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岡山フィルの今後のプログラムの予想 [岡山フィル]

  日本各地のオーケストラの来年度の年間プログラムの発表が続いていますが、地元の岡山フィルの発表はおそらく年明け。それまでは色々な予想・妄想をして楽しむことにしましょう。
 予想の手がかりになるのは、今年の6月13日に山陽新聞に掲載された、首席指揮者:シェレンベルガー氏のインタビュー記事。
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 まず注目なのが「岡山シンフォニーホールでの演奏機会を増やしたい」ということ。これは定期演奏会の開催回数の増加を意味しているのではないか?と期待が膨らみます。シェレンベルガー就任以前と以後で、定期演奏会・オーケストラ主催の特別演奏会における総入場者数の推移を見ると。

(シェレンベルガー首席指揮者就任以前)
H22年 2777人(定期演奏会2回)
H23年 2988人( 〃 )
H24年 2809人( 〃 )
(シェレンベルガー首席指揮者就任以後)
H25年 4382人(定期演奏会2回+特別演奏会1回)
H26年 4085人(定期演奏会3回)
H27年 4335人 (定期演奏会3回)
 ということで、回数を1回増やしたこともあって着実に増加している。1回あたりの平均を取っても、
(就任以前)
H22年 1389人
H23年 1494人
H24年 1405人
(就任以後)
H25年 1460人
H26年 1362人
H27年 1445人

 ということで、定期演奏会の回数を2回→3回に増やしても、平均入場者数はほぼ横ばいで推移している。このデータを見ると確実に固定の聴衆がついて居る証拠で、年間2回では物足りなかった聴衆が多く、年間3回体制にしっかりと付いて来ていると思われます。

 この手応えなら3回から4回に増加することも可能なのでは無いでしょうか。年間4回になると、季節に1回づつとなり、現状では半年近くあいている期間もあるので、定期演奏会(マイシート)会員にとって、かなり満足度が高まりそうです。
 (※音楽の友によると、2017年度のシェレンベルガーの来日回数は4回。これ
        も岡山フィル定期4回に増加説を採る根拠の一つでもあります)
 
 次に注目なのが「オーケストラの基礎となる室内楽にも積極的に取り組んでいく」という言葉。3年前から岡山大学鹿田キャンパスにある「Jホール」で毎月のシリーズのコンサートがあり、室内楽も取り上げられています。他にも美術館や後楽園でのコンサートにも出演中、これをオーケストラの実力アップのために体系的に整理していこうと言うことかも知れません。
 平成30年頃に予定されている新岡山市民会館には商店街との動線になる空間に、コモンスペースも計画されていることから、岡山市の最重要課題の中心市街地の活性化の一つの有効な手段として、プロの演奏を気軽に聴くことが出来るような仕掛けを期待しています。
 シェレンベルガーのインタビューでは具体的なレパートリーについても、言及されていて、

 ベートーヴェンの交響曲:2番・4番・7番・8番
 
 これは確実に取り上げられるでしょう。

 他にも具体的に上がっているのが、 マーラーの交響曲:5番、大地の歌

 これも取り上げられると思いますし、2年に1回のペースで取り上げられている合唱付の楽曲として、交響曲第2番「復活」(編成上の問題がありますが)も可能性が高いと思います。

 ハイドンはザロモン・セットから。もしかするとオラトリオ「天地創造」あたりも視野に入っているかも知れません。

 シューマンは4曲の交響曲すべてに可能性がありますし(私は2番を是非取り上げてもらいたい!)、メンデルスゾーンは3番「スコットランド」4番「イタリア」5番「宗教改革」あたりでしょうか。合唱曲と言うことで2番「賛歌」の可能性もありますね。
 最後はソリストについて。シェレンベルガー氏の日本でのマネジメント事務所のアーティストとのブッキングの可能性が高いと思われますので、その線から出演が予想されるアーティスト調べてみると。
 
 ピアニスト:アンドレア・バケッティ、フランク・ブラレイ、児玉麻里、
       デジュー・ラーンキ、アレクサンドル・タロー、津田裕也
 ヴァイオリニスト:郷古廉、ヴィヴィアン・ハーグナー、
          ヴェロニカ・エーベルレ
 チェリスト:ヨハネス・モーザー、アントニオ・メネセス、
       パヴェル・ゴムツィアコフ
 管楽器ソリスト:シュテファン・ドール、アンドレアス・オッテンザマー
 声楽:ナタリー・シュトゥッツマン、藤村実穂子
 若手の郷古廉さんは東京・関西では大変な話題になっているヴァイオリニストで、岡山発登場するとなると、これは大注目です。
 ナタリー・シュトゥッツマンが、もし大地の歌を歌うと、関西からの集客も見込めます。なぜなら、2011年に大フィル定期で大地の歌を歌うはずだったのが、来れなかった。「シュトゥッツマンの大地の歌を聴きたかった」という話は未だに聞きますのでね。藤村実穂子さんは、関西のオーケストラでもほとんど共演できていないので登場すれば大変な事ですが、かなりハードルは高そう。
 シュテファン・ドールは去年7月のR.シュトラウスのホルン協奏曲で度肝を抜かれた岡山のファンも多かったはず。ぜひ再演を期待したいです。
 ヨハネス・モーザーも、今月のセンチュリー響いずみホール定期で聴いて、やはり大変な才能だと思い知らされました。倉敷には縁の深いモーザー、ぜひ岡山にも登場してほしいですね。

