きかけて貰って)趣旨を説明すれば、協力するはずです。協力が得られないようなら、そういった消極的な姿勢は批判されてしかるべき、のブログでも山陽新聞の「ちまた」欄でも、批判には協力しますよ。
 センチュリーの写真もそうですが、楽器は別に持たなくてもいいんですよ。後楽園まで歩いて行けるとはいえ、大事な楽器を直射日光に晒したくないという人が出て来たとしても、プロの奏者として当然のポリシーだと思いますから。でも、何人かの弦楽器と木管楽器や小さめの金管楽器、打楽器の方はマレットだけでも持っていただいた方が、オーケストラとしてのアピール度は上がると思います。

 後楽園での撮影が難しいようなら、シンフォニービルの1階でもいいし、上ノ町商店街の、ときどきイベントをしているところでもいい。

 岡山の街に飛び出し、溶け込み、岡山の文化を体現する存在になる。その宣言になるようなプロモーション写真を何枚か持っておくことが重要だと思うのです。

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コンサート情報 小ネタ集 [岡山フィル]

 今週に入って、ようやく仕事が落ち着いてきました。6月以降のコンサート・ライフを充実させようと、色々情報を集めているところです。

①岡山フィル定期の第47回定期のソリスト変更

以下、岡山シンフォニーホールのHPから



【オーボエ奏者変更のお知らせ】
 本公演に出演予定のアンサンブル・ウィーン=ベルリンのオーボエ奏者ジョナサン・ケリー氏が諸事情の為出演できなくなり、代わりにクレメンス・ホラーク氏(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席オーボエ奏者)が出演する事になりました。
 また、それに伴い曲目も変更になっております。
■変更前:モーツァルト/フルート協奏曲第2番ニ長調K.314
 →変更後:モーツァルト/フルート協奏曲第1番ト長調K.313
■変更前:リヒャルト・シュトラウス/オーボエ協奏曲ニ長調AV.144
 →変更後:モーツァルト/オーボエ協奏曲ハ長調K.314
出演・曲目を楽しみにされておりました皆様には大変申し訳ございませんが、ご理解の上、ご了承いただけますようお願い申し上げます。

 シェレンベルガーの後継者のジョナサン・ケリーが来れなくなったのは残念ですが、その代役がクレメンス・ホラークとは・・・。聴衆としては全然OKです。R.シュトラウスのオーボエ協奏曲が聴けなくなりましたが、まあ、これはシェレンベルガー氏にやってもらいましょう!

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 去年のウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートの映像。左のフルートがシュルツ、右がホラークさんですね。ホラークさん、こうして見るとちょっと強面なようですが、演奏が終わった後の笑顔はなかなか素敵なんですよね。
 ウィーン・フィルのど真ん中に座っているこのコンビが来日、ということで新たな楽しみになってきました。


②岡山フィル定期のマイシート(年間定期演奏会指定席)が完売ということです。発売期間は6月一杯だったはずですが、早々に完売、これもシェレンベルガー効果ですよねぇ。


③瀬戸フィルの「香川フルートフェスタ」に招待されていた、デニス・ブリアコフ氏が体調不良で出演キャンセル。代役にセバスチャン・ジャコー

 セバスチャン・ジャコー・・・おお、去年、関西フィルの定期で聴いているではないか!
 ブリアコフのキャンセルを残念に思っている方は多いと思いますけれど、この代役のセバスチャン・ジャコー、澄み切った音に抜群のテクニック!それでいて非常に人懐っこい魅力的なソリストです。
 私自身は当日の予定がまだ立たないため、当日券があれば聴きに行きたいですね。


④500円で日本を代表するディーヴァ・ディーヴォが聴ける
 7月11日に岡山大学病院の敷地内にある「Jホール」というSANAAデザインのホールで、「ブルガリア国立歌劇場『トゥーランドット』プレイベント ~イタリア・オペラの愉しみ~ 」というレクチャー・コンサートがあるんですが、その出演者が凄すぎる
 日本を代表するソプラノの市原愛さんと、テノールの西村悟さんが登場します。しかもチケット代が500円。これはお得すぎる。

