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岡山フィルが日本オーケストラ連盟に加盟! [岡山フィル]

 今日の山陽新聞朝刊の記事。岡山フィルが、ついに日本オーケストラ連盟への加盟が承認されました!準会員としての加盟ということです。

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 それに先駆けて、6月10日(土)の山陽新聞にも異例に大幅な紙面を割いて、シェレンベルガー氏を中心としたオーケストラ改革について記事が組まれていました。

 記事の中身は会員限定公開になっているので写真アップは控えますが、要約すると・・・


 シェレンベルガー氏が首席指揮者に就任して以降、地元ファンの間で「音が変わった!」と話題になり、オーケストラの演奏力の向上とともに魅力的なプログラムをそろえ、観客動員も(実数を把握している09年度以降)過去最高を記録するなど好調。今が改革の好機ということで

・ 新コンサートマスターの招聘
・ 10パートの首席奏者の募集

 などの大規模な改革に着手。これまでは大編成の楽曲になると、大量のエキストラと在東京オーケストラなどから首席奏者をごっそり連れてくることから、「エキストラ楽団」などと揶揄されてきたが、名実ともにプロの楽団を目指す方向に大きな舵を切った。岡山市も「中心市街地活性化の起爆剤」としての役割を期待しており、補助金額の増額などで支援を強化しているとのことです。


 日本オーケストラ連盟に加盟するためには、他のオーケストラに所属していない自前の首席奏者をそろえる事が必須条件になっていますが、早くも加盟が認められたということは異例のスピード承認という印象があります。国内のオーケストラは大都市圏に偏在している傾向があり、東京では世界トップレベルに肩を並べつつあるとの評価のオーケストラがいくつもある一方で、地方、特に西日本の層の薄さが指摘されていました。岡山フィルの加盟は連盟としても歓迎されることだったのかもしれません。
  しかし、同記事では「この大胆な改革はリスクが伴う」とも指摘、これまでは在東京オケなどで実績のある首席奏者を連れて来ていたことで、演奏のクオリティが保てていた面もあった。しかし、岡山フィルは他の常設オーケストラのような条件は提示できないし、全国的には実績や知名度は無いに等しいことから、これまでの助っ人首席のようなレベルの奏者の確保が難しいかもしれない。
 そうなると、演奏のクオリティが低下し、聴衆が離れて行ってしまう恐れもある。


 聴衆も「これまでの演奏よりもクオリティが落ちるかも知れない」ことを受け入れる覚悟を持って、「それでも、おらが街のオーケストラのために応援しよう」という覚悟が必要になって来ると思います。


 しかし、僕はこの首席奏者の人材確保に関しては楽観的な見方をしていて、上手い一流の奏者をその時だけ集めたら必ずいい演奏になる、とは限らないと思っています。エキストラ奏者さんの中には素晴らしい情熱で演奏してくださる方も居ました。都響のクラリネットの小林さん、OEKのティンパニストの渡辺さん、最近では元都響のホルン奏者の笠松さんや京響のフルート奏者の中川さんら、最高のパフォーマンスと、終演後は素晴らしいステージマナーを見せて・聴かせてくれました。た。

 一方で、エキストラ奏者の中には、カーテンコールが最高潮に盛り上がっているときに「早く東京に帰りたい」と思っているのかどうかは分かりませんが(笑)、観客と余韻に浸りたい岡フィルプロパーの奏者との温度差を見せられることもあったことは事実です。無理もない、彼らは自分の所属するオーケストラで最善を尽くすことが本来の仕事なのだから。。。


 しかし、これからは「自分は岡山フィルの首席奏者なんだ!」という帰属意識と、「岡山フィルの首席奏者として、最高の演奏を聴衆に聞かせたい」という責任感を持った奏者が演奏するようになる。楽団に一体感が生まれ、本当の「岡山フィルの音」を作っていけるようになる。

 オーディションはシェレンベルガー氏も審査員として立ち会うとのことなので、全く懸念はないと思いますが。求めるレベル以上の奏者が居ないパートがあれば、もうしばらくはエキストラ首席で代行してもいいと思う。我々ファンは、じっくりと待ちます。


 いやしかし、考えてみたらベルリン・フィルは奏者だけでなく指揮者やソリストまでも楽団員が選考するわけですから、その修羅場を経験したシェレンベルガー、その人がオーディションをして、コンサートの出演者やプログラムを組んでいる岡フィル、そりゃーいいコンサートが増えるわけですよ。

 これまで岡山フィルのステージにエキストラとして立っていただいた奏者の方々に感謝するとともに、彼らも含めて25年間の演奏の蓄積の基盤のうえに「岡フィルの」音が生まれる現場に立ち会いたいとおもいます。


 以下は余談です。


余談1)ある人たちと、この岡フィルのニュースについて話をしていたら、「専務理事のTさんはやり手だからなあ」という話を聞き、調べてみると、なんと楽団の専務理事(常勤で一番偉い人)は、いつもシンフォニーホールの入り口の外で、来場者に向かって笑顔で頭を下げて迎えて下さっている方でした。