シェレンベルガーが岡山の人々に開いた、世界への扉 [岡山フィル]

 本日は岡山フィルの3月の定期演奏会の先行発売日でした。もちろんマイシート(年間座席指定券)は確保しているのですが、私が土・日曜日が出勤日になるので、1枚はマイシートにしてもう一枚をバラ買いにしています。結果的には3回とも二人で行けそうなので、2枚マイシートでも良かったんですが(笑)

 今日はバタバタしていて、昼過ぎになってから1枚確保しているマイシートの隣を購入しようと電話したら、けっこう座席が埋まっています。なんとか近くの席は確保しました。
 3月はベートーヴェンの交響曲第6番「田園」・第5番「運命」ということでチケットの出足は早そうですね。いい席は早めに確保しておいた方がいいかも知れませんよ。

 さて本題です。

 先日のカメラータ・ザルツブルグのコンサートの際に印象に残ったことがあって、まず、オーケストラのメンバーがパラパラと入場してきたときに拍手が起こった。これは岡山のコンサートではしばしば見かける光景です。しかし、オーケストラのメンバーの方は、まさか自分たちが入って来る時に拍手が起こるとは思っていなかったのか、あれほどの実力派の室内管弦楽団であながら、妙にそわそわしていたのが微笑ましかった。

 そのあと、ソリストの堀米さんと指揮者のシェレンベルガーが入場してきたときの拍手が凄かった。ソリストの堀米さんへの拍手も、もちろんあったでしょうが、会場の雰囲気はシェレンベルガーに対するものが(堀米さんには悪いけど)大勢を占めていたのではないかしら。

 あとから考えてみると、われわれ岡山の聴衆は歴史的な瞬間を経験したわけです。我が町のオーケストラの首席指揮者が、ヨーロッパの本場の(しかもそんじょそこらの楽団ではなく、あのカメラータ・ザルツブルグですから)オーケストラを引き連れて指揮台に上った。2つ前の記事にも書いたけれど「満員の聴衆で迎えられて、岡山の聴衆として面目を保てて良かった」という思い。
 カメラータ・ザルツブルグの楽団員・関係者んとっても、来日遠征の初日がツアーに帯同する指揮者の本拠地で、しかも満員で万雷の拍手で迎えられた、というのは強く印象に残ったはず。そのためか演奏も彼らの本気が伝わってくるものだった。

 「地方のグローバル化」とか色々言われているわけですけれど、岡山にとっては、あれほどの輝かしいキャリアを重ねたシェレンベルガー氏が 岡山という街を選び、首席指揮者で居てくれること、そのものが世界と岡山が繋がっている実感を体現するものであるなあ、と思います。
 しかし、残念ながら、このことを実感する幸福な時間を共有する市民は、まだまだ多くはない。西洋音楽に少しでも興味がある方は、西洋音楽の奔流の第一線で活躍した真のマエストロ、その人がステージに立つだけで様々な影響を与える稀有な存在。それを、岡山城下町で400年の繁栄を誇ってきた表町商店街の入り口の音楽ホールで体感できるのですから、ぜひ足を運んでほしいと思います。


2017年1月15日(日) 15:00~
岡山フィルハーモニック管弦楽団第51回定期演奏会「ニュー・イヤー・コンサート」

指揮/ハンスイェルク・シェレンベルガー
ヴァイオリン/松山冴花  チェロ/ウェン=シン・ヤン

チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」
   〃    /ロココ風主題による変奏曲
J.シュトラウスⅡ/喜歌劇「こうもり」序曲
サン・サーンス/序曲とロンドカプリチオーソ
R.シュトラウス/歌劇「バラの騎士」組曲


2017年3月25日(土) 15:00~
岡山フィルハーモニック管弦楽団第52回定期演奏会

指揮/ハンスイェルク・シェレンベルガー

ベートーヴェン/交響曲 第6番 ヘ長調「田園」
ベートーヴェン/交響曲 第5番 ハ短調「運命」


岡山でマーラーの交響曲の演奏会が増えるための試金石になる [岡山フィル]

 色々な事でバタバタしているうちに、あっという間に季節は移り変わり、もう5月も後半に差し掛かっています。
 コンサート通いもそろそろ再開できそうな感じがします。

 長々とした題名ですが、端的に言うと「岡山のクラシック音楽ファンよ!岡山でマーラー演奏を今後も聴きたければ、6月の岡山フィルの定期には足を運ぶべし!」ということです。

 6月5日の岡山フィルの第50回定期演奏会の曲目は
 というもの。岡山フィルの定期演奏会でマーラーが取り上げられるのは、じつに10年ぶり2回目ということになります(前回はなんと8番でした)。

 このコンサートは、岡山シンフォニーホール開館25周年の記念イヤーを飾る演奏会であり、50回を記念する定期演奏会であり、シェレンベルガー首席指揮者の第1期3年の果実を味わうとともに、第2期以降の将来展望を見る、という、色々と節目のコンサートと言う事もあり見逃せないのですが、

私はこのコンサートでホールが満席になるかどうかは、岡山フィルのファンだけでなく、岡山・瀬戸内のクラシック・ファンにとって大きな試金石になるコンサートになると睨んでいます。