⑤最後のロシア爆炎系指揮者&オケが三原に
 7月25日に三原市のポポロに来る、「ポリャンスキー指揮、ロシア国立交響楽団」。この日も都合がつくかどうかわからないので、当日券狙いなのですが、今では雑滅危惧種となったロシア爆炎系指揮者とオケの組み合わせ。大阪ではチャイコフスキーの4番・5番・6番の2時間半燃焼しっぱなしというプログラムもあります。猛暑に爆炎チャイコフスキー・・・うう、聴く方もかなり気合が必要ですね。


⑥もう一つ三原市ポポロで、井上&大フィルの「大ブルックナー展」第2章の幕が上がる
 だいぶ先の話ですが、12月6日に三原市のポポロで「ヒロシマ被爆70周年メモリアル 大阪フィルハーモニー交響楽団 三原特別演奏会」というのが開催されるらしい。
 ポポロのHPにはまだ曲目が載っていないのですが、AOF(大阪フィルのファンサイト)には、曲目が掲載されていて
 [曲目]
・佐藤眞:大地讃頌
・アールトネン:交響曲第2番「HIROSHIMA」
・ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

 というとんでもないプログラムなのです。三原市でアールトネンとブルックナー・・・客はちゃんと入るんか?こういうプログラムをドド~ンと持って来るのは、いかにもミッキーらしい。
 このプログラム、大フィル伝統のブルックナー・シリーズ、『大ブルックナー展』(12月5日)と全く同じプログラムなんです。大フィル側が、このコンサートを単なる地方公演とは考えていない事が伺えます。もしこのままのプロを本当に持ってきたら、最高潮に仕上がった大フィルのブルックナーで聴ける、こんな機会は備後地方では2度とないと思います。
 (私は、例によって仕事・・・なんだよな~)


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岡山フィルのマイシート会員 [岡山フィル]

 岡山フィルおよび岡山シンフォニーホールの年間プログラムが発表されています。
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 2015年3月の定期演奏会は3月4日の金曜日になったようですね。シェレンベルガー氏のHPの事前情報では日曜日になっていて、この日は都合がつかないだろうなあ・・・と半分あきらめていたのですが、この日程なら来季の3回の定期演奏会はすべて行けそうです。
 それから、来季の大きなトピックとしては、岡山フィル史上初の「マイシート」(定期演奏会年間座席指定券)が設定されたことですね。
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 このマイシートの発売日が今日だったわけですが、第1希望の1階中央の席は逃しましたが、第2希望の2階席はゲットしました(最終的には定位置になりました)。
 7月の定期演奏会のプログラムを考えると、ソリストが間近で見られる1階席がいいな、それに1階の中央ブロック最前列って『お大尽』感があって(実際、ベルリン・フィルが来た時は4万円した席ですし)、そこに席を持つというプレミアム感を味わいたかったのですが(笑)、3月の定期演奏会の「ドイツ・レクイエム」は明らかに2階席で聴いた方が僕が好きな音が聴けるし、音響は知り尽くしている席なので安心感があります。結果的にはこれで良かったかな?と思います。
 このマイシート会員は、いわゆる定期演奏会会員と呼ばれるもので、これが発足したことはシェレンベルガーの首席指揮者就任に並ぶ大事件だと私は考えています。なぜなら、これが岡山のオーケストラ文化の成熟への大きな転機になるトピックだと思うからです。
 定期演奏会の年間座席指定券はプロ・オーケストラなら例外なく存在する制度です。中国地方でいえば広響にもありますし、松江のプラバホールには主催事業を年間指定席で聴くことが出来る会員制度もあります。
 この制度はすべての演奏会に行こうと思っている聴衆にとっては、かなり割安で購入できる。そして、いちいちコンサートのたびにチケットを買う手間が省けるうえに毎回同じ良席で聴けるというメリットがあり、岡山フィルの募集のチラシでもそのメリットをアピールしています
 一方で、オーケストラにとっても大きなメリットがあります。まず一定数のお客さんを確実に確保できることで、思い切ったプログラムが打てること。逆に、来季の岡山フィルの7月定期のように目玉公演の話題性・集客を年間の定期演奏会の集客に波及させることが出来ること。いい席で目玉公演を聴こうと思うと、年間マイシートを買うのが一番確実ですからね。
 
