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キレキレの『春の祭典』 サロネン&ロス・フィル [クラシック音盤]

 今の職場では、20代前半の若手とコンビを組んで仕事をしています。それで、その若手君がよく使う言葉遣いに『キレキレ』という言葉があるんですが、僕は最初、意味がよくわからなかったんですね(笑)

 キレる若者、とかキレるオヤジ、みたいな「怒り」のイメージを持っていたんですが、どうも違うらしい。ある感覚が研ぎ澄まされて、極限を超えるような状態を『キレキレ』というようです。EXILEのダンスって、キレキレだよね、とかダルビッシュの今日のピッチングはキレキレやった、みたいな感じ(たぶん・・・)。

  それでいくと、このサロネン&ロサンゼルス・フィルの『春の祭典』は、まさにキレキレのハルサイだと思う。

ストラヴィンスキー:バレエ春の祭典/バルトーク:中国の不思議な役人

ストラヴィンスキー:バレエ春の祭典/バルトーク:中国の不思議な役人

  • アーティスト: サロネン(エサ=ペッカ),ストラヴィンスキー,ムソルグスキー,バルトーク,ロサンゼルス・フィルハーモニック
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2011/05/11
  • メディア: CD
 2006年1月 ロサンゼルス、ウォルト・ディズニー・コンサートホールでの録音


 
 どの部分をとっても、完璧な演奏。ロサンゼルス・フィルは、僕が初めて聴いた海外オーケストラで、それ以来ずっと好印象のオーケストラなんですが、それにしてもこんなに上手かったっけ!?という驚きが先に立ちます。音の純度が高く、響きに濁りが無い。ショルティ&シカゴ響ですら、金管がかなり頑張って吹いているような場面が結構あるのに、このサロネン&ロス・フィルは、そんな部分もキレキレで濁りも力みもなく突進していく。これって驚異的なことだと思う。このキレっぷりを聴いてしまうと、ラトル&ベルリン・フィルの演奏ですら、普通の演奏に感じてしまう・・・

 第2部の、例の11拍子が連打される部分のテンポの速さ、そこから快速で畳みかけて、ラストまで突っ走る様は、録音で聴いていても手に汗握る。これを聴いていると、『春の祭典』も、現代のオーケストラにとっては、もはや「古典」のレパートリーの一つになったんやなあ・・・と思います。春の祭典を演奏してるぞ!という異常なテンションではなくて、まるで、マーラーの交響曲第1番でも演奏しているような・・・

 このキレキレのハルサイを、これまたSACDのキレキレの音質で堪能する。グラモフォンの録音って、アナログ時代の柔らかい音質を志向しているからか、一枚ベールがかかった向こう側から音が鳴っているようなもどかしさをいつも感じてるんですが、アメリカでの録音には時々ビックリするような音質の録音が出ることがあって(レヴァインの惑星など)、この録音がまさにそれ。
 2chのステレオで聴いていても、音が上から後ろから飛び出してくる感じがあり、この曲を聴くにはやぱり優秀録音であることは欠かせない条件だと感じました。

 こちらはサロネンがもう少し若いころの動画だろうか?この動画もかなり凄い演奏。まだ『ハルサイを演奏するぞ!』という力みが感じられるのはライヴならでは。でも、SACDで聴くハルサイはこれよりも1段階レベルが高いです。

 


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コメント 1

サンフランシスコ人

ロサンゼルス・フィルは、米国で最も重要なオーケストラ....

http://www.lamag.com/culturefiles/new-york-times-calls-l-phil-important-orchestra-america/

http://www.nytimes.com/2017/04/18/arts/music/los-angeles-has-americas-most-important-orchestra-period.html?_r=0
by サンフランシスコ人 (2017-04-22 07:53) 

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