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 去年のチェコ国立ブルノ・フィルのコンサート(メインがドヴォルザークの「新世界」)の感想で、僕はブルックナーやマーラーをもっと積極的に取り上げるべき、と書きました。
「ブルノ・フィル以外にも、同じプロモーターによるウクライナやモスクワやアルメニア、バルト三国などの東ヨーロッパのオーケストラを招聘してのコンサートはチャイコフスキー5,6番にドヴォルザークの新世界ばかり…」
「お客さんの入りが心配かもしれませんが、どのみち4割ぐらいしか入っていないんですし(笑)、2回・3回続けると固定客が付いてきますから今のじり貧の状況が打開できるんじゃないでしょうか?土日公演だと、高松や山陰・広島県東部からも足を運ぶ人が出てくると思います。ブルックナー(あるいはマーラー)オタクの集客力は馬鹿に出来ませんよ。」
 岡山フィルは10型2管編成なので、本来はマーラーの交響曲は守備範囲外なんですが、このコンサートにお客さんが集まると、『マーラーで客が入る』事を関係者に印象付けられる。
 逆にこれでお客さんが入らなかったら、今後も新世界・チャイ5ばかりの状況は続いてしまうと思います。
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 普段は岡山フィルのコンサートにはあまり足を運ばない方も、地方都市のクラシックファンの選択肢の幅を増やすということに協力する意味でも、ぜひ足を運んで欲しいと思います。

 選挙に行っても一票ではなかなか政治は変えられませんが、オーケストラの定期演奏会に行くことで、岡山の音楽文化の未来は変えられる。最近の客足だと2000席のうち1500席は堅い。残りの500席がどれだけ埋まるか・・・で未来が変わる。実際に私はそのことをこの3年間目の当たりにしてきました。
 このブログにコメントを頂いている方々だけでも、大阪・神戸・高松の方が聴きに来られて、好評を博しています。交通費を払ってでも聴きに行く価値のあるオーケストラになった。地元のクラシック音楽ファンがもっと聴きに行って満席にできれば、どんな未来だって描けると思うのです。

 もちろん、今のシェレンベルガー&岡山フィルは足を運んで損は無いですよ。ご確認ください。

「ドイツ・レクイエム」の動画 岡山フィル&東北・岡山の合同合唱団 [岡山フィル]

 アップされてから1ヶ月半以上たってしまいましたが、先日の岡山での「ドイツ・レクイエム」の動画がYOUTUBEにアップされています。
 今更ながら、という気はしますが、備忘録の意味もあって組み込みリンクをつけておきます。

 魂が入った演奏というのは、こういう演奏の事をいうのでしょう。この演奏を何度も聴いていて、何枚かある「ドイツ・レクイエム」のディスクを押しのけて、自分の中でヘビーローテーションになっています。素晴らしいです。


岡山フィルの2016/2017シーズンの情報 [岡山フィル]

 岡山フィルからの公式発表はまだなんですが(たぶん年明け?ヘタしたら2月頃?)、シェレンベルガー氏のホームページの出演コンサート情報が更新されており、その情報をもとに2016/2017シーズンのスケジュールを想定してみました。

2016年6月5日(日)
第50回定期演奏会 岡山シンフォニーホール
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
ベートーヴェン:交響曲第1番
マーラー:交響曲第1番「巨人」

2017年1月15日(日)
第?回定期演奏会 岡山シンフォニーホール
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
曲目未定(ニュー・イヤーコンサート)

2017年3月25日(土)
第?回定期演奏会 岡山シンフォニーホール
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
ベートーヴェン:交響曲第5番
   〃   :交響曲第6番「田園」

 この他に、カメラータ・ザルツブルグのコンサートツアーの日程も発表されていて
2016年11月14日~27日
ソリスト:堀米ゆず子、アンドレアス・オッテンザマー
曲目:モーツァルト:レクイエムほか
という情報が上がっています。

 このカメラータ・ザルツブルグの岡山公演もほぼ開催決定でしょう。

 シェレンベルガー氏の首席指揮者契約が更新されることが公式に確定してひとまず安心。 
 来季はブラームス・チクルスはいったんお休み。その代り、ベートーヴェンのシンフォニーが重点的に取り上げられています。シェレンベルガー氏はこれまで3番「英雄」・9番「合唱付き」を振っていますので。来季に1番・5番・6番「田園」、残りの2番・4番・7番・8番は、また次のシーズン以降に取り上げてくれるに違いありません。

 そして、ついに岡山フィルのレパートリーにマーラーが加わります。一度、広上淳一さんの指揮で、(いきなり)8番は演奏されていますが、あの年の定期演奏会は「千人の交響曲」のたった1回で終わってしまいました(汗)からねぇ・・・
 50回記念定期演奏会にもなるこのマーラー『巨人』が今から楽しみでなりません。

 気になるのは、例年おかやま国際音楽祭のシーズン(10月)に必ず定期演奏会が組まれていますが、これは別の指揮者が振ることになるのでしょうか?そうだとすれば、定期演奏会が年に4回組まれることになり、これは2005年以来の快挙ではないか?と思います。私が一人で提唱している日本オーケストラ連盟への加入戦略がまた一歩、進むことになり、これで広島交響楽団のホームページにある

