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ドイツのベテランコンサートマスターから見た岡山フィル [岡山フィル]

 ひとつ前の記事の続きです。
 ドイツの南ヴェストファーレン・フィルで35年以上コンサートマスターを務める高畑壮平さんですが、7月4日の岡山フィル定期に第1ヴァイオリン奏者として参加されていたそうで、確かに2プルト目に乗っていらっしゃいました。
 一昨日のレインボーコンサートでその時の感想を次のように熱を持って語っておられます。このブログには岡フィルファンの方も沢山見ておられると思うので、ぜひ知って欲しいです。要約なので、言い回しなど正確なものではありません。
『岡山フィルと一緒に演奏して非常に驚いた。僕はドイツ国内の色々なオーケストラを知っているから分かる。岡山フィルは本当にレベルが高い。正直、これほどの演奏をするオーケストラとは思わなかった。岡山フィルは岡山の宝だと思う。素晴らしいオーケストラ』
『シェレンベルガーさんとリハーサルの時に、同じドイツ語を日常で使う者同士、色々お話が出来た。彼は岡山フィルと岡山という町と岡山の聴衆のみなさんのことを、心底惚れ込んでいて情熱を注いでいる。まだまだ岡山フィルと一緒にやりたいことがたくさんあり、そのために色々なアイデアを持っている。
彼は皆さんもよくご存じのとおり、ベルリン・フィルの奏者としてずっと世界トップレベルに居て、それをいまも続けている音楽家。ドイツでは「音楽には絶対に妥協しない、たいへん厳しい人」であることで知られている。その彼が、これほど岡山フィルのことを評価しているのだから社交辞令ではなく本当に素晴らしいと思っていいと思う。』
『岡山フィルは、このままシェレンベルガーと一緒にやっていけば、間違いなく岡山の大切な財産になり、未来に残していける。しかしそのためには、皆さんの支援が必要。ドイツでは「コーヒーを飲むのを何回か我慢して、コンサートに来てよ」というような言い方をするけれど、例えば、皆さん、外食を2回ぐらいやめて家で自炊するようにすれば、コンサートのチケットが買えるようになりますよね。そんな感じでぜひ支援してほしい。』
 高畑さんの言葉の端々から、シェレンベルガーが岡山フィルを評価しているのは、これはリップサービスでも社交辞令でもない、本気でそう思っているのだ、という思いが感じられ、「こんな素晴らしい岡山の宝を、維持し残していくためには、やはり市民の支援が必要なんだ」という訴えを、僕は受け止めました。
 岡山フィルのコンサートには、出来うる限り聴きに行って、周囲の人にも勧めて回っているところです。クラシックに多少なりとも興味がある方は、だいたいコンサートにお誘いしましたが、ほとんどすべての人が、「こんなにすごい演奏が聴けるとは思わなかった」との反応が返ってくるし、それがここ数回の観客動員に現れていますね。
 『クラシック?いやいや自分はいいわ、オーケストラ?いやいや、ああいうのはホント苦手で・・・』っていう感じでハナから拒否反応を示す方は、まあ無理にお誘いできませんが、昔吹奏楽や合唱団をやっていた方なんかに声をかけても、「うーん、映画見に行ったり、CDを買ったり、もっと他のことにお金を使いたいから」という感じの方が本当に多いですね。
 よく考えてみれば、例えばMr.childrenのファンの人出も、よほどのコアな人でない限り、ライヴに出かけるのは年に数回程度。常設オーケストラのある街の定期演奏会会員は年に10回も足を運ぶわけでして、一般の人の感覚からすると「よくそんだけコンサートに行くよな」という方が普通なのかもしれない。岡山フィルの発展の先には、「岡山で常設のプロオーケストラを作る」という目標になって来ると思いますが、なかなかハードルは高いですよね。
 やっぱり実際にプロの音楽に触れさせるのが一番。去年、イオンモールの未来スクエアでやったような、一般の人がゾロゾロいるような場所でのライブや、今回のように室内楽ユニットを組んで、ゲリラ的に人が集まるところに出没するのが有効なんじゃないかと思います。
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バルビ

 シェレンベルガーさんと岡山フィルさんの関係が長く続きますように、祈念しています。素晴らしい指揮者に恵まれたら、できれば最低10年ぐらい一緒にやっていけると、よいのだと思っています。かつての我が群響がそうです。
 実は本日は、シェレンベルガーさんが、初の群響客演でいらっしゃいました。素晴らしい公演でした。特に、オーボエの弾き振りでのモーツァルトには痺れました。メリハリのきいたリズムに表情豊かな表現、本当に素晴らしい演奏でした。ホルヌングさんという若いチェリストを迎えてのハイドンの第1協奏曲も、その音楽表現の多彩さに驚きました。満腹です。
 シェレンベルガーさん、また来県してくれないかな~。
by バルビ (2015-07-11 21:49) 

ヒロノミンV

>バルビさま
 コメントありがとうございます。シェレンベルガーさんと群響との共演、お書きになっておられる内容から、シェレンベルガーさんの溌剌としたタクトさばきがめに浮かびます。

>素晴らしい指揮者に恵まれたら、できれば最低10年ぐらい一緒にやっていけると、よいのだと思っています。かつての我が群響がそうです。

 僕も、そうなることを心の底から望んでいます。群響といえば僕らの年代はなんと言っても高関さんのオケというイメージがいまだに強いです。そういう関係になってほしいですね。
by ヒロノミンV (2015-07-12 22:21) 

バルビ

 ご返答ありがとうございます。シェレンベルガーさんの指揮、本当に素晴らしかったですよ。
 それで、「群響初」と書きましたが、間違えでした。すでに2度ほど指揮をなさっていました。そして、純然たるソリストとしても、共演なさっています。今後、もっと来てくれることを望んでいます。

 そうです。高関監督の時代は、本当に群響が飛躍できた素晴らしい時代でした。
 
 
by バルビ (2015-07-13 19:10) 

ヒロノミンV

>バルビさん
 シェレンベルガー氏と群響、もしかしたら岡山フィルよりもお付き合いが長いかもしれませんね。岡山ではブラームスを重点的にプログラムを組んでいますので、ハイドン・ヴァリエーションが聴ける日を楽しみにしています。
 このまま岡山フィルの首席指揮者(出来るなら音楽監督として招聘を希望します)を続けて下さると、群響を振る機会もあると思います。
by ヒロノミンV (2015-07-14 19:25) 

ぐすたふ

記事を羨ましく拝見しました。加えて、今、岡山に指揮者とオケと聴衆が育ちつつある、そのことを感じます。

岡山ほどの都市なら、きっとできるはずと思います。
by ぐすたふ (2015-07-15 21:56) 

ヒロノミンV

>ぐすたふさま
 7月定期のアフターコンサートで、散々不安を口にしてしまいましたが、どうやらシェレンベルガーさんと岡山の歴史はまだまだ始まったばかり、になると思います。
 これからの展開が本当に楽しみです。微力ながら支援していきたいと思います。
by ヒロノミンV (2015-07-17 17:42) 

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