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ベルリンの壁「解放」コンサート ベルリン・フィルによるベートーヴェンの7番 [クラシック音盤]

 昨年10月の岡山フィルの定期演奏会でベートーヴェンの7番を聴いていたとき、第4楽章でのあまりの熱量のある演奏と、シェレンベルガーがあまり見せない我を忘れるような激しいタクトに驚き、当日のブログにこう書きました。


『この日のコンサート、ここまでが非常にハイカロリーかつ異常な集中力連続だったので、「最後まで持つかな?」と心配したのもつかの間、シェレンベルガーのタクトの勢いは一層熱を帯びていきます。これほど激しいタクト捌きを見せたのは、東日本大震災被災者鎮魂のためのドイツ・レクイエム以来です。』


 我を忘れたように激しいタクトを見せるマエストロ、それはこの6年間で「ドイツ・レクイエム」とこのベートーヴェンの7番の2回のみ。滅多に見せない激しさに圧倒されると同時に、私はある歴史的コンサートの演奏を思い出していました。それは、ベルリンの壁崩壊のわずか3日後にベルリン・フィルハーモニーへ東ベルリン市民を招待して行われた記念コンサートです。


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「ベルリンの壁 解放記念コンサート」

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番(※)
   〃   /交響曲第7番


指揮&ピアノ独奏(※):ダニエル・バレンボイム

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

1989年11月12日 ベルリン・フィルハーモニーでのライヴ録音

ソニー・ミュージック


 第4楽章の途中で「シェレンベルガーさんは、このコンサートについて思い返しているのではないか」と感じたのだが、そのコンサートにシェレンベルガーが参加していたかどうか、その時点ではわからなかったし(ベルリン・フィルともなると2人以上もも首席奏者を擁しているので、すべてのコンサートに乗るわけではない)、「いや、やはり目の前の演奏に集中しているのだ」とも感じたので、その時は別個のこととして考えるようにしていました。


 この解放記念コンサートの演奏は、カセットテープで持っていて、家にあった唯一の(災害時用にとってあった)ラジカセでかけて聴いてみると、ベートーヴェンの7番の冒頭ののびやかで華やかなオーボエの音は、やはりシェレンベルガー以外に考えられない。HMVを検索してみると、DVD付きCDが売られている。これは買うしかない、ということで年末にようやく納品となり、それ以来何度も繰り返し聴いています。


 DVDには途中で「ベルリンの壁」についての歴史についてまとめた短編のドキュメンタリーと、指揮とソリストを務め獅子奮迅の活躍だったダニエル・バレンボイムをはじめ、当時のコンサートマスターのゲラーマンなど、ベルリン・フィルの関係者のインタビューが収録されていて、なんと楽団員代表の一員として若き日のシェレンベルガーさんもインタビューに答えています。

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 この歴史的瞬間での興奮した空気の中で(あと、インタビュアーが、空気の読めない質問をしたこともあって)、冷静沈着なシェレンベルガーさんが、興奮を隠しきれないように早口でインタビューに答えていて、このコンサートの意義と、実現するために楽団メンバーたちも最善を尽くした様子が語られています。もちろん、演奏でもシェレンベルガーさんはオーボエ首席奏者として乗っています。

 後ろには東ベルリンから聴きに来た聴衆(このベルリン・フィルハーモニーは、東西ベルリンの境界近くに位置しており、統一が成った現在では文字通りベルリン市の中心にある)が映っていて、映像で見る東ベルリン市民の服装は着の身着のままのような感じ。壁が崩壊してたった3日後のこのコンサート、様々な混乱の最中での開催で、東ドイツ政府の機構・組織もまだ存在していた時期。つい昨日まで秘密警察が跋扈し、壁を超えようとすると最悪の場合、銃殺されていた時代。聴衆の中には東ドイツ政府に近い立場の人もいただろうし、逆に政府から弾圧される立場に居た人もいたでしょう。
 旧ソ連が崩壊していく過程では、開放路線を推進した当時のゴルバチョフ大統領が拘束されるクーデターが起こっています。当時の東ドイツでもそうした不穏な動きが起こっても不思議ではなかった。
 「もう少し落ち着いてから」という意見も当然に出たはず。しかし、ベルリン・フィルのメンバーは、バレンボイムとともに、この「解放記念コンサート」を開催を目指して東奔西走を続けた。このコンサートの様子が全世界に発信されれば、歴史の反動を抑え、「壁の無い平和なベルリン」の既成事実を固める意味合いもあったはず。


 前半のバレンボイムによるベートーヴェンの1番コンチェルトについての具体的な感想は、また別の機会に書こうと思いますが、前半のソリスト&指揮者としてバレンボイムが登場した場面、そして後半のタクトをもって再びバレンボイムが登場した場面でも、スタンディング・オベーション。そしてその拍手が鳴りやまないのですよ。

 バレンボイムがうなづいて何度も謝意を示しても鳴りやまない。オーケストラに向かって腕を上げてようやく静まりますが、興奮のるつぼともいうべき会場の異様な空気が映像からでも伝わってきます。