 私が最近行った関西のオケのプログラムから、定期演奏会会員数を拾ってみると、関西フィルは約600人 大フィルは約1000人、京響は約1200人程度の定期演奏会会員(正会員なども含む)が居ます。特に京響は京都コンサートホールの2000人のキャパの60%が会員席で占められており、ラターであろうがニールセンであろうが、ショスタコ8番であろうが、毎回満員になっていますので、定期演奏会会員の波及効果というのは凄いものがあります。
 しかし、定期演奏会(マイシート)会員のメリットはそれだけではありません。 

 シェレンベルガー氏が首席指揮者に就任する前の岡山フィルは、1回こっきりの指揮者がやって来て演奏会が開催され、その演奏会が終わってしまったら(その指揮者の再演の可能性はあるにせよ)それでおしまいだったわけです。聴衆も「いい演奏だったな」と思っても、その先に続くストーリーが無かった。 

 シェレンベルガーが就任してからは明らかに岡山フィルの演奏水準が向上し、特に楽団のカラーが出たと言われていますが、私が思うに一番変化した点は、ストーリーの中で1回の演奏会が聴けるようになったこと。これが本当に大きい。
 1回1回が聴き応えのある演奏でありながら、その充実した演奏会が、シェレンベルガー&岡山フィルの軌跡の1部となることで、1回のコンサートが終わった後もストーリーの「次」を待ち遠しく楽しむ時間が得られること。それによって明らかに聴衆の熱気も上がっていることは、舞台に上がっている楽団員の皆さんも感じておられることと思います。
 定期演奏会(マイシート)会員は。そのシェレンベルガーと岡山フィルの軌跡をすべて共有するためのプラチナチケットになるわけです。
 私が岡山フィルに要望したいのは 指定席の年度更新制度を導入すること。要するに次の年も同じ席で聴けるようにしてほしいのです。そうすれば岡山に真のオーケストラ文化が誕生する。 
 
 私の身内や友人にも、在阪、在京、在東京のオーケストラの定期演奏会会員を続けている人が居ます。彼らはコンサートホールに自分の席が待っていて、月に1回そこに通いつづけることに喜びと張り合いを感じています。
 何年も会員を続けていると座席の周囲の人と顔見知りになる、自分だけの特別な席であると同時に、ホールの中に職場や住んでいる街とは全くコミュニティを持つことになるわけです。
 周囲が顔見知りだと安心して聴けるし、マナーに注意を払おうというインセンティブにもなる。コンサートの空間づくりにも重要な役割を果たします。
 
 そして、私が大阪や京都に行って羨ましいと思うのは、会員という音楽を愛する仲間同士がリアルに交流していること。そういった場に参加させてもらったことも何度かありますが、同じ音楽空間を共有したもの同士の談笑は本当に楽しい。しかも、いい演奏だったら旨い酒と最高の音楽体験を肴に盛り上がり、これぞ人生の至福ともいえる時間です。もしイマイチの演奏でも、次のコンサートに気持ちを切り替えて盛り上がることも出来る(笑)
 
