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『第2期』シェレンベルガー&岡山フィルの体制を見据えて(その1) [岡山フィル]

 音楽関係者の中から、2016年シーズンの公演の情報が漏れ聞こえてくる時期になりました。
 来シーズンの具体的な内容については、9月号の音楽の友に掲載されてくるものと思いますが、現在はその下準備の時期だと思われます。
 われわれ岡山のファンにとって一番気になるのは、3年の任期が今シーズンで満了となる、岡山フィルとシェレンベルガー氏の首席指揮者契約。
 一ファンの意見を言わせていただくと、これは
 契約更新するしかあり得ないでしょう!!
 岡山フィルが次のステージに進むためには、音楽的にも集客的にも、地域の継続的な音楽文化の成長の点でも、シェレンベルガー氏の力が絶対に欠かせない。これほどのキャリアを持った音楽家が、自らの経験・技術・人脈を惜しげもなく投入する。シェレンベルガー氏を超える貢献を岡山フィルや岡山の街にもたらせてくれるような選択肢はまったく見当たらない以上、契約更新に向けて関係者は全力を尽くしていただきたいと思います。
 今年の10月定期の(ブラームス・チクルスを思わせるような)プログラムから、シェレンベルガー・サイドも続投の意欲を見せていると推察します。
 契約更新を当然のこととして、さて具体的に『次のステージ』とは何か?
 1つ目は、演奏能力の一層の強化。これに関しては全くの門外漢の私が口を出すことではありません。2つ目は、このシェレンベルガー旋風と呼ぶにふさわしい『風』を一般市民のレベルまで吹かせること。要するにオーケストラ文化のすそ野を広げることですね。
 3つ目は楽団の体制強化。これも門外漢の私ですが、オーケストラ・ウォッチャーとしての提言を、無謀にも述べさせていただきたく思います。
 シェレンベルガー旋風を、どうやって一般市民にも感じられるものにするか?その一つとしてイメージ戦略を大幅に変更するということがあります。若干の手間はかかりますが、お金は殆どかかりません。
 岡山フィルの現在のプロモーション用の写真。
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 シェレンベルガー氏を前面に押し出したいいプロモーション写真だとは思いますよ。岡山クラシック音楽の殿堂:岡山シンフォニーホールのステージから感動をお届けします、というような意気込みやよし!
 定期演奏会のチラシなど、クラシック音楽ファン向けのプロモーションにはいいと思いますが、まったく関心が無かった層からどう見えるか?という視点で考えてみると・・・・
 私の家人がそうだったんですが、岡山シンフォニーホールに行ったのは学校の芸術鑑賞と、友人が出演した吹奏楽のコンサートのみ。それ以外はホールに全く足を運ばなかったし、関心もなかった。ホールの前にはチラシや看板が沢山掲示されているが、「正直、私には関係が無い」と思っていた。そういう市民が多いんです。

 
 ホールやオーケストラ側もファン層の拡大に様々なイベントで応えているのも解っていますが、あえて書きます。岡山市民70万人のうち、自らの意志で(招待券ではなく)自らの財布を痛めて聴きに来たことがある人。10分の1も居ないと思います。結局のところ現状の岡山のクラシック音楽「経済」は同じようなメンバーの間でグルグルとまわっている。クラシック音楽興業の『敷居の高さ』というのは関係者の想像以上に深刻だと思います。
 そこへシェレンベルガーが風穴を開けました、その穴を拡げて外部にまで旋風を巻き起こす必要がある。

 ここで一点、確認したいことは、その残りの10分の9の人に足を運んでもらうにはどうしたらいいか?という命題を立てるわけではありません。というか、それは無理な注文です。

 しかし、岡山フィルも(金沢や広島や山形に比べれば極めて少額ではありますが)市や県の財政補助で維持されている側面がある以上、その10分の9の人々に向けた対策を怠ってはならないということ。大阪の街であれだけ歴史的にも定着し、大阪の文化を牽引していた大阪フィルですら、あっさりと財政負担を引き揚げられてしまう時代ですから・・・。
 とにかく、「私はあまり行ったことは無いけれど、岡山には岡山フィルというオーケストラがあって、色々街のために頑張ってくれてるんだなあ」という好意的な市民を少しでも増やすこと。それが第一段階として必要です。
 話を戻しまして、オーケストラのプロモーション写真、私が写真に注目するようになった切っ掛けは、海外オーケストラのパンフレットやプログラムには、様々な趣向が凝らされた写真が使われていたからです。国内オーケストラでも色々な工夫が行われています。
 僕が最初にプロモーション写真で「おっ!」と思ったのは、北ドイツ放送フィルのプログラムの写真。
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 当時の常任指揮者の大植英次さんを中心に、歴史的な建造物をバックに非常に自然体です。まさに『街のオーケストラ』という強い印象を与えます。
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 こちらはバンベルグ交響楽団(バイエルン州立フィル)。バンベルグは人口6万人程度の小さな農業主体の町、それを逆手にとって、緑豊かな自然の中での写真になっています。

日本のオーケストラもなかなかやりますよ
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 日本センチュリー交響楽団。センチュリーの本拠地がある豊中の服部緑地での撮影だと思います。ホールから飛びだして街のオーケストラとしての宣言のような写真。小泉音楽監督時代に消滅の危機に瀕したセンチュリー響、そういう悲壮な時期にもこういう自然体の写真が使われていて、写真の中の楽員さんが笑顔で映っている。素敵だな、と思いました。

 
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 これはドレスデン・フィルですね。たぶん音楽ホールの中でしょうか?ステージ以外でもこういうホワイエのような場所を使うと、まったく印象が変わりますね。