 まさかあの方が専務理事とは・・・。率先垂範とはよく言われることですが、大阪や京都のホールでも、入り口の外で挨拶をされているのは見たことがありません。聞けば岡山市の経済局長まで勤められた市役所の重鎮だという・・・。世の人々は「天下り」かも知れませんが、ここ数年の改革のスピード感と成果、あるいは率先垂範を示す、その姿勢とおもてなしの心。
 拙ブログにコメントを下さるブロガーさんから、オーケストラの発展には優れた音楽監督と、情熱を持った事務局員が必要、とのコメントを頂いたことがあるが、岡フィルもそういう人を得てこその、ここ数年の改革なのかもしれない。


余談2)細かいことかもしれませんが、あえて山陽新聞へ苦言を。岡フィルはオーケストラ連盟に「準加盟」したのではなく、準会員として加盟した、ということです。「準加盟」って、なんかちゃんと加盟が認められていない感が漂ってるじゃないですか。紙面の関係で端折ったのかもしれませんが、ここは正確に表記して頂きたいと思います。

 でも、土曜日の特集記事は非常に読みごたえのある記事でした。

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岡山フィルが日本オーケストラ連盟加入を目標に、主要10パートの首席奏者募集 [岡山フィル]

 先日の定期演奏会の感想もまだよう書いていないんですが、今朝の山陽新聞にビッグニュースが掲載されていましたので取り上げたいと思います。

 岡フィルが首席奏者を募集 10パート、メンバー固定へ(山陽新聞)
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ニュースの要旨は
・演奏会ごとに異なったゲストが首席奏者を務めていたが、10パート(第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット)について、首席奏者を固定化する。
・コンサートマスターはオーディションではなく、楽団で人選し今秋の就任を目指す。
・募集はオーディションで行い、4月~6月までの期間に募集。シェレンベルガー氏らで構成する11人からなる委員会が選考。10月に最終審査を行い、数回の定期演奏会での試用期間(12月第九、1月特演、3月定演か?)を経て、来年夏に正式入団(契約期間:3年程度)。
・今回の方針は日本オーケストラ連盟への加盟を視野に入れた強化策の一環である。


  先日の第52回定期演奏会も、ほぼ満員の盛況、シェレンベルガー氏が首席指揮者に就任してから楽団の実力・集客ともに飛躍的に伸長していましたが、一つの実態として各パートの首席奏者(特に木管・金管)については、東京や大阪のオーケストラの首席奏者を助っ人として呼んでいました。確かに演奏は安定しますが、楽団全体の合奏能力が伸長するにつれて、毎回出ている各パートの奏者陣の上に、客演の首席ばかりが座るという体制の矛盾点がいっそう浮き彫りになっていたと思います。東京のオーケストラからの客演奏者となれば、ギャラや旅費・宿泊費もかなりの額に上るでしょうから、年4回の定期演奏会をすべて客演で賄うなら、自前で契約するメリットの方が大きい、そんな経営判断もあったかもしれません。

 それにしても思い切ったものです、一気に10人もの首席奏者の招聘となると、国内のオーケストラ史上を見ても80年代後半の大阪センチュリー交響楽団やオーケストラアンサンブル金沢などの行政主導の新興オーケストラの誕生、あるいは2005年の兵庫県立芸術文化センター管弦楽団、これらのオーケストラの設立に次ぐ大事業になります。

 オーケストラ奏者の就職を巡る環境は、世界的に厳しいという現状があります。国内では大阪のオーケストラの経営危機が話題になりましたし、アメリカではオーケストラの倒産・再生、ドイツなどのヨーロッパではオーケストラの合併なども行われています。しかし、逆に言えば優秀な奏者を集めて来る千載一遇のチャンス。3年契約でどの程度の待遇なのかはわかりませんが、シェレンベルガーの知名度と人脈を生かして、世界中からいい奏者が集まってきていただきたいですね。

 海外の腕に覚えのあるプロの奏者が続々と入団するとなると、市民からの注目度も一層上がるでしょう。他の楽団員の刺激にもなる筈です。
 目標とする日本オーケストラ連盟への加入のメリットについては、以前のエントリーで書きましたので、今回は割愛します。

 早くも今年の10月には、新コンサートマスターの就任披露となりそうですね。いまからわくわくして待ちたいと思います。


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岡山フィルの今後のプログラムの予想 [岡山フィル]

  日本各地のオーケストラの来年度の年間プログラムの発表が続いていますが、地元の岡山フィルの発表はおそらく年明け。それまでは色々な予想・妄想をして楽しむことにしましょう。
 予想の手がかりになるのは、今年の6月13日に山陽新聞に掲載された、首席指揮者:シェレンベルガー氏のインタビュー記事。
IMAG0262.jpg
 まず注目なのが「岡山シンフォニーホールでの演奏機会を増やしたい」ということ。これは定期演奏会の開催回数の増加を意味しているのではないか?と期待が膨らみます。シェレンベルガー就任以前と以後で、定期演奏会・オーケストラ主催の特別演奏会における総入場者数の推移を見ると。