 後半のベートーヴェンの7番の演奏、FM放送を録音したテープで聴いているときには、その熱気あふれる演奏にただただ圧倒された感想しかなかったのですが、こうしてDVDで見てみると、ベルリン・フィルのメンバーたちが、こうした尋常ではない会場の空気にのまれることがなく、どっしりと構えた鉄壁の演奏を聴かせてくれます。シェレンベルガーも第1楽章の冒頭では、興奮する聴衆を慰撫するように、優しい人間的な音で聴き手を魅了します。

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 音は、やはりフルトヴェングラー~カラヤン時代の重厚で伝統的なスタイルのアンサンブルで、たいへんに聴き応えがあります。第2楽章の大河的なアプローチは、べルリン・フィルに限らず、現在のオーケストラでは聴けない世界観。


 第3楽章以降は楽団員たちの気分の昂揚が感じられると同時に、まったく崩れないテクニックと多彩な表現、隙の無いアンサンブル、細かいところまで神経の行き届いた演奏に圧倒されます。ベルリン・フィルの圧倒的なレベルを思い知らされます。

 しかし、第4楽章の後半になるとバレンボイムの興奮したタクトに呼応して、彼らも人の子、若干感情が抑えきれないとばかりに音楽が走りだします、しかし大きな乱れはなく怒涛の勢いでフィナーレを迎えます。

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 会場はブラボーが延々と続き、カメラが客席を抜くと、みな晴れやかな笑顔でスタンディングオベーションで歓迎する様子が見て取れます。壁が出来た後、「おらが街のオーケストラ」の一つであったはずの、ベルリン・フィルの演奏を聴けなくなった旧東ベルリン市民の興奮と歓迎がストレートに表れていて、あれから30年近くたった私(当時は中学生だった・・・)もジーンと来てしまいます。


 常に前を向いて前進するマエストロゆえ、岡山フィルとの共演の最中に89年の出来事が去来したわけではないかもしれませんが、彼の音楽家人生に深く刻まれた出来事であることは間違いないわけで、そうした経験と音楽性を持った方が、オーケストラのシェフとして、そのキャリアのすべてを注いでくださっている縁を、本当に貴重なことだと思うのです。

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岡山フィルハーモニック管弦楽団2018/19シーズンプログラム [岡山フィル]

 ようやく今年初めてのエントリーです。今更ですが・・・今年もよろしくお願いします。

 12月25日に「岡山フィルの2018/19シーズンプログラムの発表は?マイシートの発売は?」という記事をエントリーした翌週に、岡山フィル公式から来シーズンのプログラムが発表されていました。
 来シーズンもマイシートが発売され、今日が発売日。今回も、次年度引継制(次のシーズンも同じ席が自動的に予約される制度)の導入は無く、一から選びなおしになりました。来シーズンはこれまで確保してきたエリアから離れ、別の場所へ移動しました。
2018年5月27日(日)15:00開演  岡山シンフォニーホール
岡山フィルハーモニック管弦楽団第56回定期演奏会  ~心・踊る・ロシアの魂~
グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調
指揮/ハンスイェルク・シェレンベルガー
ヴァイオリン独奏/福田 廉之介
 
2018年10月14日(日)15:00開演 岡山シンフォニーホール
岡山フィルハーモニック管弦楽団第57回定期演奏会 ~シェレンベルガーのベートーヴェン交響曲シリーズ完結~
ベートーヴェン:レオノーレ序曲第3番
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調
ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調
指揮/ハンスイェルク・シェレンベルガー
ピアノ独奏/中桐 望
 
2018年12月9日(日)15:00開演 岡山シンフォニーホール
ベートーヴェン『第九』演奏会2018 ~巨匠 秋山 和慶 岡山フィル第九再登場~
ベートーヴェン交響曲第9番 ニ短調
指揮/秋山 和慶
ソリスト/オーディションにより選出(予定)
 
2019年1月20日(日)15:00開演 岡山シンフォニーホール
岡山フィルハーモニック管弦楽団第58回定期演奏会ニューイヤーコンサート ~新年の幕開けはロッシーニの名曲の数々とモーツァルトの傑作交響曲で~
ロッシーニ:歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
ロッシーニ:名曲アリア集
ロッシーニ:「絹のはしご」序曲
モーツァルト:交響曲 第41番「ジュピター」ハ長調
指揮/ハンスイェルク・シェレンベルガー
ソリスト/岡山にゆかりのある声楽家の方々
 
2019年3月10日(日)15:00開演 岡山シンフォニーホール
岡山フィルハーモニック管弦楽団第59回定期演奏会 ~シェレンベルガーのブラームス交響曲シリーズ進行中~
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
ウェーバー:ファゴット協奏曲ヘ長調
ブラームス:交響曲第4番ホ短調
指揮/ハンスイェルク・シェレンベルガー
ソリスト/グスターボ・ヌニェス(ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団首席ファゴット奏者)
 