 オーケストラの歴史を紐解けば、熟練した技術を持つ奏者を何十人も抱えるオーケストラは、はじめは王侯貴族の娯楽として発展し、産業革命以降はブルジョア層がお金を出し合ってオーケストラの会員制度を作った。いわゆるフィルハーモニーと言われているものです。現代においては行政や有力企業・篤志家からの寄付や財政支援と定期演奏会会員からの収入が経営の屋台骨になる。
 岡山「フィルハーモニック」管弦楽団は、これまで明確なフィルハーモニー=楽友組織が無かった、賛助会員の積極的な獲得と、この定期演奏会(マイシート)会員の発足という車の両輪が動き出して、はじめてフィルハーモニックと胸を張って名乗れるようになりました。 
 ウィーン・フィルなどは、何代にもわたって定期演奏会会員が相続されているという座席もあります。岡山のオーケストラ文化、音楽文化もそこまで成熟するでしょうか。いやして欲しいですね。その第一歩が踏み出された今夜はわがオーケストラのために祝杯を挙げたいと思います。
 マイシート年度更新は、特定のファン層に手厚いとの意見も出るかもしれませんが、オーケストラとのかかわり方で待遇に差をつけるのは、興業マーケティング的にも実に理にかなったことなのですが、これについては、また記事を改めます。
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岡山フィル1月定期演奏会の動画 [岡山フィル]

 昨年の第9に引き続いて、岡山フィルの1月定期演奏会の動画がアップされています。
 前半の田村響さんとのベートーヴェンの皇帝協奏曲もアップされていて、シェレンベルガー氏につづいてソリストの方までよく協力を得られたなあと思います。
 この日も夫婦でコンサートに行きましたので、家でまさにNHKの「クラシック音楽館」でも見る感覚で、岡山フィルの演奏を反芻しました。こういうのは本当にいいですね~
 もちろん演奏会に聞きに来られなかった方や、岡山フィルの演奏を聴いたことがない方まで、ぜひじっくりと聴いて頂きたいと思います。シェレンベルガー&岡山フィルのスピード感と躍動感にあふれる音楽に接することが出来ると思います。でも・・・
 やっぱり生演奏の迫力にはかなわない!(当たり前か)
 というのが結論です。しかし演奏会に足を運んだ人にとっては、当日の演奏を反芻するには充分な材料になるでしょう。この日の演奏は中音域の内声部の音がものすごく聞こえてきて、それは座った席による者なのかも?と思っていましたが、あとからこうして聴いても内声部の充実は瞠目する者があったのだなあと、改めて思いました。
 一方で、当日は会場の熱気に飲まれて見えなかった部分、例えば、シェレンベルガー氏の棒に、一部ついていけなくてアンサンブルの乱れであったり・・・といたことがけっこう詳らかになります。
 進境著しい岡山フィルですが、まだまだシェレンエベルガーさんと共に延ばしていく部分はあるなあと思います。
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岡山フィルの動画配信 シェレンベルガー指揮の第九ほか [岡山フィル]

 これが正真正銘、今年最後のエントリーにします(笑)

 今月の14日に岡山シンフォニーホールで演奏された第九の動画がYoutubeにアップされています。

 岡フィルがこういう動画をアップするというのはおそらく初めての試みではないでしょうか?

 まずは前半に演奏されたハイドンのオーボエ協奏曲、次にベートーヴェンの交響曲第9番という構成。当日の熱気あふれる演奏に触れた自分としても、もう一度反芻する機会が得られたことは本当に嬉しくて、もう既に2回聴いてしまいました。改めて聴くと、シェレンベルガーイズムが浸透した筋肉質の演奏で、動画では当日の熱気のすべては伝わってこないもどかしさはあるものの、それでも全楽章に貫かれたベートーヴェンの鼓動と高い緊張感、第1楽章~第2楽章の熱気、第3楽章のしっとりとした天国的な世界。そして第4楽章の曖昧さを排した目の覚めるような迫力に溢れる演奏は、そんじょそこらの第九演奏ではなかなか聴けない白熱したものであったと確信しました。