『中・四国唯一の常設プロ・オーケストラである』

 というプロフィールを改めさせることができます(笑)

 一応言っときますが、私は広響も大好きです。先日のシベリウス・チクルスでは、これはもう日本を代表する実力を持ったオーケストラに違いないと確信しました。昔だったら、「こりゃー、岡山フィルは百年たっても敵わない」と思ったことでしょうが、今は違います。オーケストラを「マイ・ファミリー」と呼ぶシェレンベルガー氏によって、岡山フィルも長足の進歩を遂げている。向こうも進んでいるがこっちも進んでいる、その感覚がファンにとっては嬉しいのです。

 正確な情報は、岡山シンフォニーホールHPでの公式発表を待ちましょう。


岡山フィルの第48回定期演奏会(ブラームス/交響曲第2番)の動画 [岡山フィル]

 昨日今日と、特にエントリーがあるわけでもないのに、アクセスが急激に増えている(普段120ぐらい→500ぐらい)

 「はて?」と一瞬考えましたが、すぐに原因が思いつきました。

 昨日は三ツ橋敬子さんの指揮で、岡山フィルの第九のコンサートがあったんですね。すみません。私、昨日は行けておりません。仕事の関係で、日曜日にほとんど休みを取ることができないんですね。

 閑話休題

 シェレンベルガーが指揮した10月の岡山フィルの定期の公式動画がアップされています。

 動画自体はだいぶ前からアップされていました。当日のコンサートを反芻する者には本当に嬉しいです。

 ただし・・・・やはり、当日のあの岡山シンフォニーホールを満たした、なんとも充実した響きは、充分に再現できているとは言い難いです。それで、ブログに紹介するのを躊躇っていました。
 そんな音響面での悪条件も、第3~第4楽章のフィナーレへ向けての昂揚感は、充分に感じられるものです。岡山フィルのファンの方はぜひ聴いて頂きたいと思います。

 ファンは欲の塊です。動画だけでなくて、きちんとした録音用マイクが入って、高音質な音源で聴きたい・・・そんな欲求がどうしても出てきてしまいます。
 そうすると「タダ」では聴けなくなりますが、僕個人としては充分な対価は支払ってでも手に入れたい、と思います。でも、それだけの需要が、無いというのが現状でしょうね。
 次回は、かなり特別な演奏会になるようですから、RSKやOHKが録画に入ってくれないでしょうかねえ。今のシェレンベルガーと岡山フィルの演奏は、岡山の『音楽文化史』だけでなく、地域史としても貴重な資料になると思いますよ。


岡山フィルとアンサンブル・ウィーン=ベルリンとの奇跡の共演がYoutubeに [岡山フィル]

 岡山フィルは去年の第九以来、シェレンベルガー氏がタクトを振るう定期演奏会について動画をyoutubeをアップしてくださっていますが、さすがにアンサンブル・ウィーン=ベルリンと共演した、7月の定期演奏会はyoutubeには乗せられないだろう・・・と思っていましたが。

 なんとビックリ、今週からアップされています!

https://youtu.be/bO3MdKl0pag?list=LLR2I4ASQKNuBwziHM4HwIpA
(埋め込みコードがオフになっていたのでリンク先に飛んでください)

 すごいな~、よく許可が下りたなあ。

 やはりシェンベルガー氏の力によるところ大、なんでしょうけど、日本公演をマネジメントしているヒラサ・オフィスも岡山フィルの活動に全面的にサポートしている感じですね。

 収録曲目は

モーツァルト/フルート協奏曲第1番 K.313
       フルート独奏:カール=ハインツ・シュッツ
   〃  /オーボエ協奏曲 K.314
       オーボエ独奏:クレメンス・ホラーク
リヒャルト・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番 Op.11
       ホルン独奏:シュテファン・ドール
   〃  /クラリネットとファゴットのための二重協奏曲 AV.147
       クラリネット:アンドレアス・オッテンザマー、ファゴット:リヒャルト・ガラー

 モーツァルトの協奏交響曲 K.297bはカットされていますが、アンコールのドヴォルザーク:スラヴ舞曲第15番の木管五重奏版は収録されています。

 私のコンサートの感想はこちら。動画でもコンサート当日の印象は全く変わらなかったです。いや~、こんな凄いコンサートが岡山でホンマに演奏されたんやな~って。ぜひご覧になってみてください。特に46分あたりからのシュテファン・ドールによるホルン協奏曲は必見!ですよ。

 余談ですが、ネットを徘徊していたらyoutubeで面白い動画を拾いました。

 ドールさん、そんなに日本に来るのが楽しみやったんですね(笑)岡山には鉄火巻以外にもおいしいもんがぎょうさんあるけえ、食べにきんちゃい(未だに岡山弁を使いこなせない・・・)。


『第2期』シェレンベルガー&岡山フィルの体制を見据えて(その2) [岡山フィル]

 最初の記事から時間が経ってしまいましたが、あれから高畑壮平さんのお話からも、シェレンベルガー氏の首席指揮者契約延長を確信。第2弾の提案記事を起こしたいと思います
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(岡山音楽の殿堂、岡山シンフォニーホール)
 第2回は現状の「問題点」を把握するところから始めたいと思いますが、分析するのは僕ではありません。
では、だれか?
 岡山フィルには創立10年目に小泉和裕氏を音楽アドバイザーに迎えていた時期がありました。小泉さんと言えば、都響のイメージが強いかもしれませんが、仙台フィルや日本センチュリー響、九響など、国内の地方オーケストラをことごとくトップレベルに引き上げてきた、屈指のオーケストラビルダーです。
 その小泉和裕氏が山陽新聞のインタビューで応えている内容が、今の現状の岡山フィルの課題そのものであると感じたため、掲載したいと思います。
 


