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なにわ《オーケルトラル》ウィンズ2017 岡山公演 [コンサート感想]

なにわ《オーケストラル》ウィンズ演奏会2017 岡山シンフォニーホール公演

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 会場は満員。そしてロビーにあふれんばかりの高校生の人波。なかでも女子高校生がそこかしこでたむろし期待に黄色い声があがるなか、それを掻き分けながら自分の席へ向かうという、クラシックのコンサートでは、まず経験しない事態に圧倒される。そして学校の先生もたくさん。学校の先生って姿勢の良さと独特の存在感がありますな。そして声がでかい(笑)。いろんな場所で交わされる挨拶。あと、なぜか体格のゴツい人が多い(お前が言うなって)。
 
 今まで、恐らく500回近くは通っている岡山シンフォニーホール。僕はこのホールのヌシを自認していたが、今日だけは完全アウェイ!借りてきた猫状態。
 以前のエントリーの通り、座席はかなり奥まった場所で、クラシックのコンサートなら音が飛んでこない席。しかし、吹奏楽の迫力はオーケストラとは全く別物!特にパーカッションの音量が考えられないぐらい大きい。この席で丁度良かったかもしれない。
 演奏は、流石だった。関西だけでなく、日本全国から手弁当で集まったオーケストラのブラス奏者たちの饗宴。ステージ上を埋め尽くす各オーケストラの名手たち。100人からなる奏者が、みな自由自在に吹いているようで、すべてが余裕を持って演奏され、トゥッティーの正確さは胸がすく思い。ソロの場面では、「よっしゃ!」とばかり朗々たる演奏を繰り広げる。吹奏楽のコンサートには何回か来たことはあったが、これほど。次から次へと感嘆する瞬間が続いたのは初めて。ましてや、岡山の高校生吹奏楽団員にとっては夢のような演奏ではなかっただろうか。
 楽曲も元気をもらうような曲が多かった。どの曲も心をつかむようなメロディーに溢れており、そのメロディーを支える内声のハーモニーに心を奪われた。そしてリードの十二夜のような、人間の心の機微を表現するような繊細な曲があることも、驚いた。吹奏楽について自分は本当に何も知らないなあと思った。
 このコンサートの目的のひとつは、その年の課題曲を演奏して高校生たちの選択の一助にしてもらうこと(なので、このコンサートのCDが6月に発売される段取りになっている、この日もマイクが沢山設置されていた)。他にも吹奏楽コンクールを闘い抜くうえでの、さまざまな『実験』を披露。
 岡山では「見掛け倒し」「前後逆」「フルーツバスケット」「密集」という、どれも受け狙いのような編成・隊形で演奏され、会場も大いに湧いた。そして、どの隊形でも見事な演奏を聴かせ、「さすがプロ!」とうならせた。
 しかし、誰よりも楽しんでいたのはNOWの奏者達で、例えば元大フィルの榎田さん(ダンディズムに磨きがかかってますね!)は指揮台そばのステージ床を椅子にして腰かけて、最前列の観客に楽譜を持たせて演奏していたのは笑った。通常なら1つか2つしか実験しないところを、岡山初上陸(そしてこれが最後)ということで、4つも演奏。丸谷先生が「普通やったら時間外労働で大問題になるところやけど、もうみんな楽しんではるから」「普段、物凄いストレスの中で演奏してはるから、このコンサートに来たらそれを発散するために、子供のようにはしゃいだはる」「一番はしゃいでいる人がいちばんストレスたまってる人や」という厳しいツッコミが入ったが、まさに時間が経つのも忘れているように、そしてNOWの最後の瞬間が訪れるのを、少しでも遅くしたいような、そんなステージ上の空気だっただろうか。
 僕はこのコンサートを3時間ぐらいと呼んでいたのだが、3時開演で6時20分になっても終わらず、後の予定が迫って来ていたので、泣く泣く最後のスパークの色彩交響曲を聞き逃した。後日CDを買おうと思う。



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 コンマスの金井さんの説明では、岡山に来られるということで、岡山=桃色を今年のテーマ色にしてくださったとのこと! 

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