 こうして動画が公開され色々な方に見て頂くことで、岡山フィルの実力が充分に周知されるものと思います。どうですか?非常にレベルが高いでしょう?
 もちろん、見る人が見ればわかる通り、パーカッションや金管・木管の首席奏者にはまだまだ助っ人の助力を仰がねばなりません。しかし、長年岡山フィルを聴いてきて、助っ人客演奏者たちに主導権を握られて「いったいどこのオーケストラやねん!」という悔しい思いもしてきた聴衆の立場でハッキリ言わせていただきます。これは間違いなくシェレンベルガー&岡山フィルの音楽である、と。弦楽器を中心に20年の歳月をかけて育まれた暖かみのある岡フィルサウンドに、シェレンベルガーが与えてくれた伸びやかな響きと鋼鉄の意思。それがしっかりと感じられます。

 このブログを拝見して下さっている岡山の方はクラシック音楽を嗜む方でしょう。どうでしょうか?この演奏を聴いて何かを感じませんか?岡山のオーケストラ文化の炎は、かつてない勢いで燃えています、もうこんなに素晴らしいオーケストラ演奏を聴ける環境にあるんです。シェレンベルガー&岡山フィルのコンサートに足を運んでみませんか?

 1月の定期演奏会のCM動画までアップされていたので、今年最後のエントリーの〆として掲載します。

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15年7月にアンサンブル・ウィーン=ベルリンと岡山フィル共演か!? [岡山フィル]

 岡山フィル首席指揮者:シェレンベルガー氏の公式ウェブページを確認してみると、凄い情報が!まずは原文をご覧ください。

July 2015
4.7. Okayama, Okayama Philharmonic Orchestra und Ensemble Wien-Berlin
Wolfgang Amadeus Mozart: Flute Concerto in D minor K314
Richard Strauss: Oboe concerto, Horn Concert No. 1
and Duett Concertinon for clarinet and basson
Wolfgang Amadeus Mozart: Sinfonia Concertante K297b
Hansjörg Schellenberger, direction


October 2015
18.10. Okayama Philharmonic Orchestra
Johannes Brahms: Piano Concerto No. 1 op. 15 in D minor
Symphony No. 2 in D Major op. 73
Yu Kosuge, piano


March 2016
6.3. Concerts with Okayama Philharmonic Orchestra
Arthur Honegger: Symphony No. 3 Liturgique
Johannes Brahms: A German Requiem


 以前のエントリーでも「もしかすると岡山フィル定期にアンサンブル・ウィーン=ベルリンが登場する・・・かも?」と期待はしていましたが、本当にアンサンブル・ウィーン=ベルリンと岡山フィルの共演が聴けるのですね!

すごい!これは本当にすごい!

 声を大にして言いたいです。岡山の方、絶対に聞き逃すな!

 メンバーが全員来て下さるとすると、こういうプログラムになります。

※2015年3月に公式発表されました。出演者・日時は主催者ホームページで必ず確認してください

2015年7月4日(土)
岡山フィルハーモニック管弦楽団第47回定期演奏会
指揮&Ob:ハンスイェルク・シェレンベルガー
共演:アンサンブル・ウィーン=ベルリン
プログラム
モーツァルト/フルート協奏曲
      
(フルート独奏:カール=ハインツ・シュルツ ウィーン国立歌劇場管弦楽団)
R.シュトラウス/オーボエ協奏曲
      (オーボエ独奏:ハンスイェルク・シェレンベルガー 元ベルリン・フィル首席)
      (オーボエ独奏:ジョナサン・ケリー ベルリン・フィル首席)
R.シュトラウス/ホルン協奏曲第1番
      (ホルン独奏:シュテファン・ドール ベルリン・フィル首席)

R.シュトラウス/弦楽オーケストラとハープを伴ったクラリネットとファゴットのための二重小協奏曲
      (クラリネット:ノイベルト・トイブル ウィーン・フィル、
       クラリネット:アンドレアス・オッテンザマー ベルリン・フィル首席
       ファゴット独奏:リヒャルト・ガラー ウィーン響首席)
モーツァルト/協奏交響曲 K297b