 発足十二年となる岡山フィルハーモニック管弦楽団(岡フィル)が本年度、初めて「音楽アドバイザー」のポストを設置、十年来の親交がある指揮者小泉和裕氏(54)を迎えた。就任記念を兼ねた第二十四回定期演奏会(定演)のため来岡した小泉氏に、抱負を聞いた。

<岡フィルでは、一九九五年の第六回定演に始まり、二年前の創立十周年記念公演を含めて客演指揮者としては最多の計五回タクトを振った。これから二年間、企画立案や演奏指導、人事的アドバイスを通じ、岡フィルの音楽性を高めていく>

小泉:率直に言うと、この楽団は今、岐路に立っている。創設十年が経過したこの時期に、今後どういうオーケストラを目指したいのかを明確にし、音づくりをしっかりしておくかどうかが将来を左右するだろう。音にスタイルがなければ存在にも特徴が出ない。
 とはいえ、その無色なところに逆に可能性を感じる。悪い癖や、技術的に弱いパートがないのは美点で、団員から音楽への純粋な意欲も伝わってくる。定期的に接してきて「助けたい部分がたくさんある」「もっと良くなる」と感じたため、この役を引き受けた。

<小泉氏が早速、着手したのが定演の強化。これまでの年二回から、来年度は五回に増やす。子ども向けコンサートなど 啓蒙 ( けいもう ) 公演も“活動の両輪”だが、楽団の基本である音楽性の向上を披露する定演が少ないのは、致命的との考えからだ>

小泉:今回の定演ではどのオーケストラでも「挑戦」と位置づけているブラームスを取り上げたが、まだ息遣い、音の組み立て方、曲が持っているものへの理解が十分ではない。ほかにハイドン、モーツァルト、ベートーベンなど古典の重要なレパートリーを最初からやり直す。
 その上で、「岡フィルはどんな曲をやっていくのか」を考える。公演回数が増えれば系統立ったプログラムを計画的に組めるようになる。だが、それもメンバーが確立していない現状では容易ではない。

<現在岡フィルの運営は県、岡山市、経済界が担い、予算は年間約五千万円。厳しい台所事情を反映し、四十人の登録団員も月給制ではなく、演奏会ごとに日当で呼ぶという状態にある。結果としてその都度顔ぶれが異なる点を、小泉氏は「最大の弱み」と指摘する>

小泉:これまでの岡フィルは「確かにそこにあるけれど姿がつかめない」という印象だ。これを払しょくするには、メンバーの固定化が急務。スタイルを固めるためだけでなく、どんなコンサートマスターがいて、どんなプレーヤーがいるオケなのか“姿”を人々に見てもらうことが不可欠だからだ。
 結局は、どのオーケストラも抱える財政の問題にぶつかる。だが、音楽は社会、人の心を豊かにするため必要な栄養のようなもの。せっかく本拠地となるホールがあるのだから、良い演奏をつくり上げ、企業や聴衆の理解・援助を求めていきたい。何年もしないと答えは出ないが、後々どの客演指揮者が来ても「とてもいいオーケストラになった」と言われるよう、最善を尽くしたい。

(2004年9月25日 山陽新聞掲載)
 



 岡山フィルの長所・足りない部分、今後どうするべきか?という諸問題に関して、これほど明確なビジョンを持っていた人物(小泉和裕氏)が居たことを岡山フィルのファンは記憶にとどめておくべきでしょう。

 そして、この『小泉音楽アドバイザー』が、なぜ任期が更新されなかったのか?集客が厳しかったのか?小泉氏の要求する体制を整備できなかったのか?などなど、岡山フィル側からファンに十分な説明がなかったことも併せて記憶にとどめるべきです。

 少し(いや、かなり)話は脱線します。 

 もし、私のブログを初期のころ(2006年あたり)からご覧いただいている方がいらっしゃるとしたら、以前の私が岡山フィルに対して、けっこう醒めた目で見ていたことを覚えていらっしゃるかもしれません。
 なぜなら、小泉アドバイザー制にしろ、サントリーホールとの提携にしろ、N響の岡山定期演奏会にしろ、最初だけ華々しく新聞やマスコミに発表するのに、その後どうなったのか?年会費を払っているファンにすら十分な説明が無かった。せめて「諸事情があって止めます」というアナウンスひとつぐらいは欲しかった。

 当時の私の心の中は『なんや、結局ぼくらのことなんか眼中にないんやな。市からもらった補助金の範囲内で出来ることやってればいい。いちいち説明して、うるさいファンから色々難癖つけられたくない、と思うてるんやろ。それやったら応援してやるかい』というのが正直な気持ちだったんですよ。

 シェレンベルガー氏が就任する数年前の岡山フィルは、こんなふうに岡山市民に「根付いていない」どころか、岡山のクラシック・ファンからもそっぽを向かれかけていた。ネット上でやり取りをしていた岡山のクラシックファンの間でも『ああいう姿勢では、おらが街のオーケストラ!という気にはならない』というやり取りをしたことが何度もあった。