 以前のエントリーでも触れた通り、来シーズンから主要10パートの首席奏者が就任するということで、岡山フィル本来の10型2管編成の楽曲で固めてきましたね。ソリストは4回の定期のうち3回が地元出身のソリスト・声楽を起用し、地域密着の姿勢を打ち出しています。
 あと、隠された狙いの一つに、「楽団とともに聴衆も育っていくように」との願いもこめられているように思います。
 今の聴衆層は、ベートーヴェンやドヴォルザークやチャイコフスキーなど、超メジャーな楽曲だと客足は安定していますが、超メジャーな曲を外すと(マーラーやR.シュトラウスといった後期ロマン派の人気演目でさえ)一気に客の入りが悪くなります。
 オーケストラの定期会員(マイシート)の醍醐味は、「自分は聴いた(食べた)ことが無いけれど、最高の素材(隠れた名曲)をシェフが腕によりをかけて料理したものを頂く」ことにある。
 オムライスやハンバーグ(超名曲)は確かに美味しいし、安心の選択肢ではあるけれど、せっかく地元に腕のいいコック集団(オーケストラ)が居るのだから、自分の知らないメニューに挑戦して、自分の知らなかった圧倒的な世界を味わってみたい!
 そう思う人が増えて、はじめて岡山のオーケストラ文化が育つ、ということになろうかと思います。
 来年度のプログラムは「岡フィルというお店のシェフと料理人の腕は確かですよ」という認知を拡大するための年になりそうです。店に対する信頼が出来てくると、毎回オムライスやハンバーグを頼むより、「シェフのおススメを頂こうか」という大人の楽しみ方もできるようになる。そのための仕込みの1年になりそうです。
 また、地元の風土が生んだ最高のワインたち(福田廉太郎さんや中桐望さん)が、ソムリエ(シェレンベルガー)のエスコートでどんな味わいを見せてくれるか、も楽しみです。
 1月定期は、今年と同じく地元声楽家による「オペラ・ニュー・イヤー。プログラム」を前半において、後半はモーツァルトの「ジュピター」交響曲。モーツァルトの後期交響曲は、シェレンベルガー氏の十八番でありながら、岡山フィルの首席指揮者就任後6年間封印されてきました。岡山フィルのアンサンブルが成熟するのを待って、ようやくその封印が解かれます。
  3月定期では前半にハイドン・ヴァリエーション、後半は交響曲第4番で、ブラームスの名曲を並べてきました。どちらもプロのオーケストラならば頻繁に弾かれるレパートリーですが、アンサンブル能力の高さが要求されます。新首席奏者陣のもと、どこまで成熟した演奏を聴かせられるか、シェレンベルガーの手腕に期待ですね。

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2017年に足を運んだコンサートのデータ [コンサート感想]

 これが2017年の最後のエントリーになります。今年足を運んだコンサートのデータをまとめてみました。

 足を運んだコンサートは29回、今年も秋から冬にかけて予定が狂ってしまい、30回の大台には乗りませんでしたが、この回数はブログをはじめた2006年以降、過去2番目に多かったです。
 来年4月以降、職場の体制が大きく変わるので、関西への計画的な遠征はほとんど出来なくなります(思い立って突然遠征することはあるかも知れません)。もし、身動きが取れる状況になってもコンサート遠征をセーブする方向性は変わらないでしょうね。大阪や京都へ往復すると1万円ぐらいかかりますが、回数を減らして浮いた遠征交通費を岡山フィルの賛助会員(1口1万円)の会費として納入することを検討しています。

 年間のチケット代総額は97,850円、1回あたり平均3,374円でした。

◎ジャンル別
 オーケストラ19回、室内楽8回、ピアノ・ソロ1回、吹奏楽1回
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◎オーケストラの楽団別
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岡山フィルハーモニック管弦楽団:6回
 日本センチュリー交響楽団:4回
 京都市交響楽団:3回
以下、1回
 ブリュッセル・フィル、タンペレ・フィル、アークティック・フィル、広島交響楽団、読売日本交響楽団
 アマチュアオケ:1回(岡山大学交響楽団)

◎指揮者別
 ハンスイェルク・シェレンベルガー:5回
 ドミトリー・シトコヴェツキー  :2回
 ジョン・アクセルロッド     :2回
 下野竜也            :2回
 以下、1回(おもな指揮者のみ)・・・ステファヌ・ドゥネーヴ、イジー・シュトルンツ、クリスティアン・リンドバーグ、サントゥ=マティアス・ロウヴァリ、飯森範親、大友直人、下野竜也、三ツ橋敬子、保科洋・秋山隆、丸谷明夫

◎ソリスト・アーティスト
2回:ドミトリー・シトコヴェツキー(Vn)、ハンスイェルク・シェレンベルガー(Ob)、松山冴花(Vn)、ウェン・シン=ヤン(Vc)