(あくまでアンサンブル・ウィーン=ベルリンの2013年のツアーに登場したメンバーをはめ込んでいるので、実際のメンバーがどうなるか?は正式な発表を楽しみに待ちましょう)

 シェレンベルガーさんはアンサンブル・ウィーン=ベルリンを引退、指揮に専念します。アンサンブル・ウィーン=ベルリンも世代交代してメンバーを一新。

 本当に、ここまで、ここまでやってくれるか、我らが首席:シェレ様よ!と叫びたくなる豪華共演!もはや2015年の一番の注目公演はこれに決まりでしょう!
 一人出るだけでも相当に凄いプログラムになりそうなものを、惜しげもなく5人の超一流の中の超一流が登場するわけです。しかもそのあとにK297bで共演してくれる・・・。ぼっけえもんげー話ではないですか!

 自らのキャリアのすべてを岡山に注ぐ、その言葉通り、いやそれ以上のものを岡山にもたらせてくれます。

 それから10月には・・・
2015年10月18日(日

岡山フィルハーモニック管弦楽団第48回定期演奏会
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
ピアノ独奏:小菅優
ブラームス/ピアノ協奏曲第1番
ブラームス/交響曲第2番

 おお、オール・ブラームス・プログラムか。と普通の反応をしそうになりますが、よくよく考えてみると。今年の10月定期はブラームスの交響曲第1番、そして来年は2番・・・・。となると、再来年以降に3,4番もやるよ~、というシグナルですよね!?
 シェレンベルガー氏が再来年度以降、岡山フィルのポストを引き受ける気が無ければ、第1番の次に第2番、なんていう意味深なプログラムの組み方はしないはずです。

 そういえば昨年は堀米ゆず子さんとヴァイオリン協奏曲を演奏しているので、協奏曲も丁度あと2曲。
 3年の任期の後も契約更新して、ブラームス・チクルスを完結させる!ついでにベートーヴェンの交響曲もあと7曲やってくれ~。

(あくまで筆者の勝手な妄想ですので、実際に契約更新されるかどうかは期待して待ちましょう)

 3月には、以前から掲載されていたとおり、ブラームスのドイツ・レクイエムです。

 このプログラム、やっぱり3.11の鎮魂の意味もあるんじゃないかな?と思います。もしかしたら、ヨハネ受難曲と同様に、東京公演をやるかも知れませんね。

 ほかにも、気になったことと言えば、年2回がデフォルトだった定期演奏会が年3回で定着しそうなこと(まあ、ホンネ言えば年6回ぐらいしてほしいのだが・・・)。これも喜ばしい事だと思います。
 
来年の定期演奏会が3回と仮定すると、2016年度の一発目の定期演奏会が50回記念定期演奏会になる。かなりスペシャルなプログラムを期待できるんじゃないかと思います。
 それか、来年度は他の指揮者でもう1回定期演奏会があって、ドイツ・レクイエムが50回記念定期になるのかな?祝祭的な曲ではありませんが、合唱付きの曲を記念定期で演奏するというのも岡山らしくていいかも知れませんね。

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haremachi オーケストラのある街 [岡山フィル]

 岡山市はおろか、全国の地方都市の中でも最後の広大な一等地と言われた林原の跡地に、haremachiイオンモール岡山がオープンして地元では大変な話題になっているのだけれど、倉敷のイオンモールにも数回しか行ったことがない僕は、ほとんど興味がありませんでした。
 しかし、新聞で『haremachi音楽祭』なるものが開催され、クリスマスの12月25日にグランドフィナーレを迎える、そのグランドフィナーレ公演に岡山フィルが登場するというのです(しかもグランドフィナーレの一つ前には岡山フィルメンバーの弦楽四重奏まで登場するという!)。この情報を目にし、がぜんharemachiに興味が湧いてきたところです。

 haremachiイオンモール岡山が開催する「haremachi音楽祭」はモールの中の広大なイベントスペースの『未来スクエア』、なんばパークスのミニチュア版のような屋上庭園の『haremachiガーデン』、イベントホールの『おかやま未来ホール』の三か所で、まきちゃんぐをはじめ全国区のアーティストのステージから、地元の実力派のアーティスト・パフォーマーまで多士済々なストアライブが繰り広げられます。