(シェレンベルガー首席指揮者就任以前)
H22年 2777人(定期演奏会2回)
H23年 2988人( 〃 )
H24年 2809人( 〃 )
(シェレンベルガー首席指揮者就任以後)
H25年 4382人(定期演奏会2回+特別演奏会1回)
H26年 4085人(定期演奏会3回)
H27年 4335人 (定期演奏会3回)
 ということで、回数を1回増やしたこともあって着実に増加している。1回あたりの平均を取っても、
(就任以前)
H22年 1389人
H23年 1494人
H24年 1405人
(就任以後)
H25年 1460人
H26年 1362人
H27年 1445人

 ということで、定期演奏会の回数を2回→3回に増やしても、平均入場者数はほぼ横ばいで推移している。このデータを見ると確実に固定の聴衆がついて居る証拠で、年間2回では物足りなかった聴衆が多く、年間3回体制にしっかりと付いて来ていると思われます。

 この手応えなら3回から4回に増加することも可能なのでは無いでしょうか。年間4回になると、季節に1回づつとなり、現状では半年近くあいている期間もあるので、定期演奏会(マイシート)会員にとって、かなり満足度が高まりそうです。
 (※音楽の友によると、2017年度のシェレンベルガーの来日回数は4回。これ
        も岡山フィル定期4回に増加説を採る根拠の一つでもあります)
 
 次に注目なのが「オーケストラの基礎となる室内楽にも積極的に取り組んでいく」という言葉。3年前から岡山大学鹿田キャンパスにある「Jホール」で毎月のシリーズのコンサートがあり、室内楽も取り上げられています。他にも美術館や後楽園でのコンサートにも出演中、これをオーケストラの実力アップのために体系的に整理していこうと言うことかも知れません。
 平成30年頃に予定されている新岡山市民会館には商店街との動線になる空間に、コモンスペースも計画されていることから、岡山市の最重要課題の中心市街地の活性化の一つの有効な手段として、プロの演奏を気軽に聴くことが出来るような仕掛けを期待しています。
 シェレンベルガーのインタビューでは具体的なレパートリーについても、言及されていて、

 ベートーヴェンの交響曲:2番・4番・7番・8番
 
 これは確実に取り上げられるでしょう。

 他にも具体的に上がっているのが、 マーラーの交響曲:5番、大地の歌

 これも取り上げられると思いますし、2年に1回のペースで取り上げられている合唱付の楽曲として、交響曲第2番「復活」(編成上の問題がありますが)も可能性が高いと思います。

 ハイドンはザロモン・セットから。もしかするとオラトリオ「天地創造」あたりも視野に入っているかも知れません。

 シューマンは4曲の交響曲すべてに可能性がありますし(私は2番を是非取り上げてもらいたい!)、メンデルスゾーンは3番「スコットランド」4番「イタリア」5番「宗教改革」あたりでしょうか。合唱曲と言うことで2番「賛歌」の可能性もありますね。
 最後はソリストについて。シェレンベルガー氏の日本でのマネジメント事務所のアーティストとのブッキングの可能性が高いと思われますので、その線から出演が予想されるアーティスト調べてみると。
 
 ピアニスト:アンドレア・バケッティ、フランク・ブラレイ、児玉麻里、
       デジュー・ラーンキ、アレクサンドル・タロー、津田裕也
 ヴァイオリニスト:郷古廉、ヴィヴィアン・ハーグナー、
          ヴェロニカ・エーベルレ
 チェリスト:ヨハネス・モーザー、アントニオ・メネセス、
       パヴェル・ゴムツィアコフ
 管楽器ソリスト:シュテファン・ドール、アンドレアス・オッテンザマー
 声楽:ナタリー・シュトゥッツマン、藤村実穂子
 若手の郷古廉さんは東京・関西では大変な話題になっているヴァイオリニストで、岡山発登場するとなると、これは大注目です。
 ナタリー・シュトゥッツマンが、もし大地の歌を歌うと、関西からの集客も見込めます。なぜなら、2011年に大フィル定期で大地の歌を歌うはずだったのが、来れなかった。「シュトゥッツマンの大地の歌を聴きたかった」という話は未だに聞きますのでね。藤村実穂子さんは、関西のオーケストラでもほとんど共演できていないので登場すれば大変な事ですが、かなりハードルは高そう。
 シュテファン・ドールは去年7月のR.シュトラウスのホルン協奏曲で度肝を抜かれた岡山のファンも多かったはず。ぜひ再演を期待したいです。
 ヨハネス・モーザーも、今月のセンチュリー響いずみホール定期で聴いて、やはり大変な才能だと思い知らされました。倉敷には縁の深いモーザー、ぜひ岡山にも登場してほしいですね。

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シェレンベルガーが岡山の人々に開いた、世界への扉 [岡山フィル]

 本日は岡山フィルの3月の定期演奏会の先行発売日でした。もちろんマイシート(年間座席指定券)は確保しているのですが、私が土・日曜日が出勤日になるので、1枚はマイシートにしてもう一枚をバラ買いにしています。結果的には3回とも二人で行けそうなので、2枚マイシートでも良かったんですが(笑)