 以下、すべて1回(おもな奏者のみ)
 ミシェル・ダルベルト/ペーター・ヤブロンスキー/ピョートル・アンデルシェフスキ/モナ=飛鳥・オット/田部京子/津田裕也(Pf)、アレクサンドラ・スム/川久保賜紀/青木尚佳/守屋剛志/黒川侑/高畑壮平/近藤浩子(Vn)、ドミトリー・フェイギン(Vc)、クリスティアン・オイラー(Va)、村田和幸(Cb)、アンドレア・グリミネッリ(Fl)、シュテファン・ドール(Hr)、(Hp)、浜田理恵(S)、福原寿美枝(A)、松本薫平(T)、片桐直樹(B)

室内楽団体:カルテット・ベルリン=トゥキョウ、ザ・イマイ・ヴィオラ・カルテット、アンサンブル・ステラ、アンサンブル・レ・ペッシュ

◎プログラム曲目別
 プログラムにあがった曲(アンコールは含まず)の標準的な演奏時間を5分単位で指数化。作曲家別にまとめています。
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ちなみに・・・
 2014年は1位:ベートーヴェン、2位:バッハ、3位:チャイコフスキー、4位:ブラームス、5位:レスピーギ
 2015年は1位:ベートーヴェン、2位:ベルリオーズ、3位:モーツァルト、4位:シューベルト、5位ドヴォルザーク
 2016年は1位:ブラームス、2位:ハイドン、3位:ベートーヴェン、4位:モーツァルト、5位ショスタコーヴィチ

◎コンサートホール別
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◎会場の府県別
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◎会場の市町村別
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◎平成29年の印象に残ったコンサートは次の通り
(期間:2017/1~2017/12)

超SS級(まさに奇跡的な体験をしたコンサート)
2017/11/25 京都市交響楽団第618回定期演奏会(1日目) 指揮:下野達也 Pf:フェドロヴァ
2017/6/17 日本センチュリー響第217回定期演奏会(2日目) 指揮&Vn独奏:シトコヴェツキー
2017/2/11 クァルテット・ベルリン=トゥキョウ 2017岡山公演

SS級(物凄く感動したコンサート・・・年間ベストコンサート候補)
2017/12/10 2017/12/12 岡山フィル ベートーヴェン「第九」演奏会2017
2017/10/3 ピョートル・アンデルシェフスキ ピアノリサイタル 倉敷公演
2017/9/3 京都市交響楽団第616回定期演奏会(2日目) アクセルロッド指揮
2017/6/16 日本センチュリー響第217回定期演奏会(1日目) 指揮&Vn:シトコヴェツキー
2017/5/31 アンドレア・グリミネッリ フルートリサイタル
2017/3/25 岡山フィル第52回定期演奏会 シェレンベルガー指揮
2017/3/9  読売日本交響楽団第16回大阪定期演奏会 下野竜也 指揮 Vn:スム
2017/1/18 シェレンベルガー・セレクション ベスト・オブ・カルテット 

S級(非常に印象に残ったコンサート)
2017/10/8 岡山フィル第54回定期演奏会 シェレンベルガー指揮 Vn独奏:青木尚佳
2017/8/11 日本センチュリー交響楽団 いずみホール定期 No.36 ハイドンマラソン
2017/5/20 タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団 2017 福山公演
2017/2/5 広島交響楽団第23回福山定期演奏会 指揮:大友直人 Vn:川久保賜紀
2017/1/15 岡山フィル第51回定期演奏会 指揮:シェレンベルガー Vc:ウェンシン・ヤン Vn:松山冴花

A級(たいへん良かったコンサート)
2017/12/12 シェレンベルガーのメリーX’mas 岡山大学Jホール
2017/9/2 京都市交響楽団第616回定期演奏会(1日目) アクセルロッド指揮
2017/9/1 カフェ・モンタージュ 田村安祐美・小峰航一・佐藤禎・塩見亮
2017/7/9 岡山フィル第53回定期演奏会 指揮:三ツ橋敬子 Hr独奏:ドール
2017/6/15 ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団 姫路公演
2017/3/18 倉敷のヴィルトゥオーゾ室内楽コンサートVol.2
2017/3/10 日本センチュリー響第215回定期(1日目) 指揮 :シュトルンツ Pf:ダルベルト

 今年も、拙ブログをお読みいただきありがとうございました。感謝申し上げます。


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過去1年の印象に残ったコンサート【自己紹介代わりに・・・】 [自己紹介]

 最近(過去1年間)聴きに行ったコンサートの中で、特に感動した・印象に残ったコンサートについて書いた感想をピックアップします。演奏の巧拙や周りの評価に関係なく、自分が感動したものだけをピックアップしています。自己紹介代わりになるかな。

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京都の紅葉2017 永観堂禅林寺(その2) [名庭シリーズ]

 今日は、前回にひきつづいて永観堂です。建物内の拝観が終わり、次はいよいよ多宝塔に登ります。

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相変わらず凄い人出です

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散り紅葉も見事な美しさ。

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多宝塔への階段は、なかなか険しかったです。ご高齢の方の中には、上の写真の景色

が見える地点で、引き返された方もおられました


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写真だと広角に取れてしまうので伝わりにくいですが、手前の『紅葉の海』の向こうに京都市街が拡がっている感じでした。