 そのharemachi音楽祭の最終日に、岡山フィルの弦楽四重奏のステージ、そして正真正銘の大トリに岡山フィルがステージに登場する。

 イオンはさすが、『オーケストラのある街』の価値がよく解っていて、それをうまく使いこなしていると思います。

 話は少しそれて今年のおかやま国際音楽祭。ホームページを見ればわかるとおり、岡山の音楽文化の歴史を変えたシェレンベルガー&岡山フィルの定期演奏会を「その他大勢」のような扱い。そもそもこの音楽祭、各ジャンルがごった煮で、何がしたいのかよく解らないイベントなんですが・・・それにしてもオーケストラに対する扱いは酷いものです。
 岡山市は自分たちの街にプロのオーケストラがある価値・意味を全く分かっていない。それとは対照的なイオン。こうして都会の感覚が導入されていくのは岡山にとっても良い事なのでは?

 オーケストラの迫力、300年の歴史に裏付けられた華やかさ、格調高さと祝祭感。ジャンルを超え、年齢層・民族・国境・宗教を超える力がある。オケの楽団員は一人一人が何十年も研鑽を重ねたプロの集団だから、シチュエーションやニーズに応じて、弦楽アンサンブル、管楽アンサンブル、ソロ、何でもできる。でも、岡山ではこれまでそれを十分活用できているとはいいがたい。最近は岡大病院が上手く使っているけれど。
 岡山のクリスマスは、このオーケストラ公演によって華やかに彩られることでしょう。

 僕は仕事の都合で見に行けそうにありませんが・・・。haremachi garden未来スクエアのライブは覗いてみようかな?
 いつも音楽にあふれる街~haremachi~、こういうのって表町とかが先にやっておくべきだったんだろうな、と思います。

指揮者:吉田誠さんのインタビュー
「年の瀬が近くなると何だか妙にソワソワしてくる。今年一年のフィナーレへの高まりか、それとも新しい年への期待感か。街も人も心地よい高揚感に包まれる、そんな時、欠かせないのが音楽の存在。
今年の12月、イオンモール岡山にて開催されるharemachi音楽祭。
そこに指揮者として参加する吉田誠さんにお会いした。
吉田さんと音楽との出会い、haremachi音楽祭の聴きどころ、楽しみ方…。
話しは様々に交差する。そして、そのすべてにリンクする「共有」というキーワード。その真意を辿ってみた。」

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シェレンベルガー&岡山フィルの今後の予定 [岡山フィル]

 お休みの昨日、久しぶりにシェレンベルガーの公式ホームページを見ていたら、かなり先の予定まで掲載されていました。

2014年10月12日(日)
岡山フィル第45回定期演奏会
指揮/ハンスイェルク・シェレンベルガー
フルート/アンドレア・グリミネッリ
ハープ/マルギット=アナ・シュース

シューベルト/交響曲第8番 ロ短調「未完成」D759
モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
ブラームス/交響曲第1番ハ短調

→これはチケット発売済み。ドイツ音楽の王道中の王道。ボリューム満点のプログラムです。


2014年12月14日(日)
ベートーヴェン『第九』演奏会2014
指揮/ハンスイェルク・シェレンベルガー
管弦楽/岡山フィルハーモニック管弦楽団
ソリスト/未定