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 最後にオーケストラアンサンブル金沢。ホールのステージ上での写真ですが、これは秀逸ですね!メンバー同士の親密さが感じられ、こういう人たちだと何かをやってくれる、という期待感が出てきます。

 僕が岡山フィルに提案したい撮影場所は、ズバリ!ここです!
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 天下の名演、後楽園。ミシュランガイド☆☆で、世界の後楽園になりました。7月か10月の来日時期に、ぜひシェレンベルガーと団員さんがここに集まって撮影会をやって欲しい。同時にシェレンベルガー氏のスナップ写真を撮影して、それをプロモーションに使っていただくようにお願いしてもいいと思います。
 岡山市・県も、後楽園の観光プロモーションに非常に力を入れているので、(直接、後楽園の事務所へアポを取るのではなく、文化振興課から観光課へ働きかけて貰って)趣旨を説明すれば、協力するはずです。協力が得られないようなら、そういった消極的な姿勢は批判されてしかるべき、のブログでも山陽新聞の「ちまた」欄でも、批判には協力しますよ。
 センチュリーの写真もそうですが、楽器は別に持たなくてもいいんですよ。後楽園まで歩いて行けるとはいえ、大事な楽器を直射日光に晒したくないという人が出て来たとしても、プロの奏者として当然のポリシーだと思いますから。でも、何人かの弦楽器と木管楽器や小さめの金管楽器、打楽器の方はマレットだけでも持っていただいた方が、オーケストラとしてのアピール度は上がると思います。

 後楽園での撮影が難しいようなら、シンフォニービルの1階でもいいし、上ノ町商店街の、ときどきイベントをしているところでもいい。

 岡山の街に飛び出し、溶け込み、岡山の文化を体現する存在になる。その宣言になるようなプロモーション写真を何枚か持っておくことが重要だと思うのです。

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ぐすたふ

もっともなご意見と思います。

実は、私もセンチュリーについて同じようなことを思っていたりします。

載せていただいた写真、確かにとても素敵な写真なんですよね。このセンチュリー、写真の背景に写っている緑地公園に本拠地がある。緑地公園は確かに豊中市で、その意味でセンチュリーは「豊中のオケ」というポジションをとることは可能なんです。やっとそこに気が付いたらしく(おそらく、飯森さんの指示でしょう)、昨年度から「豊中音楽祭」なるものにに積極的に関与するようになりました。

豊中市の人口は39万人。一つのオケを支えるには微妙な人口ですけれど、金沢市の人口が45万人であることを考えれば、決して不可能な数字ではないと思います。

少なくとも、その地域に聴衆を育てることは出来るはずです。その努力が、やはり必要なのだと思います。
by ぐすたふ (2015-06-06 23:17) 

ヒロノミンV

>ぐすたふさん
 コメント&ご支持ありがとうございます。
 岡山フィルは僕の知る限り創設以来最大のチャンスの時期を迎えており、ファンとしてこのチャンスを生かしてほしいと思っています。
 センチュリー=豊中のオケ、というのはいいと思います。豊中を中心として池田や箕面などのいわゆる「阪急平野」を本拠地とするオーケストラ・・・。西宮北口に本拠を構えた兵庫芸文の集客力や、フェスやシンフォニーの帰り道で、阪急梅田駅に吸い込まれていくお客さんのボリュームを考えても、充分に勝算があると思います。
 これもまた、ブログにも書けれたらと思っていますが、いわゆるよしもと系のステレオタイプな『コテコテの大阪』に対する反発がこの地域は根強いと感じます。
 格調高く明るく品のある北大阪の文化を創っていく、センチュリーがその中核を担っていくようになれば、と思ったりします。

by ヒロノミンV (2015-06-07 00:21) 

バルビ

 「おらがオーケストラ」にかける思いは、みな同じなのですね。
わが群響も高崎市は37万人です。かつては500人にも満たない、悪戦苦闘の定期動員数の時代もありました。今は1900人の席が、毎回ほぼ満席です。オーケストラのみならず、市民・県民の並々ならぬ努力の賜物だと思います。
 シェレンベルガー氏の留任、陰ながらお祈りいたします。地方のオーケストラが頑張るためにも、次期の留任は必須なのですね。
 この7月に、群馬にも足を運んで群響を振ってくれることになっています。ご自身のオーボエでモーツァルトのコンチェルトも演目にあがっています。とても楽しみです。わが群響を気に入ってくれて、「今後、度々客演」なんてことを期待しているのですけれど。
by バルビ (2015-06-07 17:31) 

ヒロノミンV

>バルビさん
 コメントありがとうございます。
 「ここに泉あり」の時代が昔の事になっているかと思いきや、群響の歩んだ道もいばらの道だったのですね。
 オーケストラが飛躍するのは、地道に積み重ねていく歴史も大事なんですが、ある機会を捉えて大きく飛躍する瞬間というのがあると思います。岡山フィルにとってはここ5年が正念場になると思っています。
 まだ群馬に行ったことがないのに、こう言うのも憚られるんですが、岡山と群馬は結構共通項が多いのではないかと思っています。2つの中規模都市が権をけん引する構造。足利学校・閑谷学校に代表される教育の歴史。総理大臣を何人も出すなど人材を輩出する土壌。交通の要衝で大都市圏の影響をほどよく受ける地政など(あと女性が強い!というのは余計ですか!)。
 岡山フィルが群響のような実力派のオーケストラになって欲しいと願っていますし、何十年かければ出来ないことは無いと思っています。
 シェレンベルガー氏が群響を振るんですね。いっそう日本で活躍の場を拡げて頂いて、岡山フィルとの関係も末永いものになって欲しいです。
by ヒロノミンV (2015-06-07 23:05) 

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