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多宝塔から降りてきて、放生池の周りの庭を散策します。永観堂のシンボルの一つ、極楽橋の上は撮影に群がる人々のため、ここに掲載できるような写真は撮れていませんでしたorz


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お茶処で一休みして「みたらし団子」を頂きましたが、味の感想は控えさせていただきます(笑)久しぶりに京都の観光客向け料理を食べた感じ。この紅葉が何よりのごちそう、ではありますが。

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 2017年に拝観した京都の紅葉シリーズ、完結する前に年を越すことは確実になりました。1月になっても引き続き更新する予定です。

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京都の紅葉2017 永観堂禅林寺(その1) [名庭シリーズ]

 京都の紅葉の三大名所は?という問いがあったら、人によって答えは違うでしょうが、ほとんどの人はこの永観堂の名は外さないのではないでしょうか。ピアノ協奏曲で言ったらチャイコフスキーの1番、みたいな存在?(違うか)

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しかし、まあ凄い人出でした

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総門前、まだ境内に入っていないのに人々からは歓声が上がります


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総門から中門にかけての参道。まだ参拝料を取られないエリアですでにこの紅葉です。

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参拝料を払って、いよいよ中門をくぐります

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仰ぎ見るような方丈の巨大建築を覆い尽くす紅葉に圧倒されます

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だいぶトリミングしていますが・・・凄い人でしたわ

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建物に入ると寺宝展が開催されていますが、ここも凄い人で・・・後日ゆっくり見に来ることを誓って、

先に進みます。これは中庭の風景

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釈迦堂と唐門の間の庭園

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ブラタモリ風に言えば、永観堂の伽藍は京都東山の断層崖に沿って立っています。

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人が歩いているのは、多宝塔への階段。のちほど我々も登りました

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逆方向を向くと、この紅葉です

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永観堂みどころの一つの「臥龍廊」この時期は立ち入り禁止です

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断層崖に沿って立つ臥龍廊と紅葉のコントラストも見事

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永観堂の最大の見どころの「見返り阿弥陀さま」にお参りしたら、靴を履いて外の順路

へ出ます。

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次回も永観堂の続き。いよいよ多宝塔に登ります。

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京都の紅葉2017 蓮華寺の紅葉 [名庭シリーズ]

 今回のエントリーでは、その庭をこよなく愛している洛北の蓮華寺です。朝9時の開門と同時に見ることが出来ました。写真では部屋には人影がありませんが、部屋の一番手前の朱毛氈が敷かれている場所に二十数人の参拝者が譲り合って写真を撮影していました(笑)
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本当にバランスの良いお庭ですね。初めて紅葉の季節に来て、改めて思いました。
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本堂を出て、参道の紅葉も、それはもう見事だったのです。
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実は結構人が居ます。ゆっくり景色を堪能する、という訳にはいかないのが残念ではあります。
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次回は永観堂です。
(2017年11月撮影) 

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京都の紅葉2017 北野天満宮「御土居の紅葉」 [名庭シリーズ]

 かねてからの念願だった、京都の紅葉を見に行きました。京都とは浅からぬ縁(祖父の代まで住んでいた)がある筈なのですが、これまで錦秋の京都に出向いたのは高校時代の遠足と職場の旅行の2回のみ。今回、はじめてゆっくりと古都の紅葉を愉しみました。

 1か所目は北野天満宮の「御土居の紅葉」です。写真はクリックするとフォトギャラリーに飛びます。




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正門から入らずに、上七軒から向かいました。

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北野天満宮の西側、天神川沿いに豊臣秀吉が築造した御土居(おどい)があり(ブラタモリでも有名になりました)、そこが紅葉の名所として公開されています。


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公開されている御土居はかなりの距離で、そこにズラリと植わる楓の森は壮観です


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御土居の上から本殿の眺め。写真からはわかりにくいですが土手の高さはかなりのもの。桃山時代には10m級の土居が京都市中をぐるりと囲っていたことになります。

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御土居の紅葉のハイライトの一つが、この「鶯橋」という朱塗りの太鼓橋の景観。

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鶯橋を過ぎると、天神川沿いから生い茂る紅葉を見上げる視点になります。

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最後に、お茶が振る舞われるんですが、これが大変な混雑でした。御土居は広大な敷地のため、比較的ゆっくり見ることが出来ましたが。


紅葉自体は、ピークまであと4,5日といったところでしたが、寒暖の差が激しい京都盆地の紅葉の美しさは存分に堪能できました。しかし、翌日に京都の紅葉の本気を見ることになりますが・・・それはまた後日の更新で。


(2017年11月)

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岡山フィルの2018/19シーズンプログラムの発表は?マイシートの発売は? [岡山フィル]

 全国のオーケストラの来シーズンのプログラムが出揃い、気になるのは岡山フィルの来季のプログラムですが、5月定期演奏会の発売日(会員先行)が1月14日になることが、すでに発表されいるにも関わらず、未だに年間プログラムが発表されておりません。
 
 ということで、シェレンベルガーさんのホームページ掲載情報から、来季のプログラムを予想してみたいと思います。正確なプログラムと公演日時は、後日の主催者発表を確認してくださいね。
 
岡山フィルの2018/19シーズンのプログラム(見込み)
 
2018年5月27日(日)※発表済
岡山フィル第56回定期演奏会
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
グリンカ/「ルスランとリュドミラ」序曲
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
        Vn独奏:福田廉之介
  〃   /交響曲第5番
2018年7月?
(定期演奏会開催?)
 