 その後、色々な関係者から話を行く機会があって、小泉アドバイザー時代の萩原市政から高谷市政へ移り、緊縮路線になり、県の財政危機とともに橋下徹・維新の大阪府市政もビックリの補助金削減のスパイラルに陥り、楽団運営が窮地に追い込まれていたことも知りました。
 それだったら、苦しい時は『楽団が苦しいんです』と、せめて会費で支えているファンには説明すべきだったんです。

 シェレンベルガーが首席指揮者に就任し、事務局にもアウトリーチや市民との交流事業に経験豊富な方が入ったとのことで、現在の岡山フィルは本当に変わった。
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 その日の演奏者が(立楽団からの助っ人も含めて)必ずプログラムに明記されるようになった。年間プログラムがきちんと発表されるようになった。ホームページが更新されるようになった。書いてて思わず遠い目をしてしまう。ほんの6,7年前までこんな「当たり前」の事が出来ていなかったんですよ。

 それに加えて、facebookなどでリアルタイムの情報がきちんと更新され、見どころ聴きどころの情報が発信されて本番までのワクワク感が演出されるようになった。プログラムの楽曲解説が充実してきた。演奏会の前に色々なメディアでPRしている姿が目につくようになった。特に昨年10月定期の前に世界の至宝ともいえるシェレンベルガー氏が岡山市役所のロビーで定期演奏会のPRをしていた姿は神々しかった。あれだけのキャリアのある音楽家が、ファンのために汗をかいている。今まで岡山フィルが定期演奏会のPRのために、不特定多数の人が集まる様な街角で演奏することはほとんど無かった。それをあのシェレンベルガーがやった。その姿がファンの心を動かし、楽団員を発奮させ、事務局の姿勢を変化させた。
 そして会員をリハーサルへ招待、賛助会員はパーティーでおもてなし、岡山大学でのワンコインコンサートの年間シリーズ(シェレンベルガーも登場する)。そして今年度はついに定期演奏会会員(マイシート)の導入。
 細かいところでは、チケットホルダーにホールの座席表が印刷されるようになったこと。僕はこの取り組みを見た時、「ああ、岡山シンフォニーホールも本当の意味で顧客目線になったのだな」と思いました。しかし、まだまだ努力する余地はある。

 2008年に橋下徹が大阪府知事に就任以降の大フィルは、ホームページやツイッターなどのネットメディアを活用して、①まず市民の税金を使って運営していることに感謝しつつ、②楽団の厳しい経営状態をすべて公開し理解を求め、③市民のより根付いた楽団になるための様々な改革案を示し、④ファンからの忌憚のない意見を求めた。
 大フィルのコンサートでは、プレトークサロンと称した事務局とファンの交流の時間がありますが、経営に関する厳しい質問や意見にも誠実に応えている姿勢が印象に残ります。
 大阪交響楽団では、自身のホームページに評論家の演奏批評を掲載し、厳しい批判を正面から受け止める姿勢を見せているし、関西フィルは徹底した顧客目線と関西だけでなく中国・四国地方にまでその地域密着型の営業を展開し、近隣では高松で毎年のように第九を演奏し、近年では岡山フィルが抑えておくべき筈の倉敷にまで関西フィルの営業の手が伸びている。

 競争が厳しい関西のオーケストラ業界。大フィルのような国内屈指の老舗オーケストラでも、ここまでやってるんです。岡山フィルは成立過程で東京のプランナーが深くかかわってきた経緯から、運営に関してもスマートな在東京オーケストラの手法を参考にしているフシがありますが、今後は大フィルや関西フィルなど在阪オケの方が学ぶべきことが多いのではないかと思います。そうすれば岡山フィルには出来ることがまだまだある。
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(市役所の玄関ホールで大フィルの奏者の演奏を待ちわびる、『大阪クラシック』の熱気にあふれた会場)
 かなり脱線してしまいましたが、小泉さんが指摘した演奏面や楽団経営面での問題点も、以前の岡山フィルのファンに対する姿勢も、すべて同根の問題がある。 
 それは楽団としての体制の脆弱さです。岡山フィル20年の歴史のなかで常に抱えてきた懸案。それに向けて私は一つ秘策を提案しようと思います。それについては次回。

ドイツのベテランコンサートマスターから見た岡山フィル [岡山フィル]