ベートーヴェン:交響曲第9番『合唱付き』

→岡山シンフォニーホールの公式HPでは第九だけになってるんですが、シェレンベルガーの公式HPに気になる情報が・・・

『Joseph Haydn: Oboe Concerto』

まじっすか!シェレンベルガーのハイドン/オーボエ協奏曲が聴けるとな!? 
2014-07-25 17.44.14.jpg
↑シェレンベルガーがベルリン・フィルの首席に就任した80年に、ケルン放送響にソリストとして凱旋した時のライヴのCD。指揮者はなんとあのギュンター・ヴァント。
 切れ味抜群の若々しい(当時32歳)のシェレンベルガーのオーボエ・・・。これが岡山でさらに円熟味を増した演奏が聴けるかもしれない。
 岡山フィルからの正式な続報を待ちましょう


2015年1月24日
岡山フィル第46回定期(ニュー・イヤー定期)
ピアノ独奏/田村響
指揮/ハンスイェルク・シェレンベルガー

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

→これも、岡山SH公式HPにはまだ未掲載ですが、むむむ・・・、かなり人口に膾炙したプログラムですな。シェレンベルガーの指揮で、耳タコ気味の両曲がどう料理されるか?というのは大いに興味があるところですが、もうちょっと捻って欲しかったかな。

(余談)
 この時期にシェレンベルガーは兵庫芸術文化センター管弦楽団のゲスト首席オーボエ奏者として、佐渡裕指揮のマーラー『復活』に乗るようです。兵庫芸文の開館10周年の記念演奏会なので、超豪華メンバーになるよう。こちらも目が離せないですね。


2015年7月4日
4.7. Okayama
Ensemble WienBerlin
Richard Strauss: Horn concerto
Wolfgang Amadeus Mozart: Sinfonia Concertante
Hansjörg Schellenberger, direction


・・とあります!アンサンブル・ウィーン=ベルリンが再び岡山へ!岡山でのコンサートしか予定が載っていないっていうことは、岡山ありきのツアーってこと!?何気に凄くないスか?
 


2015年10月18日
岡山フィル定期演奏会出演が掲載。曲目等は未定のようです


2016年3月6日
Okayama Philharmonic Orchestra
Arthur Honegger: Symphony No. 3 Liturgique
Johannes Brahms: A German Requiem

 うわ~~~。これ見たとき、ウチの狭いリビングを三周ぐらい走り回って喜びましたよ!!!

 前にこんなエントリーを書いていたんです→岡山フィルへのリクエスト

 最後にブラームスのドイツ・レクイエムを切り札としてリクエストしていました。これは今から1年8か月後とはいえ本当に楽しみです。しかも前半はオネゲルの『典礼風』ときましたか。僕のリクエストの斜め上を行ってしまいました(笑)

 まあ、僕がリクエストしたからこの曲になったわけじゃないんですが、予想が当たると素直に嬉しいものですねぇ。

 就任当初に『自分のすべてをこのオーケストラにささげる』と仰ってくれていたのだけれど、このプログラムを見ると、自らのキャリアや人脈を惜しげもなく、これほどまでに岡山フィルと岡山の街に投じてくださっている。本当に凄い音楽家だと思います。岡山でクラシックコンサート通いを続けてきた自分にとって、このシェレンベルガー&岡山フィルが作り出す音楽に接する時間は、これまでの鑑賞人生最良の時間と言っても過言ではありません。

 そして細かいところですが、全世界で尊敬されるシェレンベルガーの公式HPに「okayama」での活躍が露出し、出演するプログラム(先日の関西フィルのプログラムにも乗っていましたが)に『現在、岡山フィルハーモニック管弦楽団の首席指揮者』というクレジットが入るというのは、それだけでも岡山の文化面に大いに貢献して下さっている、と思うのです。

 任期は3年ということでしたが、岡山の街も色々と変化しているこの時期、もっと長く居てほしいなあ、何なら岡山市の音楽監督になって欲しいとさえ思います。


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