2018年10月14日(日)
岡山フィル定期演奏会
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
ベートーヴェン/「レオノーレ」序曲
  〃   /ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
  〃   /交響曲第4番
2019年1月20日(日)
岡山フィル特別演奏会「ニュー・イヤーコンサート」
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
ロッシーニ/オペラ・アリア集
モーツァルト/交響曲第41番「ジュピター」
 
2019年3月10日
岡山フィル定期演奏会
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
ハイドンの作品
ウェーバー/ファゴット協奏曲
 Fg独奏:グスターボ・ヌニェス(ロイヤル・コンセルトヘボウ管・首席奏者)
ブラームス/交響曲第4番
 
 こんな感じになっています。
 
 以前、このブログでも触れた、シェレンベルガーさんのHPに掲載されていた5月定期の予定プログラム「大地の歌」は差し変わりました。う~ん、これは残念ですが、オーケストラも首席奏者が就任したばかりだし、一昨年のマーラー1番の客の入りだと(1000人しか入らなかったそうだ)集客が心配。新日本フィルの倉敷公演でも、マーラー1番で客が入らなかったですからねぇ。まだまだそこまでの聴衆は育っていないという判断でしょう。
 
 来年は10型2管編成という岡山フィルの標準サイズで、古典派~前期ロマン派を徹底的にやる、ということで、シェレンベルガーさんらしいプログラムにはなったかと思います。しかしチャイコフスキーをやるのは意外でした。ちょっと一味違うかっちりとしたチャイコフスキーを聴かせてくれそうですね。地元期待の天才少年、福田廉之介君(スイス留学中、17歳)を定期演奏会のソリストに迎えてのチャイコフスキーのVnコンは聞き逃せないです!
 あと、弦4パートと管6パートの新首席奏者の契約がH30年7月からとなっているので、7月にその披露定期演奏会が開催されるのではないでしょうか。
 
 
マイシートの発売は!?
 
 せっかく固定客がつきはじめているのですから、発売される筈ですよね。でも、5月定期の会員先行発売日である1月14日まで、あと1か月を切っています。友の会会員にはDMで送られてくるんでしょうが、新規のお客さんの開拓の絶好のチャンスだった第九には、何のアナウンスもありません・・・。なんだかねえ、この辺が相変わらず・・・という感じやねんなあ。
 
ホームページも更新されていない?
 
 苦言ついでにもう一つ、12月15日現在で、楽団ホームページに首席コンサートマスターの高畑さんのお名前が掲載されていないんですよ。
 事務局さん・・・仕事がいっぱいいっぱいで、回っていないんじゃないかしら?
 
 
動画配信も停止?
 
 これは苦言ではないですが、毎回、楽しみにしていたyoutubeでの動画配信が、3月の定期演奏会以降、配信をストップしています。う~ん、楽しみにしてたんだけどなあ。ただ、今後のことを考えるとyoutubeでの収入なんて雀の涙みたいなものでしょうから、低コストでファンに有料で買ってもらえるような方法を探った方がいいかもしれませんね。
 
テレビの収録があった?
 先週の第九の時に、2階後方の客席にテレビカメラが入っていました。相方がロビーでテレビクルーがお客さんにインタビューをしている様子を目撃しています。もしかしたら、地元のテレビ局(RSKかOHK)がドキュメンタリー番組でも作っているのかもしれません。
 
市長の本気度は!?
 先月の「GIKAI STYILE」(いわゆる議会だより)に岡山フィルの支援策について書かれていたので、市役所のホームページで市議会の議事を詳しく見てみました。
 