 今日はバタバタしていて、昼過ぎになってから1枚確保しているマイシートの隣を購入しようと電話したら、けっこう座席が埋まっています。なんとか近くの席は確保しました。
 3月はベートーヴェンの交響曲第6番「田園」・第5番「運命」ということでチケットの出足は早そうですね。いい席は早めに確保しておいた方がいいかも知れませんよ。

 さて本題です。

 先日のカメラータ・ザルツブルグのコンサートの際に印象に残ったことがあって、まず、オーケストラのメンバーがパラパラと入場してきたときに拍手が起こった。これは岡山のコンサートではしばしば見かける光景です。しかし、オーケストラのメンバーの方は、まさか自分たちが入って来る時に拍手が起こるとは思っていなかったのか、あれほどの実力派の室内管弦楽団であながら、妙にそわそわしていたのが微笑ましかった。

 そのあと、ソリストの堀米さんと指揮者のシェレンベルガーが入場してきたときの拍手が凄かった。ソリストの堀米さんへの拍手も、もちろんあったでしょうが、会場の雰囲気はシェレンベルガーに対するものが(堀米さんには悪いけど)大勢を占めていたのではないかしら。

 あとから考えてみると、われわれ岡山の聴衆は歴史的な瞬間を経験したわけです。我が町のオーケストラの首席指揮者が、ヨーロッパの本場の(しかもそんじょそこらの楽団ではなく、あのカメラータ・ザルツブルグですから)オーケストラを引き連れて指揮台に上った。2つ前の記事にも書いたけれど「満員の聴衆で迎えられて、岡山の聴衆として面目を保てて良かった」という思い。
 カメラータ・ザルツブルグの楽団員・関係者んとっても、来日遠征の初日がツアーに帯同する指揮者の本拠地で、しかも満員で万雷の拍手で迎えられた、というのは強く印象に残ったはず。そのためか演奏も彼らの本気が伝わってくるものだった。

 「地方のグローバル化」とか色々言われているわけですけれど、岡山にとっては、あれほどの輝かしいキャリアを重ねたシェレンベルガー氏が 岡山という街を選び、首席指揮者で居てくれること、そのものが世界と岡山が繋がっている実感を体現するものであるなあ、と思います。
 しかし、残念ながら、このことを実感する幸福な時間を共有する市民は、まだまだ多くはない。西洋音楽に少しでも興味がある方は、西洋音楽の奔流の第一線で活躍した真のマエストロ、その人がステージに立つだけで様々な影響を与える稀有な存在。それを、岡山城下町で400年の繁栄を誇ってきた表町商店街の入り口の音楽ホールで体感できるのですから、ぜひ足を運んでほしいと思います。


2017年1月15日(日) 15:00~
岡山フィルハーモニック管弦楽団第51回定期演奏会「ニュー・イヤー・コンサート」

指揮/ハンスイェルク・シェレンベルガー
ヴァイオリン/松山冴花  チェロ/ウェン=シン・ヤン

チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」
   〃    /ロココ風主題による変奏曲
J.シュトラウスⅡ/喜歌劇「こうもり」序曲
サン・サーンス/序曲とロンドカプリチオーソ
R.シュトラウス/歌劇「バラの騎士」組曲


2017年3月25日(土) 15:00~
岡山フィルハーモニック管弦楽団第52回定期演奏会

指揮/ハンスイェルク・シェレンベルガー

ベートーヴェン/交響曲 第6番 ヘ長調「田園」
ベートーヴェン/交響曲 第5番 ハ短調「運命」


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岡山でマーラーの交響曲の演奏会が増えるための試金石になる [岡山フィル]

 色々な事でバタバタしているうちに、あっという間に季節は移り変わり、もう5月も後半に差し掛かっています。
 コンサート通いもそろそろ再開できそうな感じがします。

 長々とした題名ですが、端的に言うと「岡山のクラシック音楽ファンよ!岡山でマーラー演奏を今後も聴きたければ、6月の岡山フィルの定期には足を運ぶべし!」ということです。

 6月5日の岡山フィルの第50回定期演奏会の曲目は
 というもの。岡山フィルの定期演奏会でマーラーが取り上げられるのは、じつに10年ぶり2回目ということになります(前回はなんと8番でした)。

 このコンサートは、岡山シンフォニーホール開館25周年の記念イヤーを飾る演奏会であり、50回を記念する定期演奏会であり、シェレンベルガー首席指揮者の第1期3年の果実を味わうとともに、第2期以降の将来展望を見る、という、色々と節目のコンサートと言う事もあり見逃せないのですが、

私はこのコンサートでホールが満席になるかどうかは、岡山フィルのファンだけでなく、岡山・瀬戸内のクラシック・ファンにとって大きな試金石になるコンサートになると睨んでいます。