 ひとつ前の記事の続きです。
 ドイツの南ヴェストファーレン・フィルで35年以上コンサートマスターを務める高畑壮平さんですが、7月4日の岡山フィル定期に第1ヴァイオリン奏者として参加されていたそうで、確かに2プルト目に乗っていらっしゃいました。
 一昨日のレインボーコンサートでその時の感想を次のように熱を持って語っておられます。このブログには岡フィルファンの方も沢山見ておられると思うので、ぜひ知って欲しいです。要約なので、言い回しなど正確なものではありません。
『岡山フィルと一緒に演奏して非常に驚いた。僕はドイツ国内の色々なオーケストラを知っているから分かる。岡山フィルは本当にレベルが高い。正直、これほどの演奏をするオーケストラとは思わなかった。岡山フィルは岡山の宝だと思う。素晴らしいオーケストラ』
『シェレンベルガーさんとリハーサルの時に、同じドイツ語を日常で使う者同士、色々お話が出来た。彼は岡山フィルと岡山という町と岡山の聴衆のみなさんのことを、心底惚れ込んでいて情熱を注いでいる。まだまだ岡山フィルと一緒にやりたいことがたくさんあり、そのために色々なアイデアを持っている。
彼は皆さんもよくご存じのとおり、ベルリン・フィルの奏者としてずっと世界トップレベルに居て、それをいまも続けている音楽家。ドイツでは「音楽には絶対に妥協しない、たいへん厳しい人」であることで知られている。その彼が、これほど岡山フィルのことを評価しているのだから社交辞令ではなく本当に素晴らしいと思っていいと思う。』
『岡山フィルは、このままシェレンベルガーと一緒にやっていけば、間違いなく岡山の大切な財産になり、未来に残していける。しかしそのためには、皆さんの支援が必要。ドイツでは「コーヒーを飲むのを何回か我慢して、コンサートに来てよ」というような言い方をするけれど、例えば、皆さん、外食を2回ぐらいやめて家で自炊するようにすれば、コンサートのチケットが買えるようになりますよね。そんな感じでぜひ支援してほしい。』
 高畑さんの言葉の端々から、シェレンベルガーが岡山フィルを評価しているのは、これはリップサービスでも社交辞令でもない、本気でそう思っているのだ、という思いが感じられ、「こんな素晴らしい岡山の宝を、維持し残していくためには、やはり市民の支援が必要なんだ」という訴えを、僕は受け止めました。
 岡山フィルのコンサートには、出来うる限り聴きに行って、周囲の人にも勧めて回っているところです。クラシックに多少なりとも興味がある方は、だいたいコンサートにお誘いしましたが、ほとんどすべての人が、「こんなにすごい演奏が聴けるとは思わなかった」との反応が返ってくるし、それがここ数回の観客動員に現れていますね。
 『クラシック?いやいや自分はいいわ、オーケストラ?いやいや、ああいうのはホント苦手で・・・』っていう感じでハナから拒否反応を示す方は、まあ無理にお誘いできませんが、昔吹奏楽や合唱団をやっていた方なんかに声をかけても、「うーん、映画見に行ったり、CDを買ったり、もっと他のことにお金を使いたいから」という感じの方が本当に多いですね。
 よく考えてみれば、例えばMr.childrenのファンの人出も、よほどのコアな人でない限り、ライヴに出かけるのは年に数回程度。常設オーケストラのある街の定期演奏会会員は年に10回も足を運ぶわけでして、一般の人の感覚からすると「よくそんだけコンサートに行くよな」という方が普通なのかもしれない。岡山フィルの発展の先には、「岡山で常設のプロオーケストラを作る」という目標になって来ると思いますが、なかなかハードルは高いですよね。
 やっぱり実際にプロの音楽に触れさせるのが一番。去年、イオンモールの未来スクエアでやったような、一般の人がゾロゾロいるような場所でのライブや、今回のように室内楽ユニットを組んで、ゲリラ的に人が集まるところに出没するのが有効なんじゃないかと思います。
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『第2期』シェレンベルガー&岡山フィルの体制を見据えて(その1) [岡山フィル]

 音楽関係者の中から、2016年シーズンの公演の情報が漏れ聞こえてくる時期になりました。
 来シーズンの具体的な内容については、9月号の音楽の友に掲載されてくるものと思いますが、現在はその下準備の時期だと思われます。
 われわれ岡山のファンにとって一番気になるのは、3年の任期が今シーズンで満了となる、岡山フィルとシェレンベルガー氏の首席指揮者契約。
 一ファンの意見を言わせていただくと、これは
 契約更新するしかあり得ないでしょう!!
 岡山フィルが次のステージに進むためには、音楽的にも集客的にも、地域の継続的な音楽文化の成長の点でも、シェレンベルガー氏の力が絶対に欠かせない。これほどのキャリアを持った音楽家が、自らの経験・技術・人脈を惜しげもなく投入する。シェレンベルガー氏を超える貢献を岡山フィルや岡山の街にもたらせてくれるような選択肢はまったく見当たらない以上、契約更新に向けて関係者は全力を尽くしていただきたいと思います。
 今年の10月定期の(ブラームス・チクルスを思わせるような)プログラムから、シェレンベルガー・サイドも続投の意欲を見せていると推察します。
 契約更新を当然のこととして、さて具体的に『次のステージ』とは何か?
 1つ目は、演奏能力の一層の強化。これに関しては全くの門外漢の私が口を出すことではありません。2つ目は、このシェレンベルガー旋風と呼ぶにふさわしい『風』を一般市民のレベルまで吹かせること。要するにオーケストラ文化のすそ野を広げることですね。
 3つ目は楽団の体制強化。これも門外漢の私ですが、オーケストラ・ウォッチャーとしての提言を、無謀にも述べさせていただきたく思います。
 シェレンベルガー旋風を、どうやって一般市民にも感じられるものにするか?その一つとしてイメージ戦略を大幅に変更するということがあります。若干の手間はかかりますが、お金は殆どかかりません。
 岡山フィルの現在のプロモーション用の写真。
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 シェレンベルガー氏を前面に押し出したいいプロモーション写真だとは思いますよ。岡山クラシック音楽の殿堂:岡山シンフォニーホールのステージから感動をお届けします、というような意気込みやよし!
 定期演奏会のチラシなど、クラシック音楽ファン向けのプロモーションにはいいと思いますが、まったく関心が無かった層からどう見えるか?という視点で考えてみると・・・・
 私の家人がそうだったんですが、岡山シンフォニーホールに行ったのは学校の芸術鑑賞と、友人が出演した吹奏楽のコンサートのみ。それ以外はホールに全く足を運ばなかったし、関心もなかった。ホールの前にはチラシや看板が沢山掲示されているが、「正直、私には関係が無い」と思っていた。そういう市民が多いんです。