質問者:林敏宏市議(公明党)
「(2)オーケストラ支援について。
 公明党主導で文化芸術振興基本法が2001年11月に成立してから15年余り。関連予算の拡充などが進む中,国を挙げた取り組みを拡充させ,名称を文化芸術基本法に改める法改正がことし6月,全会一致で成立し,施行されました。今回の法改正の内容は,公明党など超党派の議員連盟で取りまとめられました。文化芸術立国実現へ,文化芸術の振興にとどまらず,観光やまちづくり,国際交流,福祉,教育,産業など関連する分野の施策も法律の範囲に取り込み,施策のウイングを広げていく取り組みをさらに強化することが主な狙いです。名称も文化芸術基本法と改められました。政府でもこの基本法の施行を受けて,文部科学省のほか内閣府,総務,外務,厚生労働,農林水産,経済産業,国土交通の各府省などによる文化芸術推進会議も新設され,体制の強化が図られました。基本理念には,年齢,障害の有無または経済的な状況にかかわらず等しく文化芸術の鑑賞ができる環境整備や児童・生徒らに対する文化芸術に関する教育の重要性が盛り込まれています。今後,子どもたちの心の豊かさを育むための体験事業などがさらに進んでいくものと期待しています。
 本市では現在,岡山フィルハーモニック管弦楽団が我がまちのオーケストラとして活躍しています。子ども連れで演奏会に参加できる親子deクラシックや学校へ赴き演奏するスクールコンサートを通して子どもたちの心の豊かさ,感性を育むための一翼を担ってくれています。また,岡山市ジュニアオーケストラも結成されています。これからの岡山市の都市格を向上させていくためにも,また今後展開されてくる基本法においても,文化芸術におけるトップチーム,そのまちのオーケストラの果たす役割はますます大きくなるものと考えます。
 先ほど述べました岡山市を世界に向けて発信し得る魅力ある都市にしていくための資産として育てていく必要があると考えます。その支援について当局のお考えをお聞かせください。
 あわせて,教育の側面からオーケストラの果たしている役割についてお聞かせください。」
 
大森岡山市長の回答
「 次に,トップチーム支援について,私はオーケストラの話をさせていただきたいと思います。
 就任してしばらくたってからでありますけども,指揮者のシェレンベルガーさんが何回かお越しになりました。シェレンベルガーさんのおっしゃりたいことは,岡山フィルハーモニー──岡フィルというものはもちろん存在するんですが,その中で演奏している人たちが毎回変わってしまう。岡フィルという弁当箱の具材は1回1回まるっきり変わってしまう。そうなると,音をつくっていくというのはなかなか難しいんだと。これは岡フィルがあって岡フィルがないようなものなんだというようなことを強く主張されておられました。ただ,一挙にこの具材を確定するというわけにいかないんで,お互いステップ・バイ・ステップで考えていこうというところになったわけであります。
 したがって,今年度予算を承認していただき,首席コンサートマスター,また各パートの首席奏者を固定していくことで,この具材の一部固定というか主要部分の固定ができることになって,音のつくりやすさ,一体感というものができていくということになるんだろうと思います。このように市は今積極的に支援しているところでありますが,今後は県や経済界とも連携しながら,今のステップ・バイ・ステップを実行していくことができればと考えているところであります。」
 
 ここまで岡山市長が踏み込んだ発言をしているとは思いませんでした。先週の第九にも大森市長が聴きに来られていました(ついでに言うと、津村代議士の顔も見えました)ので、「ステップ・バイ・ステップ」の先にある目標は、岡山フィルの常設プロ・オーケストラ化なのでは?と期待してしまいます。
以上、岡山フィルに関する小ネタ集でした

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シェレンベルガーのメリーX’mas 岡山大学Jホール [コンサート感想]

 2017 Jホール・レインボーコンサート Vol.49
 『シェレンベルガーのメリーX’mas』
 
マンフレディーニ/クリスマス協奏曲(ソロ:高畑壮平、近藤浩子)
マルチェロ/オーボエ協奏曲(ソロ:シェレンベルガー)
トレッリ/クリスマス協奏曲(ソロ:高畑壮平、近藤浩子)
 ~ 休 憩 ~
J.S.バッハ/オーボエ・ダモーレ協奏曲(BWV1055)(ソロ:シェレンベルガー)
リチョッティ/協奏曲第2番(弦楽合奏)
J.S.バッハ/オーボエとヴァイオリンのための二重協奏曲(BWV1060)(ソロ:シェレンベルガー、近藤浩子)
 
岡山フィルハーモニック管弦楽団弦楽アンサンブル
コンサートマスター:高畑壮平
CCI20171212.jpg
 
 第九の記事より先にこちらを更新、第九は強烈な印象を残したので、忘れることはありません。後ほど更新します。
 
 10月にエリシュカの最終来日公演(大フィル)とイブラギモヴァの協奏曲演奏(日本センチュリー響)を聞き逃し、先週はゲルギエフ&マリインスキー劇場管@高松のチケットをフイにしてしまって、イマイチ不完全燃焼だったこの秋のコンサート巡りでしたが、捨てる神あれば拾う神あり、日曜日(バリバリの出勤日)の岡山フィルの第九を聴くことができ、本日は無理やり半ドンにしてシェレンベルガーと岡山フィルの公演を聴くことが出来た。第九の時にチラシが入っていて、やっぱりこのメンバー、このプログラムは聴きにいかにゃーおえんですよねぇ。
 
 今日の岡山フィル弦楽アンサンブルのメンバーは1stVnが高畑コンマス、奥野さん、石原さん、田中さん。2ndVnが入江さん河野さん、澤田さん。Vcは山本玲子さん、Cbは嶋田真志さん。チェンバロに小川園加さん、というメンバー。
 