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 去年のチェコ国立ブルノ・フィルのコンサート(メインがドヴォルザークの「新世界」)の感想で、僕はブルックナーやマーラーをもっと積極的に取り上げるべき、と書きました。
「ブルノ・フィル以外にも、同じプロモーターによるウクライナやモスクワやアルメニア、バルト三国などの東ヨーロッパのオーケストラを招聘してのコンサートはチャイコフスキー5,6番にドヴォルザークの新世界ばかり…」
「お客さんの入りが心配かもしれませんが、どのみち4割ぐらいしか入っていないんですし(笑)、2回・3回続けると固定客が付いてきますから今のじり貧の状況が打開できるんじゃないでしょうか?土日公演だと、高松や山陰・広島県東部からも足を運ぶ人が出てくると思います。ブルックナー(あるいはマーラー)オタクの集客力は馬鹿に出来ませんよ。」
 岡山フィルは10型2管編成なので、本来はマーラーの交響曲は守備範囲外なんですが、このコンサートにお客さんが集まると、『マーラーで客が入る』事を関係者に印象付けられる。
 逆にこれでお客さんが入らなかったら、今後も新世界・チャイ5ばかりの状況は続いてしまうと思います。
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 普段は岡山フィルのコンサートにはあまり足を運ばない方も、地方都市のクラシックファンの選択肢の幅を増やすということに協力する意味でも、ぜひ足を運んで欲しいと思います。

 選挙に行っても一票ではなかなか政治は変えられませんが、オーケストラの定期演奏会に行くことで、岡山の音楽文化の未来は変えられる。最近の客足だと2000席のうち1500席は堅い。残りの500席がどれだけ埋まるか・・・で未来が変わる。実際に私はそのことをこの3年間目の当たりにしてきました。
 このブログにコメントを頂いている方々だけでも、大阪・神戸・高松の方が聴きに来られて、好評を博しています。交通費を払ってでも聴きに行く価値のあるオーケストラになった。地元のクラシック音楽ファンがもっと聴きに行って満席にできれば、どんな未来だって描けると思うのです。

 もちろん、今のシェレンベルガー&岡山フィルは足を運んで損は無いですよ。ご確認ください。

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「ドイツ・レクイエム」の動画 岡山フィル&東北・岡山の合同合唱団 [岡山フィル]

 アップされてから1ヶ月半以上たってしまいましたが、先日の岡山での「ドイツ・レクイエム」の動画がYOUTUBEにアップされています。
 今更ながら、という気はしますが、備忘録の意味もあって組み込みリンクをつけておきます。

 魂が入った演奏というのは、こういう演奏の事をいうのでしょう。この演奏を何度も聴いていて、何枚かある「ドイツ・レクイエム」のディスクを押しのけて、自分の中でヘビーローテーションになっています。素晴らしいです。


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岡山フィルの2016/2017シーズンの情報 [岡山フィル]

 岡山フィルからの公式発表はまだなんですが(たぶん年明け?ヘタしたら2月頃?)、シェレンベルガー氏のホームページの出演コンサート情報が更新されており、その情報をもとに2016/2017シーズンのスケジュールを想定してみました。

2016年6月5日(日)
第50回定期演奏会 岡山シンフォニーホール
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
ベートーヴェン:交響曲第1番
マーラー:交響曲第1番「巨人」

2017年1月15日(日)
第?回定期演奏会 岡山シンフォニーホール
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
曲目未定(ニュー・イヤーコンサート)

2017年3月25日(土)
第?回定期演奏会 岡山シンフォニーホール
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
ベートーヴェン:交響曲第5番
   〃   :交響曲第6番「田園」

 この他に、カメラータ・ザルツブルグのコンサートツアーの日程も発表されていて
2016年11月14日~27日
ソリスト:堀米ゆず子、アンドレアス・オッテンザマー
曲目:モーツァルト:レクイエムほか
という情報が上がっています。

 このカメラータ・ザルツブルグの岡山公演もほぼ開催決定でしょう。

 シェレンベルガー氏の首席指揮者契約が更新されることが公式に確定してひとまず安心。 
 来季はブラームス・チクルスはいったんお休み。その代り、ベートーヴェンのシンフォニーが重点的に取り上げられています。シェレンベルガー氏はこれまで3番「英雄」・9番「合唱付き」を振っていますので。来季に1番・5番・6番「田園」、残りの2番・4番・7番・8番は、また次のシーズン以降に取り上げてくれるに違いありません。

 そして、ついに岡山フィルのレパートリーにマーラーが加わります。一度、広上淳一さんの指揮で、(いきなり)8番は演奏されていますが、あの年の定期演奏会は「千人の交響曲」のたった1回で終わってしまいました(汗)からねぇ・・・
 50回記念定期演奏会にもなるこのマーラー『巨人』が今から楽しみでなりません。

 気になるのは、例年おかやま国際音楽祭のシーズン(10月)に必ず定期演奏会が組まれていますが、これは別の指揮者が振ることになるのでしょうか?そうだとすれば、定期演奏会が年に4回組まれることになり、これは2005年以来の快挙ではないか?と思います。私が一人で提唱している日本オーケストラ連盟への加入戦略がまた一歩、進むことになり、これで広島交響楽団のホームページにある

『中・四国唯一の常設プロ・オーケストラである』

 というプロフィールを改めさせることができます(笑)