 
 ホールやオーケストラ側もファン層の拡大に様々なイベントで応えているのも解っていますが、あえて書きます。岡山市民70万人のうち、自らの意志で(招待券ではなく)自らの財布を痛めて聴きに来たことがある人。10分の1も居ないと思います。結局のところ現状の岡山のクラシック音楽「経済」は同じようなメンバーの間でグルグルとまわっている。クラシック音楽興業の『敷居の高さ』というのは関係者の想像以上に深刻だと思います。
 そこへシェレンベルガーが風穴を開けました、その穴を拡げて外部にまで旋風を巻き起こす必要がある。

 ここで一点、確認したいことは、その残りの10分の9の人に足を運んでもらうにはどうしたらいいか?という命題を立てるわけではありません。というか、それは無理な注文です。

 しかし、岡山フィルも(金沢や広島や山形に比べれば極めて少額ではありますが)市や県の財政補助で維持されている側面がある以上、その10分の9の人々に向けた対策を怠ってはならないということ。大阪の街であれだけ歴史的にも定着し、大阪の文化を牽引していた大阪フィルですら、あっさりと財政負担を引き揚げられてしまう時代ですから・・・。
 とにかく、「私はあまり行ったことは無いけれど、岡山には岡山フィルというオーケストラがあって、色々街のために頑張ってくれてるんだなあ」という好意的な市民を少しでも増やすこと。それが第一段階として必要です。
 話を戻しまして、オーケストラのプロモーション写真、私が写真に注目するようになった切っ掛けは、海外オーケストラのパンフレットやプログラムには、様々な趣向が凝らされた写真が使われていたからです。国内オーケストラでも色々な工夫が行われています。
 僕が最初にプロモーション写真で「おっ!」と思ったのは、北ドイツ放送フィルのプログラムの写真。
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 当時の常任指揮者の大植英次さんを中心に、歴史的な建造物をバックに非常に自然体です。まさに『街のオーケストラ』という強い印象を与えます。
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 こちらはバンベルグ交響楽団(バイエルン州立フィル)。バンベルグは人口6万人程度の小さな農業主体の町、それを逆手にとって、緑豊かな自然の中での写真になっています。

日本のオーケストラもなかなかやりますよ
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 日本センチュリー交響楽団。センチュリーの本拠地がある豊中の服部緑地での撮影だと思います。ホールから飛びだして街のオーケストラとしての宣言のような写真。小泉音楽監督時代に消滅の危機に瀕したセンチュリー響、そういう悲壮な時期にもこういう自然体の写真が使われていて、写真の中の楽員さんが笑顔で映っている。素敵だな、と思いました。

 
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 これはドレスデン・フィルですね。たぶん音楽ホールの中でしょうか?ステージ以外でもこういうホワイエのような場所を使うと、まったく印象が変わりますね。

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 最後にオーケストラアンサンブル金沢。ホールのステージ上での写真ですが、これは秀逸ですね!メンバー同士の親密さが感じられ、こういう人たちだと何かをやってくれる、という期待感が出てきます。

 僕が岡山フィルに提案したい撮影場所は、ズバリ!ここです!
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 天下の名演、後楽園。ミシュランガイド☆☆で、世界の後楽園になりました。7月か10月の来日時期に、ぜひシェレンベルガーと団員さんがここに集まって撮影会をやって欲しい。同時にシェレンベルガー氏のスナップ写真を撮影して、それをプロモーションに使っていただくようにお願いしてもいいと思います。
 岡山市・県も、後楽園の観光プロモーションに非常に力を入れているので、(直接、後楽園の事務所へアポを取るのではなく、文化振興課から観光課へ働きかけて貰って)趣旨を説明すれば、協力するはずです。協力が得られないようなら、そういった消極的な姿勢は批判されてしかるべき、のブログでも山陽新聞の「ちまた」欄でも、批判には協力しますよ。
 センチュリーの写真もそうですが、楽器は別に持たなくてもいいんですよ。後楽園まで歩いて行けるとはいえ、大事な楽器を直射日光に晒したくないという人が出て来たとしても、プロの奏者として当然のポリシーだと思いますから。でも、何人かの弦楽器と木管楽器や小さめの金管楽器、打楽器の方はマレットだけでも持っていただいた方が、オーケストラとしてのアピール度は上がると思います。

 後楽園での撮影が難しいようなら、シンフォニービルの1階でもいいし、上ノ町商店街の、ときどきイベントをしているところでもいい。

 岡山の街に飛び出し、溶け込み、岡山の文化を体現する存在になる。その宣言になるようなプロモーション写真を何枚か持っておくことが重要だと思うのです。

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