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フェルメール 光の王国展 岡山シティ・ミュージアム [展覧会・ミュージアム]

 チュリッヒ美術館展の感想の前に、4月の下旬にはこんな催しに行ってきました。

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 世界に三十数点しかないフェルメールの名画。それが一堂に会します。

 ただし、すべて「リ・クリエイト作品」。色々と難しい説明が書かれていましたが、乱暴に言えば、作品が書かれた当時の状態を科学的に分析した結果、作成された「複製」です。
 「複製」の作品としては、どの絵も非常に奥行きを感じ、フェルメール独特の構図の妙というものがうまく出ていたと思います。
 ただし、(当たり前の話ですが)絵具による独特の立体感・迫力というものはもちろん再現出来ませんし、大きく引き伸ばした絵は輪郭が甘かったり、僕が本物を展覧会で拝見した「真珠の耳飾の少女」についてはもっと絵のうちから放たれていた色彩感・輝きというものが全く感じられませんでした。それ以上に、『あれれ、こんなに小さい作品だったっけ!?』と驚くほど存在感がなかった。
 複製とは言え、再創造=「リ・クリエイト」と言うならばもう少し精度の高いものを展示しないと、1000円の入館料を取る「展覧会」としては少々お粗末だと感じました。
 この催しの意義としては、フェルメールの数少ない貴重な作品を年代順に、かつ原寸大で感じ、勉強できること、これに尽きるのだろうなあと思われます。
 あと、展示作品すべてが複製であったことで、館内は撮影OK。監視役の職員も居られません。当日は土曜日ということもあり、なかなかの人出だったのですが、一部の観覧者の中には、スマホで写真を撮ること「だけ」が目的なんとちゃうんか?と思われるような人も居ました。正面から撮らないと絵がゆがむので、その正面の位置を取り合い、上手く撮影したらじっくり絵を見ることもなく次の絵へ・・・・
 絵が見たければ図録や、世の中にあまたあるフェルメールの画集でも買えばいいのに、と思いましたが、恐らく彼らはLINEやFacebookに自分が撮った写真を上げることに意味を見出しているのでしょう。
 こうまで(複製とはいえ)作品に敬意を払われない『展覧会』は、はじめて経験しましたね。

 写真撮影は禁止、照明にも最新の注意が払われ、要所には監視の職員。小声で話をするのもはばかられる静寂・・・・。こういった形式的な要件が揃わないと、美術展でもこういうことになるんだ・・・といういい勉強にはなりました。
 ともあれ、今年は京都まで足を伸ばせば「天文学者」と「水差しを持つ女」の本物を鑑賞することが出来る。ぜひ本物を見たいと思います。

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