 一応言っときますが、私は広響も大好きです。先日のシベリウス・チクルスでは、これはもう日本を代表する実力を持ったオーケストラに違いないと確信しました。昔だったら、「こりゃー、岡山フィルは百年たっても敵わない」と思ったことでしょうが、今は違います。オーケストラを「マイ・ファミリー」と呼ぶシェレンベルガー氏によって、岡山フィルも長足の進歩を遂げている。向こうも進んでいるがこっちも進んでいる、その感覚がファンにとっては嬉しいのです。

 正確な情報は、岡山シンフォニーホールHPでの公式発表を待ちましょう。


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岡山フィルの第48回定期演奏会(ブラームス/交響曲第2番)の動画 [岡山フィル]

 昨日今日と、特にエントリーがあるわけでもないのに、アクセスが急激に増えている(普段120ぐらい→500ぐらい)

 「はて?」と一瞬考えましたが、すぐに原因が思いつきました。

 昨日は三ツ橋敬子さんの指揮で、岡山フィルの第九のコンサートがあったんですね。すみません。私、昨日は行けておりません。仕事の関係で、日曜日にほとんど休みを取ることができないんですね。

 閑話休題

 シェレンベルガーが指揮した10月の岡山フィルの定期の公式動画がアップされています。

 動画自体はだいぶ前からアップされていました。当日のコンサートを反芻する者には本当に嬉しいです。

 ただし・・・・やはり、当日のあの岡山シンフォニーホールを満たした、なんとも充実した響きは、充分に再現できているとは言い難いです。それで、ブログに紹介するのを躊躇っていました。
 そんな音響面での悪条件も、第3~第4楽章のフィナーレへ向けての昂揚感は、充分に感じられるものです。岡山フィルのファンの方はぜひ聴いて頂きたいと思います。

 ファンは欲の塊です。動画だけでなくて、きちんとした録音用マイクが入って、高音質な音源で聴きたい・・・そんな欲求がどうしても出てきてしまいます。
 そうすると「タダ」では聴けなくなりますが、僕個人としては充分な対価は支払ってでも手に入れたい、と思います。でも、それだけの需要が、無いというのが現状でしょうね。
 次回は、かなり特別な演奏会になるようですから、RSKやOHKが録画に入ってくれないでしょうかねえ。今のシェレンベルガーと岡山フィルの演奏は、岡山の『音楽文化史』だけでなく、地域史としても貴重な資料になると思いますよ。


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岡山フィルとアンサンブル・ウィーン=ベルリンとの奇跡の共演がYoutubeに [岡山フィル]

 岡山フィルは去年の第九以来、シェレンベルガー氏がタクトを振るう定期演奏会について動画をyoutubeをアップしてくださっていますが、さすがにアンサンブル・ウィーン=ベルリンと共演した、7月の定期演奏会はyoutubeには乗せられないだろう・・・と思っていましたが。

 なんとビックリ、今週からアップされています!

https://youtu.be/bO3MdKl0pag?list=LLR2I4ASQKNuBwziHM4HwIpA
(埋め込みコードがオフになっていたのでリンク先に飛んでください)

 すごいな~、よく許可が下りたなあ。

 やはりシェンベルガー氏の力によるところ大、なんでしょうけど、日本公演をマネジメントしているヒラサ・オフィスも岡山フィルの活動に全面的にサポートしている感じですね。

 収録曲目は

モーツァルト/フルート協奏曲第1番 K.313
       フルート独奏:カール=ハインツ・シュッツ
   〃  /オーボエ協奏曲 K.314
       オーボエ独奏:クレメンス・ホラーク
リヒャルト・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番 Op.11
       ホルン独奏:シュテファン・ドール
   〃  /クラリネットとファゴットのための二重協奏曲 AV.147
       クラリネット:アンドレアス・オッテンザマー、ファゴット:リヒャルト・ガラー

 モーツァルトの協奏交響曲 K.297bはカットされていますが、アンコールのドヴォルザーク:スラヴ舞曲第15番の木管五重奏版は収録されています。

 私のコンサートの感想はこちら。動画でもコンサート当日の印象は全く変わらなかったです。いや~、こんな凄いコンサートが岡山でホンマに演奏されたんやな~って。ぜひご覧になってみてください。特に46分あたりからのシュテファン・ドールによるホルン協奏曲は必見!ですよ。

 余談ですが、ネットを徘徊していたらyoutubeで面白い動画を拾いました。

 ドールさん、そんなに日本に来るのが楽しみやったんですね(笑)岡山には鉄火巻以外にもおいしいもんがぎょうさんあるけえ、食べにきんちゃい(未だに岡山弁を使いこなせない・・・)。


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『第2期』シェレンベルガー&岡山フィルの体制を見据えて(その3) [岡山フィル]

 「ぶり」が付いてきたので、引き続きの更新です。シェレンベルガー&岡山フィルの『第2期』への提案第3弾。
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(岡山シンフォニーホールのステンドグラス)
 今回はオーケストラの体制整備について、ですが・・・当然、素人にはテクニカルな事は解らない。
 しかし、オーケストラ・ウォッチャーとして提案したいのは、ただ1点の公約を掲げ、それに向けて関係者が尽力すれば、この問題を前に進めることが出来る、ということ。
 そんな、魔法のようなことがあるんかいな?     あるんです。
 シェレンベルガー氏が契約更新をする際に、記者会見を開いてもらいます。そこで、シェレンベルガー氏が、こう宣言するのです。
「岡山フィルハーモニック管弦楽団は、日本オーケストラ連盟の加盟を目指します」
 会見には岡山市長(無理なら市の偉いさん)も同席します。そこで岡山市長がこう宣言する。