 Xmasと聴くと、日本人の僕はすぐに浮かれた気分になってしまう訳だが、前半の2曲の「クリスマス協奏曲」は、祝祭的な中にも敬虔な祈りのような雰囲気を湛えていて、Xmasはあくまでキリストの誕生を祝う日なんだなあ・・・と今更ながらに噛みしめる。
 岡山フィルの弦楽アンサンブルは、シェレンベルガーさんが絶対の信頼を置く首席コンマスに、精鋭のベテランメンバー、気鋭の若手で構成されていて、なかなかの好演を聴かせる。高畑さんと近藤さんのソロの掛け合いの見事な音楽を聴いていると、今後はこの両コンマスが岡山フィルをますます発展させていくことは間違いないと確信させられる。
 しかし、やはりシェレンベルガーのソロは今回も凄かった!マルチェッロはバロックの作曲家だが、オーボエ版パガニーニのコンチェルトか!と突っ込みを入れたくなるような超絶技巧と高速パッセージや、第2楽章のメランコリックさ(映画にも使われるほど、名曲なんですね)などは、もはやロマン派のようなドラマチックさに溢れていた。第1楽章で「いや~さすが、シェレンベルガーやなあ!」と惚れ惚れさせられ、第2楽章の味わい深い音色にうるっと来て、第3楽章の超絶技巧でも魅せる魅せる。
 
 日曜日の第九と今日の前半の演奏について、岡山フィルは本当によくなった、と感慨にふけっていたが、後半の1曲目が、どうもうまくない。シェレンベルガーのオーボエは流石の一言だったが、寄せ木細工のような幾何学的なバッハのオーケストレーション、しかも少人数という厳しい状況に、十分に対応しきれていない。バッハの音楽は、少しのズレがきっかけで全体のアンサンブルが定まらなくなる危険を孕む、そんな場面が散見され、吹きながらも少し心配そうにオーケストラを振り返るシェレンベルガーの姿が印象に残った。
 まだまだ、シェレンベルガーさんに小編成のアンサンブルを鍛えてもらわないといかんなあ・・・

 それにしても、オーボエ・ダモーレって、なかなか聴く機会は無いし、それもシェレンベルガーの演奏っで聴けて、これだけでも今日無理してでも来て良かった。もう少し朴訥とした音だというイメージだったが、シェレンベルガーの手にかかると、これほど切れ味のある演奏ができる楽器なのか・・・と驚いた。「シェレンベルガーのオーボエ・ダモーレを聴いた」というのは、のちに自慢できる場面もあるだろう。
 
 後半2曲目は、トッププルトだけが残り、2-2-2-1-1の編成に。シェレンベルガーはお休みで、指揮者無しの高畑コンマスのアイコンタクトでの弦楽八重奏。これは見事な演奏だった。これを聴くと、先ほどのバッハは単純に弾き込み不足・リハ不足だったのかもしれない。オーケストラではファーストを弾く入江さんがセカンドに座ってよく歌う演奏を聞かせ、これまた歌心にかけては負けていられないとばかりに高畑コンマスの音楽と融合する。前半の近藤さん演奏も含め「これが、これからの岡山フィルの音の核になる音楽なんだなあ」と思いながら聴いていた。
 
 最後のバッハのオーボエとヴァイオリンのための協奏曲。シェレンベルガーとこれまで岡フィルのコンサートミストレスを張ってきた近藤さんがソロを取る。これが本当に熱い演奏になった。
 首席指揮者とそのオーケストラのコンミスという立場をお互い脱ぎ捨てての真剣勝負、一人の音楽家同士の作り出す2つの世界が、時に対峙し、時に融合する。シェレンベルガーがこれまた鬼のように正確なピッチとフレージングで演奏し、演奏の正確性とテクニックの面では近藤さんが一歩譲った感はある(というか、オーボエ奏者:シェレンベルガーという怪物と、すべてにおいて互角に渡り合えるヴァイオリニストなんて一握りしかいないだろう)、しかし、二人のソロに導かれた音楽は、バッハの幾何学的な、あるいは宇宙的な世界にを描き出し、その迫力に圧倒された。
 終演後に、近藤さんに惜しみない拍手を送ったシェレンベルガーの姿と、会場の盛り上がりがすべてを物語っていたと思う。 
 
 しかし、このホールでのコンサートはいい演奏になる。シェレンベルガーさんが以前、語っていたように、彼自身がこの会場で演奏することを楽しみにしていることも大きい。特別に音響がいいわけでも居住性が高い(会議用の椅子ですから・・・)わけでもないけれど、最先端のデザインの建築物に包まれて、日光が降り注ぎ、ガラスを通して外の世界を感じながら聴くと、素直に自分の心を開いて、その音楽が作り出す世界に没頭できるように思う。
 そして。これはシェレンベルガーも狙ってやっていたのだろうが、岡山フィルには新・首席コンマスの高畑さんだけじゃなく、近藤さん、入江さん、他の奏者にも素晴らしい駒が揃っている。オーケストラとしての定期演奏会だけじゃなく、シェレンベルガーと高畑コンマスは、色々なことをやるんじゃないか?そんな予感のするコンサートでした。

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