「ファジアーノ岡山も念願のJ1昇格に向けて盛り上がっている。シーガルズもVリーグで、湯郷ベルもなでしこリーグで、みな国内各都市のトップチームと戦っている。岡山市は文化でも国内のトップレベルを目指す。その目玉として岡山フィルは、N響や大フィルなど日本のトップオーケストラがひしめく、日本オーケストラ連盟への加盟を目指します』
 
 日本オーケストラ連盟というのは、日本国内の30以上のプロ・オーケストラで組織される団体です。加盟には一定の条件をクリアすることが必要です。

 もちろん、J1への昇格とは違って、オケ連盟へ加入するのと実力が認められるのは全く別問題だということは、私だってわかっています。そこはそういうストーリーを使って盛り上げていく、というしたたかさが必要だと思います。。
 このアイデアは先例があります。2008年に日本オーケストラ連盟への加入が認められた静岡交響楽団のホームページには
「2008年、承認条件が難しく永年の夢であった社団法人 日本オーケストラ連盟の準会員の承認を受け、名実ともに一流オーケストラの一員となりました。」
との文言があります。
 これを見て以来色々と調べて「なるほどなあ~」と思った。クラシック音楽に関心が無い一般の市民の関心を引くには、分かりやすいストーリーのプロットが必要。静響は、そのストーリーとして「日本オーケストラ連盟に加盟が認められ、一流のオーケストラになった」というプロットを使ったわけです。
 日本オケ連加盟に向けた宣言にあたっては、当然、岡山市側の支援を取り付け、巻き込まなければいけません。これは必須条件です。しかし「岡山フィルの日本オーケストラ連盟への加盟」をなんとかして政策目標として盛り込ませさせればこっちのものです。
 お役所の習性として、①政策目標としていったん掲げられたものはなかなか引き下がれない、というものがあります。それを逆手に取ることが出来るのです。
 日本オーケストラ連盟はまず準会員として加盟します。準会員としての加盟の条件は、実はそれほど難しくない。
(1)「管・打楽器」と「弦楽器」を擁するプロフェッショナルの合奏団であること。
(2)プロフェッショナル・オーケストラとしての演奏活動実績が2年以上あり、定期演奏会をはじめ年間30回以上の演奏活動を行っていること。
(3)演奏者の構成員は他の会員のオーケストラと重複していないことを原則とする。
(4)演奏者の構成員は半数以上が固定的に在籍していること。
(5)専門の経理担当者、楽譜係、舞台担当者を擁する事務局組織を持っていること。
 
 岡山フィルは(1)(2)(5)は文句なしにクリアしていますし、(3)(4)も恐らく大丈夫でしょう。それほど難しいミッションではない。
 そんなにうまく岡山市が関与してくれるか?ことなかれ主義の岡山市は動かないんじゃないか?という意見もあるでしょう。
 しかし私はここ5年で、お役所の体質が(よくも悪くも)劇的にまで変化しているとみています。

 というのも、あまり世間では知られていないことですが、今や公務員も成果主義で評価され、ボーナスはおろか、査定によって昇給額が変わって来るようになっています。年功賃金が居る程度維持されたまま、目標達成度の成果主義で査定されると、どういうことが起こるか?勝ち組の政策に乗っかり続けた場合、退職時点で数百万の違いが出ることだってありえるということです。
 岡山市も、ここ近年、「伝説の岡山市」キャンペーンや西側緑道公園や石山公園のイベントなど、なんかイベントごとに力が入っていると感じませんか?
 それは、そのイベントが成功すると関係したお役人さんの評価もお給料も上がるようになったからです。

 このお役所の力学のベクトルが変わった今を逃す手は無い。政令指定都市としての成熟した文化都市を目指す岡山市が「オケ連加盟(準会員)」というわかりやすくも実はハードルが高くない(評価目標になりやすい)コミットメントを掲げ、それに役所の人事力学を絡めて色々な人を巻き込んでいくわけです。「これは自分たちの評価が上がるタネになる」と思わせれば、後は勝手に動いていきます。
 岡山マラソンなんかが典型例で、あのイベントって2万人の参加者から1万円の参加費を取って2億円集めて、走らせるのは公道なわけですから大失敗のしようが無いんですよ。私は他所の街の猿真似にしかならないこのイベントは斜めから見ていますが、これだけ色々な都市が手を出すほど「失敗の少ないおいしいイベント」であることは認めます。そうすると、お役人さんは自分の評価が上がるこのイベントに乗っかろうとする。スポーツ課だけでなく観光から広報から、はては福祉部門まで、様々な部署の人が関わろうとしますから、巨大組織の役所が一体となってどんどん事業が進んでいったわけです。
 こういうお役所の習性である②成果主義の導入による「勝ち馬に乗る」という人事力学、をうまく使わない手はないということ。
 あと、もう一つ戦略上重要なファクターがあります。オケ連準会員加盟にあたっての条件、特に注目すべきは『(3)演奏者の構成員は他の会員のオーケストラと重複していないことを原則とする』、これなんですよ。ここでまた私、悪知恵を考えました(笑)
 役所の習性③:役所は(人口規模・財政力で)ライバル関係にある自治体の後塵を排することを嫌う
 この習性、結構強烈にあるんですよ。私も市役所の人と交渉するとき「こんなこと、高松や福山でもやっていますよ」っていうと、市の反応が変わることが多いんです。民間でいえばライバル関係にある同業他社のような存在を引き合いに出すわけです。これが例えば「神戸や広島では常識ですよ」とやると、『あちらさんは人口も経済も規模が違いますから・・・』とハナから乗ってきません。
 ここで、準会員の加盟条件の(3)他の会員のオーケストラと重複していないこと、がポイントになってきます。
 岡山フィルの団員さんは、実は対岸の高松にある瀬戸フィルとメンバーが何割か重複しているんです。今は演奏手当のみの報酬体系だから、両方の楽団に登録して何ら問題は無い。 
 でも、先に瀬戸フィルが日本オーケストラ連盟に加盟するような事態になったら?瀬戸フィルと重複して活動する奏者を、岡山フィルの団員として申請することが出来なくなるんですよ。そうなれば日本オーケストラ連盟への加盟へのハードルが一気に上がる。
 実際に高松市なり香川県なりが本気を出したら?という可能性は無くはないんですよ。たとえば瀬戸内国際芸術祭、主催者は香川県です。プロデュースはベネッセグループの総帥:福武総一朗氏。岡山屈指の財界人が岡山県ではなく香川県と手を組み、見事にあれだけのイベントを成功させ、香川県の長年の課題であった離島振興に大きな成果を上げた。このことは岡山の行政関係者に大きなショックを与えたようです。

 その証拠に、岡山では来年に『第1回岡山国際現代芸術祭』を開催することが決まっています。明らかに香川の後追いですが、それだけライバル関係にある自治体からの刺激が有効であることを表しています。
 瀬戸内国際芸術祭で水を空けられ、この上、瀬戸フィルが「中四国2番目の日本オーケストラ加盟のプロオーケストラ」として先を越されたら、岡山は文化事業において香川に対して周回遅れともいえる差をつけられることになります。

 岡山フィルの関係者の、皆さん。この際、岡山の文化行政関係者の危機意識を煽りに煽って、岡山フィルの成長につなげるという強かな戦略を取りましょう。
 考えてもみてください。今まで岡山市は都合のいい時だけ、「オーケストラのある街」と言い、イベントなどで「ええ恰好」している一方で、岡山フィルへの補助は絞られ、運営はマンパワーに頼り、組織も脆弱で財務は常に火の車。何より悲惨なのは、プロの音楽家がプロとして処遇されないから次の世代が育たない。設立時には在京オーケストラ奏者の方など、かなりの人材を集めて結成されましたが、創設時のメンバーもいつまでも健在というわけには行きません。これって、いわゆる『限界集落』と同じ構図じゃないですか?
 今はシェレンベルガーという稀代の指導者が来て、芸術面でも運営面でも勢いがついていますが、これはあくまでカリスマ頼みのマンパワーオンリーの運営です。シェレンベルガー氏が去ったら、元通りになりかねないわけです。行政面からの責任をもった補佐を担保する意味でも、市と楽団が一体になって日本オケ連加盟を成し遂げるのは大きなメリットである筈です。
 オーケストラ連盟の加盟にあたってのメリットは他にもあります。パブリシティ上の効果が見込めるということ。これは大きいですよ。現状、岡山フィルは「音楽の友」誌に演奏会評もほとんど掲載されていないばかりか、毎年1月号の「全国のクラシック音楽事情」には関西→広島→九州、という風に岡山は無視されてきました。岡山市がいくら「オーケストラのある街」と言ってみても、岡山から一歩外へ出たら全く通用していない。

 この地図を見れば無理もない事でしょう。日本のオーケストラ業界地図には、文字通り岡山は空白地帯、というよりよく見るとほとんど大阪に近い兵庫PAC管が岡山の位置に書かれている。本当の位置に書くとバランスが悪いからこうなるんでしょう。西宮より西には、広響と九響しかない訳ですから。
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 逆に、加盟を果たした静響は、音楽の友の連載特集記事「オーケストラのある風景」に掲載されるなど、やっぱり加盟団体は露出度が高い。
 シェレンベルガー&岡山フィルがどれほど凄い演奏を繰り広げても、それを発信できず、全国のオーケストラ業界的には存在しないのと同じことになってしまうのは、なんとも残念です。情報戦略の面でも加盟のメリットは大きいと思います。
 次は、連盟加盟を目指すことになった岡山フィルが果たすべき役割について、考えてみたいと思います。次回はちょっと時間を置いての更新になりそうです。

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